RTA in Japan Winter 2023 零~zero~ low% Runner's view


はじめに


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解説のワイズさんをお迎えしての振り返りはしたし、こちらから出せる情報はもうないな……と思っていたのですが、当日の走りそのものの振り返りをきちんと行っていなかったので(需要があるかは別として)ここに文字として書き記しておこうと思い立ち上げた次第でございます。先にお伝えしますが、ものすごく長いです。喋りと同様文字でも自重しません。なので、暇つぶし程度にお付き合い頂ければ幸い。あそこに至るまでの色々な裏話は振り返り配信でバラしてますのでここでは割愛します。

さて振り返りを始める前に、普段の私がとっっっっっっっっっっっっっても喋るやつだという事は皆様存じ上げているかと思いますが、では何故そんな奴が解説をお願いしたか疑問に思われても全く不思議ではないと認識しています。
理由は二つ。RIJという場でガチの記録狙いがしたいという走者の我儘があったという事と、色々な方に零~zero~のRTAを見て知って楽しんでもらうためには”ながら”の解説だと伝わり辛いだろうなという懸念があったからです。
RiJに参加することになる以前から記録狙いはしていましたし、採用されたとの一報を頂いてから「あの大舞台で記録更新がしたい!」との目標が私の中に出来たので余計にお喋り解説は出来ないなと思っていました。もし一人で解説していた場合、喋りたい事がありすぎて内容が取っ散らかったものになったでしょうし、思ったような走りが出来なくて愚痴をこぼしてしまっていた可能性もあります。そういったものを避けるために解説をお願いしたのですが、結果は大成功だったと自負しています。まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら上記にリンクを張りましたので何卒。

私のお喋りの手綱を握ってくださった、最高の解説をして下さったワイズさんに最大級最上級の感謝を。色々無茶振り等したのにしっかり採用していただいて、それだけでなく何度も聞きたくなるほど完成された解説にしてくださったこと、心より御礼申し上げます。解説という部分を全てお任せできたことで安心して走り切ることが出来ました。
他の誰よりも私が一番楽しんで面白がったんじゃないかと思っています。本当に、本当にありがとうございました!

ま、結局沢山喋ったけどね!!!!

(そうそう、途中で2度ワイズさんのボヤキが入ってますが、直前でおぢさん構文が発生してたなんて思ってもみなくてコメント欄が相当面白い事になっていたという事を後で聞き、そして自分でもコメント付きの動画で振り返って笑ってました。参加したかった! 私も参加したかった! 「おぢさん!?」とか言いたかった!!! 相乗効果でより一層楽しめたのではないかとやっぱり自負しています)

・序章・第一夜振り返り


序章・兄さんのターン

(普段の採点で行きます。かなり辛口で行きますのでご了承ください)
(必要に応じて小ネタや裏設定解説を()で入れていきます)
(参考までにアーカイブも一緒に見ていただけたら理解しやすい、かもしれない)

ムービーを飛ばすタイミング並びに開始直後の斜め歩きだしは成功。階段を上り切った後の動きも悪くはなかったが、「高峰先生は””れを調べに」の””を言う前に扉を調べるのが最速なのに出来ていない。毎回リセットしているポイントだが今回も駄目だった。
廊下の歩き方もふらついているのも良くない。特に扉の入り方は救いようがないくらい駄目な入り方で目も当てられない。1番理想は画面が切り替わった瞬間に扉を開けるモーションに移るのが良いのだが今回は体がブレにブレていた。こんな体たらくで記録狙いしているなんて苦笑物である。

階段までの走らせ方、階段の昇降ポイントにはきれいに入れたのでヨシ。光モノの取得位置も特に悪くはなく、柴尾君(怨霊名:縛られた男の霊)もよい動きをしたし撃破方法も問題はなかったので一安心。階段を下りる位置、下りてからのターン、テキストを消す速度、扉をくぐってからの動き、どれも問題なし。テキスト消しはちゃんと最速で出来たので普通に嬉しかった。普段私の配信をご視聴してくださってる方ならもう既に2,3回はリセットしているなと思われたことだろう。正解です。

第一夜・前半(緒方1&2回目・腕の長い男・はう少女)

