見出し画像

わたしの声

わたしの声が、聴こえるか?

わたしの、小さい声が、

涙は、瓶に詰めて、夜の海の彼方へ放ったから

もう、聞くこともないと思っていた、

言葉と一緒に。

二十年くらいも前に、書いた手紙があった。

そんな架空の幻想に、骨身惜しまず加担したい、
と、思う日もある、夏でした。

と、そんなことを書いたと思う。

人生を棒に振ってもよいか、とふと思った朝に、

その想いは、受理されたのか、

瓶に溜めた涙の粒は、今には、雨になって降って

台風の風と一緒になって

わたしの恐れや、堆積した責務やらの、
幻と知らない重たい雲を

洗って、吹きとばしてくれたかのように。

本当のことを見たかった、本当の世界へ行きたい

還りたかった    

という、無力に霞んだように小さくなった声は、

涙の成分になり、海の中で粒子の光りの一つとなって、

ちゃんと、宇宙に受理されていた

ということを、知らされるのは、

届かないと思っていた、本当の心を知った時。


命の海の声が聴こえる、という舞台を観たんだ。

ああ、そうだった、思い出した、

思い出したら、ちゃんと間に合うように、

出来ているのかも、知れないね。

わたしの声を、わたしがちゃんと

聞いてあげたから、嬉しくて、さっきには、

涙がでたのです。

わたしが世界をつくっていると、

知ることができるように、と

そんな願いが、届いた印

のように。

*声とは存在の結晶です。(sei-ren清蓮さんの言葉)

という、一文を、きょうは、見ました。

写真撮影は、唐亨さん。

一緒に写っているのは、空豆さんです。

ありがとうございます(*゜ー゜)ゞ⌒☆