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旧訳:お下がりの夏は捨てて行け

 完全に意味不明のタイトルでつられて自己満足の私的世界ソドムに導かれた皆様、臆病風に吹かれて波風立った世界はいかがですか。

 私はさっき作ったカレーを限界まで食べたので動きたくないな、残ったカレーどうしようと思いながら、指だけ動かしつつ横目で埃と雨粒で光る窓の外をみています。というのは嘘です。満腹になり指先の画面をみています。

 私の感覚で言うと起きてから五時間半くらいで日本の日曜日は終わります。明日が祝日かどうかなんて知りませんし、私はすっぽかした約束できっと明日も頭がいっぱいになりながら、ぬるくなったお茶飲んでるんだろうな、と思うと走り出したくなるのはなぜでしょうか。

 カレーの匂い、正確に言うと夏野菜と豚肉、トマト煮込みカレーの匂いを嗅いだとき私は実家でお母さんが作るカレーを思い出します。私の舌は、鼻は記憶を瞼の裏まで引きずり下ろすのに十分な能力を持ち合わせているようなので、わざとこのカレーを作りました。ドラえもんの映画や、ぶん投げようとしたジャズコーラス、初めての2人乗り自転車と夜更かし、和室のオーディオ、汗ばむ背中。無意味な夏っぽい単語を並べるだけでどうですか。なんだか嫌になりませんか。私はカレーを食べたくなります。今はもうたくさんですけど。満腹と満足は違うんだな。

 そうやって雑多ノスタルジーに当てられてふと、嗅覚は記憶に繋がっているらしいことを思い出しました。Amazonだかどこかの「あの花」のレビューによると聴覚は涙腺と繋がってるらしいです。私は感覚器官全部繋がってんだろと思ってますが、音楽が好きな私はそう言いくるめたくなるのもわかりますし、その考え自体分かりやすくてロマンチックで好きです。実際、シークレットベースと私の涙腺は5Gくらいの速さで繋がってました。

 嗅覚と記憶、聴覚と涙腺が繋がってるのにどうして私とあなたは繋がっていないの?

 なんて言うと思いましたか?私は言おうとしました。あなたの予想は正しい。予測していなかったあなたもまた正しい。そう、正解なんてない。社会の主人公はあなただ。

 人間、ある年齢を越えるとこの類いの言葉によく出会うようになります。私もお年頃なのでちらほら視界の隅に入ってきます。入れてるの自分なんですけど。

 なんだかおかしいですよね、正解が無いかも知れない時点で主人公が、社会があるかもどうかも分からないのに、その前提を無視して話を進め、システムを作り上げた輩は上がりを決めて丸投げ、あとは自己責任論だぜ主人公、養え我らを。みたいな感じがして嫌です。あ、それでも社会に飛び込もうとしてる友人、兄弟は立派だと思いますし、それは揺らぐことの無い一つの正解だと思いますほんとに。またとても羨ましいと言ってみて距離を置こうとも思いません。きっと誰も皆、なにかしらの葛藤を持っているはずですし、共感を求めながら始まったこの段落ですから蹴り返してしまっては意味が無いように思います。この文章に意味があるのかは知りません。ただ酔いながら、漂っていたいことを書き留めたいだけなのかも。

 言いたかっただけ。

 海月って自分で泳ぐ力が無いのでただ流されているだけらしいです。この社会の主人公である「私」に似ていない気がしないでもないです。クラゲは嫌。

 海月って誰がこの字を当てようとしたのでしょうか。恨みはしませんが、八月、その夏初めての海にクラゲがいる時はちょっと残念な気分になるのでもっと透明海藻みたいな名前でいいと思うんですが。

 或いは土曜の深夜に、波打ち際を揺れるように漂ってた女の子がありましたよ。あの娘って誰?思うにあれは...

 LUNA SEA、SUGIZO、X JAPAN、クラゲはどれでしょうって言われてもわかりません。やっぱり自分とクラゲ似ててもいいかも。LUNA SEAかっこよい。

 そうやって少しずつ感覚に海月のような毒が混じっていって、血清ができる前に毒がまわって、全部麻痺していくのかな。

 私にはそんな感覚が確かにあるような気がしてならないのです。だから死ぬほど不味かったお酒も飲めるようになったのかもと。

 何かを履き違えてるよお前、この文体ネットで見飽きたわと感じたあなたの感性は良い感じ、最高ね、もう全部、手遅れ。love me!

 つまり悔しいけどIQ400くらいあるので明日は怪盗になって私を迎えに来てください。無理なら夜道に気を付けるこったな!あっはっはっは。

やっぱちょっと怖いから来るな。

 

 

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