 そして深紅のターンで早々にやらかした。射影機を入手した後、画面が切り替わった瞬間に扉を調べないといけないのにモタついて、さらに調べちゃいけない壁を調べて余計なテキストを発生させている。これはもういい訳の余地もなく初心者からやり直し案件である。
(Low%の説明をしているときに「最弱フィルムとは?」というコメントがあったのでここで補足させていただきます。以前本当に14式が最弱フィルムなのか疑問に思って検証したところ、下記の表のような結果が出ました。一番わかりやすいのが下記画像の真ん中にある14-10 37-30 74-80 90-110の部分。これはノーチャージ+ノーコアショットで撮影したときのダメージ量なのですが、14式が10なのに対して90式が110と大きな差があるのがわかると思います。カメラを最大強化してマックスチャージでノーマルショット(シャッターチャンスではない)の時で40もの差があることからもお分かりになるかと思います。ダメージ計算式もあるにはありますがRTAに意識することはないので割愛します)

喋りながらのラインは特に問題なし。Low%の説明だけは一応文章考えておいたので動きにおかしな場所は無し。人魂緒方をかわすタイミングは最速入力できているので満足。着物の間の緒方君(怨霊名:編集者の霊)1回目の戦闘前で1カ所微妙な引っ掛かりをしたのは情けない。それまできれいに動けていたのに本当に残念。

そして緒方君との2回目の戦闘、ここは大きく失敗したので採点はかなり厳しくいかないといけない。まず振り向き後の動きがだめ。本当なら衣文掛けの横を通るように緒方君に近づかないといけないのに引っかかっている。そこが失敗したからその後の動きも失敗したようなもの。本来なら近付きつつzero shot、さらに近付いて攻撃を誘い、動き出したら被弾しないように距離を保って下がりつつzero shot、最後に突進攻撃を誘ってshutter chanceでトドメ、という流れにしないといけないのに、動き出した時に無駄に下がってしまったせいで抱き着き攻撃→突進攻撃に切り替わってしまい無敵時間を発生させてしまった。これは記録保持者の名折れである。ここも採点以前の問題で初心者からやり直してください案件だ。緊張はしてなかったはずなのだが、もしかしたらうっすら緊張していたのかもしれない。

囲炉裏の間2階の、カギがかかっていた扉を開ける時のアングルなのだが、普通に開けると左斜め下からのアングルになるのを画像の位置を調べることによって正面からのアングルにしている。そうすることによって扉をくぐった後の動きが制御しやすくなるので是非やってみて欲しい。

緒方君の人魂も巴さんの人魂もそうだが、目と目が合ってしまうと単純にロスなので絶対に目を合わせないように操作している。のだが時々失敗して迫真のアピールを頂きうなだれる難所でもあったりする。上座敷を抜けた先にいる巴さんの人魂は毎回下記のように避けているので、よかったらここも試してみて欲しい(ともしびの廊下の緒方君は画面が切り替わった瞬間に立ち止まって斜め移動すればいけます。緒方君の人魂除けは楽な部類)。

基本的にどの場所の火の玉とも目を合わせないように立ち回っている

次に襲い掛かってきた腕長さん(怨霊名:手の長い男の霊)、相手の動き自体は全く問題ないが、一瞬だけサークルから外れてしまったせいでmax chargeに至らず出したかった火力が出ていなかった。そのせいで1枚多く撮影する羽目になってしまっている。この怨霊は大きく頭を振る関係で狙いが定めにくいという特徴があるのだが、それでも記録を狙うならしっかりコアを追い続けないといけないのに残念な出来だった。(怨霊をロックする機能が実装されたのは月蝕の仮面からなので、初代では自力でコア部分を狙う必要がある)

倉のパズル「1213」もしっかり入らず失敗している。ちゃんと入力を入れようと構えていたし気持ちゆっくり入れたはずなのだが何をやっているのか。このような小さなやらかしポイントでは小声で「ん」だったり「〇ソ」と呟いているので聞き耳を立ててみて……も面白くはないか。
1つ、ここの掛け合いだが早く「ご安心です!」と言いたくて先走りました誠に申し訳ございません。

桜を囲む中庭へ移動してからの格子越し(シャレじゃない)のフラグ撮影は、大体同じ地点から5回足音を聞いたタイミングでカメラを構えると浮遊霊(巴さん)の判定に吸われず格子に邪魔されることなくすぐ撮影できるのだが、今回は少しズレてしまっている。とはいえ打ち損じてはないのでここは許容範囲。

