はっきり言って、かなり控えめに言って、とってもオブラートに包んで言って、限りなく丁寧な言葉で言って、あたしに与えられたすべての理性を総動員してしかもお隣さんからもちょっと借りてきて、一晩どころか二晩ほど冷蔵庫に入って頭を冷やしてから言って・・・・・・・

どう考えても、あたしは、かぎりなく怒っているのである！！！！！

怒っている、という言葉では到底足りない。なんといえばいいのか分からないくらい怒っているのである。

もちろん、木村議員への罵詈雑言？呪いの言葉？・・・・・の、あれにである。（れいわ新選組の木村議員がコロナ感染した記事のヤフコメ欄のことである）

れいわ新選組が嫌いなのはまあ仕方ない。

と、いつも思っている。（あたしも、たまにイラッと来ることがある）
だが、しかし、それとこれとは話が全然違う！！！！

あの、コメントを書いた人たちが実在しているのであろうか？この世に。なにかの怨霊か呪いにかけられた何者かが書いているのではないだろうか？

ともにこの世に生きている人が、あれを、まさに書いたのだとしたら・・・・あたしは明日から電車には絶対に乗れない。（実のところ今も乗れなくて自転車を使っているのだが）



ごくごく普通に考えて、しょうがいを持つことは、だれにでも起こりうることだ。それを否定できる人がこの世にいるのだろうか？あたしも、あなたも。この世界に生きている以上は逃れようがない事だと思っている。今は、あたしはたまたまそうなってない。

明日、そうなるかもしれない。

自転車運転してるときに、車がぶつかってきたり。
道歩いているときに、上から物が降ってきたり。
乗っていた電車が脱線したり。
火事に巻き込まれたり。
食べたものが悪くなっていて、ということだってある。
自分でうっかり転んだら打ちどころが悪くてってこともある。
病気になった結果として、ということもあるし。

もし、今あなたがしんたいしょうがいやせいしんしょうがいや、ちてきはったつしょうがいをもってないのだとしたら、それは単に「今のあなたが」そうではない、というだけのことだ。


という前提があるはずの、この世界に生きていながら（生きている人があれを書いてると仮定して）、あんなことを書けちゃうっていうのはどういうことなのか、まったくもって理解できない。

自分が、あした、そうなるかもしれない、という想像力をなくして、この世界を見ることはできないと思って生きてきた。

本や漫画やドラマや映画やそんなフィクションなんかは、その立場に自分を仮に置けるからこそ（ほんの１ミクロンでも）、あるいは、自分の身の上にそれが起きるかもしれない（ほんの１ヨクトメートルでも）と思えるからこそ、楽しいんじゃないのか？あたしはそう思ってきたけど違うのか！！


そして、そう考えたらば、しょうがいがある木村議員への差別発言罵詈雑言罵倒・・・・の数々は、いつか自分へ降りかかってくるはずの言葉であるはずなのだ。


あなたに、しょうがいがあろうと、なかろうと、そんなの、あなたの「価値」には全く関係がないんだよ。
たとえ、なにもできなくても、うごけなくても、しゃべれなくても、成果が上げられなくても、成績が悪くても、運動が出来なくても、デブでも不細工でも、変な家族がいても、病気でも、どんなあなただって愛されていいし、大切にされていいし、生きているだけでいいんだよ。それがいきているってことなんだよ。

と、あの書き込みをした人たちに言ってあげる人はいないのだろうか？今までにそう言ってくれた人はいないのであろうか？

自分には「存在価値」があることを証明するために生きていくのはどんなにか空しいことだろうと思う。そもそもそんな「存在価値」なんて最初からいらないのが命なのだ。そんなもんなくて、生きているのが命だ。

そんなもんなくていいんだ、あなたが生きて、そこにいることが、あなたが生きてる理由なんだ、そう言ってくれる人はいなかったのか？

だとしたら、それは、とてもとても悲しいことである。

生きているだけでいい、と涙を流してくれる人が、この自分にもどこかには必ずいると、心のどこかで信じることができて初めて、この大きな海の中で一人で、なんとかかんとか生きていけるのだと思っている。

みんなにそんな人がいるはずなんだ、ほんとは。

なのに、なのに・・・・・

みんなが、そこまで追い詰められているのだとしたら、それはやっぱりあなたのせいではないのだ。

あれ、おかしいな・・・・・・
あんなに怒っていたはずなのに、今は哀れみすらを感じてしまう。
あれを書いた人が、どうか、そうじゃない世界に足を踏み入れることができますようにと心から思う。


とはいえ、やはり、あの投稿の数々をちょっと思い出しただけでもやっぱ

怒りがこみ上げてきちゃう～～～～～！！
差別は、だめだ
絶対にだめだ

1000万歩譲って自分が絶対にしょうがいをもたないとしたって、絶対に絶対に差別はだめだ！！だめなんだ！！うがあああ～～～～～～～～～～

地球1万周分くらい譲って、自分が心の中でそう思っていても（悲しいけど思ってしまう人がおるだろうことは事実だろう）あんなふうに書き散らすのを許しちゃいけない。自分の心の中にとどめ、差別はだけどだめなんだ、と自分に言い聞かせなければいけない。人間だもの。人間だもの。

さて、れいわ新選組のあの人は、何と言うだろう？
ちょっと聞いてみてほしい。