逢魔が淵の水車撮影、今回は無事撮影できたわけだが、バg……霊障が起こったらこうなる(顔出ししてますけど特に問題は……まあ呪われても自己責任という事で)。


はうちゃん(怨霊名:はう少女の霊)の時のQuickShot(以降QSとします)の説明裏話。「内部的な情報を書き換えています」はあの場でとっさに出た。本来別の言い方をするつもりだったのだが何故かそれが口から出てきていた。言ってることは間違ってないのでいいのだが、台本を用意していないと私自身何を言い出すかわかったものではないとこの時感じた。台本は大事。ちなみに「挑発します 攻撃させます そして絶対逃がさない」の元ネタはお分かりかと思うがTASさんの「します させます させません」である。説明入れながらの戦闘だったが特別失敗しなかったのでやりながら安心した覚えがある。QSを知らない・わからない人向けの説明ならあのくらいインパクトのある言い方で良かったのではなかろうか。

第一夜・後半(巴1&2回目・高峰・第一夜終了)

 その後落ちてきた首折れさん(怨霊名:首が折れた女の霊)の回避、最短距離の走り方がきちんと出来たのでこの辺りはずいぶんと気分が上がってきていた。そしてそのままの勢いで人魂除け+ライター入手もササっと終わらせるつもりだったのだがしっかりモタモタしていた。火の玉に当たってはいないし鏡を調べてもいないのだが慎重になりすぎていた。攻める姿勢を忘れてはいけない。モタモタ。

アイテム回収からの自己紹介のターン、プレイしながら後ろを向いて会場の皆さんに手を振るというパフォーマンスは直前でやろうと決めました。あそこは×ボタン押してるだけなので進む方向さえちゃんと定めたら失敗することはそうそうないので。あとでワイズさんに「後ろ振りむいてて驚いた」と焦らせてしまった(のと同時にめっちゃ楽しかった)のは、すみません楽しかったです。自己紹介については冒頭だと長くなってしまうので走っている最中に入れるのはどうかと案を出し時間を作ってもらいました。そこかしこに移動だけの時間があるのでそういった隙間時間を埋めるのにはうってつけだろうと。「怨霊名:零に誘う女」に関しては即席ではなく10年位前から言ってたりする。皆様零をよろしくお願いします。

いけすの部屋に移動し、とうとう遭遇した巴さん1回目(怨霊名:助手の霊)。左直進の動きだと確認してすぐさま前に進み即足止め、さらに近付いてQS入れ始められたら後ろに下がりながらチャージマックス直前で撮影し動きを止め、さらに後ろに下がって再びチャージが始まったらチャージマックス直前で撮影し、撃破。ここの巴さんとの戦闘は出てきたパターンがかなり良くほぼほぼ最速での撃破。ここは純粋にかなり嬉しかった。いつもこうであったら嬉しいのだが……
(ちなみに、この後繰り広げられたおぢさん構文2回目の掛け合いに限らず私の突っ込みに関しては文章を考えずに勢いでやってるのだが、あそこの「また?」は素で出てきた)

井戸のある裏庭で繰り広げられた巴さん2回目の戦闘、これは私も良くなかったが巴さんも良くなかった。あの出現パターンの時、いつの頃からだっただろう、QSを入れるのがヘタクソor入れられないという事態になってしまったのは。仮に初手QSが出来なかったとしても上手に誘導して最適な形にもっていくのが走者だと思うのだが、巴さんの機嫌が悪くQSを入れられない状態が続いてしまいただただ通常撮影を繰り返す羽目になってしまった。最速だと魂封印時点で16分切ってるので本当に出来が悪い箇所となっている。したがって打合せ時よりもワイズさんの語りが長くなっています。本当に申し訳ない。ダメ出しをしっかりした方が良いのだがここだけは言い訳させて欲しい。巴さん2回目は本当に難しいのだ(現状1番いいパターンは左斜め前に動いてきてくれるパターン。記録狙いの時はこの動き以外はもう諦めた方が良いまである)。

鴉ゾーンは出るか出ないか本当にわからないのでお互い完全アドリブです。でも言ったでしょう、鴉は出るんですよ?

「鴉だけに、苦労をねぎらってくれるんですよ」はもともと台本にもそうあって絶好の突っ込みポイントだったのだが、この後にとても難しい戦闘が控えているせいもあって打合せ兼練習の時ですら全然反応出来なかった。画面の中の私が首を傾げるくらいしかアクションを起こせなかったのが悔しい。

そして鳴神神社の高峰先生戦(怨霊名:作家の霊)。序盤なのにも関わらず体力が650もある間違いなく強敵(体力650はゲーム中3番目に多い)。それだけではなく頻繁に現れたり消えたりして撮影をミスさせたり、かと思えば急に深紅の周辺を高速旋回し始めるというトリッキーな動きをしたりと、この怨霊に苦戦した人は多いのではないかと思っている。この高峰先生をQSで倒すのが序盤の最大の見せ場。まずどのパターンで来るかカメラを構えながら確認し、その後QSへ持っていくための動きをする。それだけの事なのに普段それが出来なくてよく失敗するのだが、今回は落ち着いて動作確認が出来たおかげで連続してQSを決める為の誘導もQSの入れ方も、倒した後扉が閉まらないように立ち位置を調整する部分も全部うまく決まった(鳴神神社の扉は戦闘中は開いているのだが、戦闘が終わると勝手に閉じる仕様となっている。開けるためのロスが発生するので撃破するときの立ち位置も重要になってくる)。個人的に高峰先生戦と霧絵戦がLow%1番の見せ場なので上手く決まって嬉しかった。

で、高峰先生のところが上手く行ったのにまたパズルで失敗している。仏像パズルと呼んでいるこのパズル、どうにも苦手意識をもっていて落ち着こうと思って操作しても思うように動かない。もう2年以上初代のRTAやってるのにもかかわらずここだけ上達する気配がない。たすけて。だれかたすけて。
ここだけ練習するデバックモードが欲しい。

霧絵さんの胸にダイブして素早くフィルムを補充してから第二夜へ。

・第二夜振り返り


第二夜・前半(腕の長い男・井戸の少女・目隠し鬼・はう少女・隠れる少年)

 YOASOBIではない。
第二夜からは引き続き引っかからないような走らせ方に注意しつつ、画面が切り替わる直前で行きたい方向へ深紅を向かせるというテクニックをふんだんに盛り込んだプレイを多用していった。当たり前だが、左側へ向かいたい場合扉を開けてまっすぐ進むよりも左へ一歩でも入れた方が距離は短くなる。出来る場所出来ない場所、入力がシビアで失敗する可能性がある場所は安定を取るなどの対策をしているので全ての場所で行っているわけではないが、もし確認できるなら見てみて欲しい。

階段廊下の腕長さん2回目、予定外行動で1枚無駄にフィルムを使用したので減点! と言いたいのだが、最近よくシャッターチャンスでノックバックが発生しない事態に遭遇している。見た目は攻撃モーションでシャッターチャンス中なのに内部的には通常状態として処理されているので、私はこの状態の事をFake Shutter Chanceと呼んでいる(以下FSCと記す)。どのタイミングで撮影しても必ずシャッターチャンスになる怨霊もいれば、この腕長さんのようにFSCの時間が設けられている(かもしれない)怨霊もいて中々困りものだったりもする。まだまだ研究が足りていないと実感してしまう。

いどちゃん(怨霊名:井戸の少女の霊)は可もなく不可もなくといったところ。高速タックルをしてこなかったのは感謝だがQS入れた方が良かったか疑問が残る。キーアイテムが井戸に置いてあるので遠ざかると歩数過多になるがQSを入れるとなると井戸から遠ざかるを得ない。素早い撃破を取るか低歩数を取るか、その時になってみないとわからないのが困りものであるが、今回は荒ぶらなかったので概ね良しとしておこう。

階段廊下の鬼ごっこ、目隠し鬼がワープして後ろに出現するパターンを引いたのでそこそこ良い乱数を引いた。最速で駆け抜けたわけではないが、あの動きだとこちらが操作ミスをしない限りは捕まることはないので一発勝負時だとありがたい行動となる。

と、ここまでああだこうだと振り返り批評してきた訳だがもう何も言い訳出来ない最大級の特大ガバをやらかしたので今まで私が言った事は全部忘れていただいてもいい。

(問題の部分切り抜き。タイマー付けて計測してみました)
ざっくり30秒ロスである。これやってなかったら1:20:XX出せたまである。やらかしたとしても小さい声で済まそうと思っていたのにここははっきり「やっちゃった」と発言してしまった。こんな失敗、普段は絶対にしないのだが……やっぱり緊張していたのか?(そんな馬鹿な)

その後のメガ様(怨霊名:目を隠された霊)も後ろにワープするパターンを引いてしまいロス発生。大きな失敗後なので気持ちを立て直せるよう良いパターンを引きたかったのだが残念ながらそうはいかず。立ち回りもQSが一度しか入れられなかったのでロスっている。この辺り、何もかもが悪い。

燭台を調べる位置は下記画像を参考されたし。掛け軸を手に入れた後出現するメガ様に捕まらないように立ち回るには、あの場所で掛け軸の入手すると振り返った後の動きがスムーズになる。

和人形の間、はうちゃん2回目のQS説明付き戦闘に関しての失敗は「足止め撮影をするため適度な距離を保ちつつ透明状態解除を待って撮影」の距離の部分が普段よりも遠すぎたためにチャージ発生タイミングが遅くなり、「近づいて内部書き換えのあと下がって撮影」の下がってをいつもと同じ感覚でやってしまったので移動モーション→攻撃モーションにしてしまった事が挙げられる。
(本来は足止め撮影(移動モーション)→近づくことで内部的には攻撃状態(見た目は移動モーション)→見た目・中身共に攻撃状態攻撃モーションになるので後ろに下がりながらシャッターチャンス前に撮影→(下がり続けることで攻撃状態→移動状態に切り替わるので)切り替わった瞬間前進しながら撮影→さらに近付き攻撃を誘ってマックスチャージで体力を削り切る)
ちゃんと出来たものを別日に録画し直したのでRiJの時の動きと比較していただきたい。

はうちゃんがシャッターチャンス以外では大きく移動することが無い相手だったからいつもとは違うリズムでも撃破することが出来たが、あまりにも不出来だ。突然自分の感覚が狂うことがあるがあれは何1つ擁護できる部分が無い。

隠れる少年戦(怨霊名:隠れる少年の霊)は何よりも隠れなくて良かった。彼はムービーが終わり戦闘に入った瞬間隠れることがあるからだ。しかも初手で隠れた場合、体感ではあるが戦っている途中で隠れた時よりも姿を現すのが遅い気がする。初手隠れの場合は1番精神的なダメージが大きいのでやられなかったことは本当に幸いだ。ただし出現位置が瞬時に把握できず少年を捉え続ける時間が短くなってしまい火力が出ず、結果としてタイムロスになっていた。しかし何度でも言おう。隠れなくて良かった。

第二夜・後半(目隠し鬼2&3&4回目・八重・良蔵1&2回目・第二夜終了)

扉を撮影してフラグ立て→天井を撮影してフラグ回収。ここは綺麗に歩くゾーンだが特別問題なし。代わりに琴の部屋前のメガ様戦にしわ寄せが行ってしまったような気がした。QSを入れるための足止め撮影をしたのだが、そのあと後ろにワープしてしまいいつもと同じ流れを作ることが出来なかった。対処自体は特別問題なしと言いたいところだが、撃破するためのチャージ量を間違えてしまったため1枚余計な撮影を入れることになってしまった。

回廊~桜を囲む中庭間の移動は問題なし。首折れさんからのダメージは想定内(この後の掛け合いで先走ったのは私です)。だがしかしこの後の宗方八重戦(怨霊名:首を吊る女の霊)はかなり厳しい評価をしなくてはならない。八重の動き自体はとてもよく、それに合わせた動きが出来ていた、のだが、途中で背後に鳥居があることに気が付かずリズムが崩れた個所がある。ここもしっかりと近付いて離れてを繰り返さなくてはならないのだが、背後の鳥居のせいで下がることが出来ず少し違った動きにせざるを得なかった。つかみ攻撃は右に避けることで回避できたが、その後八重が左へ弧を描くように旋回してしまったため鳥居と重なってしまうという事態が避けられず、とにかく足止めをしてQSが出来る状態を作り直そうと手は打ってみたものの八重との距離が遠すぎたせいで上空へ飛びあがってから落ちる攻撃(通称UFOキャッチャー攻撃)をさせてしまい大きなタイムロスを招いてしまう。もし距離が近かったり鳥居が無かったら上空へ飛びあがっても無理矢理地上へ下ろしてQSを入れていたのだがそれも叶わず。八重は良い動きをしてくれただけにこのミスは大きかった。

八重撃破時点で残りのフィルム枚数は8枚。詰み防止のためにはこのタイミングでフィルムを補充するのがベストなのだが(10枚なら補充せずに大丈夫)、この時”攻めたい!”という気持ちが抑えきれずそのまま面の部屋のメガ様戦へ突入してしまった。下手をしたら詰んでいたのだが、以前も同じような状況で突破したことがあったのでまあ大丈夫だろうと呑気に突き進んだのだ。結果としてはフィルム2枚残しで撃破できたので攻めて問題なかったわけだが、一発勝負のイベントでは本来するべきではないという事は承知している。しかしやはりこういうギリギリの戦いこそLow%の醍醐味なので中々止められない。当たり前ではあるが、どのタイミングでフィルムを補充するかは決めているのでそれが狂うとタイムロスになってしまう。基本、常に残りのフィルム枚数を意識しながらRTAをしているのだが、それを感じさせないように振舞うのも上級者の(必要ない)テクニックという事で納得していただきたい。

宗方良蔵戦1回目(怨霊名:民俗学者の霊)、キーアイテムである『似姿の面』を取ると柱の裏側辺りにポップするので素早く撮影し、相手が硬直中に近づいて抱き着き攻撃を誘発しすぐさま距離を取ってQSを入れる、という事がしたかったのだが、残念ながら硬直が解けた瞬間ワープされてしまいこの方法は使うことが出来なかった。有難いことに大きくワープされることなくすぐにQS出来る状態にもっていくことが出来たのでタイムロスとまではいかないが、なるべくならしっかりチャージした一撃を入れる動きがしたかった。良蔵君は近づきすぎるとQSのリズムが崩れるので(しかし離れすぎてるとチャージが少なくなる)良い距離感を保つ必要がある。個人的にはQSの練習はこの宗方良蔵で行うのが一番良いと考えている。その理由は2回目の宗方良蔵戦にあるのだがその前に。

似姿の面の”あの”茶番を成功させるためにはそれまでにしっかり合いの手を入れたり振りに答えたり時々ボケたりする必要があると考えてかなり喋らせてもらった事を此処に明記しておく。もともとはあそこまで合いの手を入れる予定ではなかったし、もう少し私も大人しくしている予定だった。が、あの流れを聞いた瞬間『これを成功させるためにはしっかりとした前振りが必要だ!』と考えてことあるごとに喋ろうと思って”しまった”わけだ。私自身はあの程度の喋りなら集中が切れることはないので問題はないのだが、逆にワイズさんに(こんなに喋って大丈夫なのかな……?)と不安を抱かせることになってしまったのは申し訳なく思っている。だがしかし楽しいと思った事は何としてもやりたくなる芸人気質故どうしようもない。もし何かしらのイベント何かしらの作品で私がどなたかに解説を依頼した時、おそらく同じような状況になるだろう事を覚悟していただきたい。それでも悪乗りに乗っかってくださる方、お待ちしています。私もこのあたりの茶番大好きです。(アーカイブでご確認いただきたい。この茶番の最後に白仮面をかぶった方がカメラ目線で首を傾げている所を。信じられないかもしれないが全く打ち合わせ無しであの動きをして下さったのだ。本番中はご覧の通り私は気付けるはずなどない。出来たらここリアルタイムで視聴したかった……そしてチャット欄には”Trickの上田と山田みたいだ”という発言も頂けて最高に嬉しかった。いろんな場所でいろんな方が最高の動きをして下さり私は本当に幸せ者でございます。たくさん打ち合わせした甲斐があった!)

宗方良蔵2回目、初手の位置取り失敗。なぜもっと近づかなかったのか、コレガワカラナイ。本当に運よく目の前にワープしてきてくれたので何とかなっただけで、あれはあのまま壁の中でワープを繰り返すマンになっていても何もおかしくなかったから幸運としか言いようがない。捕まえたらいつも通りの動くになったのでやはりQSの練習台にはもってこいな相手だと思う。初手の位置取り失敗以外でダメ出しをするなら、最後の止めの時チャージをしすぎたということくらいだろう。ただ、チャージしなさすぎで失敗するくらいなら多すぎても問題ないとは思っている。タイムは残念なことになるが。
モタついていない綺麗な良蔵戦2回目は下記動画をどうぞ。

メガ様4回目、そして第二夜ラスト戦闘。途中で奇怪な謎ワープをされてリズムを狂わされたのが納得いかないが、それ以外はいつも通りにこなせたので良し。トドメ付近で後ろワープが入って助かった(敢えて欲を言えばもう少し早く後ろワープして欲しかったが、そもそもリズムを狂わされたのであれでよかった、のかもしれない)。下記の動画開始12秒辺りの目隠し鬼の動き、今見ても納得がいかない。他の場所の他の怨霊相手に位置ずれが起きるのは理由があるから「やっちまった」程度にしか思わないのだが……やはり解せぬ。

ムービー終わり、鏡を拾って霧絵さんの胸に飛び込んで第二夜終了。

・第三夜振り返り


前半(浮かび上がる顔・当主1回目・髪の長い女・井戸のある中庭・神官戦)

 (第三夜開始冒頭で遊びました。画面をじっくりご覧ください)
往復間の三人組(怨霊名:瘴気で倒れた人々1・2・3)の動きは予定通り。かすりダメージは受けたが足は止まらなかったので何も問題ない。普段からこうであって欲しいもの。そしてこの辺りで無敵時間さんがサブスクギフトされていたがここもリアルタイムで見たかった。凄い見たかった! ありがとうございます! オンライン視聴はこういった楽しみがあるから止められない。

もやもやさん(怨霊名:浮かび上がる顔の霊)は早々に壁から出てきてくれて有難かった。なのでここの失敗の原因はこちらのせい。結果論ではあるが最後の止めの時に反対側へ移動したほうが良かった。そうすれば被弾せずに倒し切れてタイムロスすることもなかった。判断ミスでしかないのだが、あの時はあの場にとどまって倒し切りたい気持ちの方が強かった。走りを見直した感じ決して撮影できない訳ではなかったので思いきりが足りなかったか。同じような状況になったら今回の経験を生かそうと思う。

仏間に至るまでの歩き方及び仕掛け解除方法共に問題なし。だがしかしここで軽く問題が発生していた。おそらく私以外誰にもわからないであろう問題、思ってもないタイミングでキャラクターが勝手に反転してしまうという現象が起きていた。祭壇からキーアイテムを入手後ムービーカットと同時に氷室家当主(怨霊名:氷室家当主の霊)が出現し、その後次のエリアへスムーズに移動したいので入ってきた扉の方へ近づくのだが、近寄ってきた当主をすり抜けていく際勝手に引きかえすという行動を深紅がしてくれたのだ。ここは当主の動き次第で攻撃を食らってしまうのでダメージを負ったのは仕方がないのだが、反転されてしまうとリズムが狂ってその後のQSに移行するのが難しくなる可能性がある。幸いRIJの時は問題なくQSを入れて撃破することが出来たが、場合によっては大きくタイムロスをする危険性も孕んでいた。コントローラーの不具合問題はRTAを始めた時からずっと付きまとっていたが、まさかこんなところで起こるとは……霊障、怖いですね……

月読堂のフラグ撮影だが今回は失敗することなく終えられてよかった。実は、フラグを立てる為被写体を捉えていてもズレている判定を食らってしまうことがある。Low%だとそのせいでフィルムが足りなくなりいつもと違う行動をしなくてはいけなくなるのだ。フィルムを先に補充しないと詰んでしまうので、いけすの部屋ではなく先に中庭を囲む回廊へ行ってフィルムを回収し、そのまま回廊神官(怨霊名:首なし神官の霊)と戦ってからいけすの部屋へ行く、という流れになるのだが、場合によってはいけすの部屋に神永さん(怨霊名:髪の長い女の霊)と首折れさんが同時に現れるという最悪の事態に遭遇する可能性があった。先にフィルムを補充するルートはとにかく心臓に悪いので(そして大幅なタイムロスなので)通りたくないものだ。

さて神永さん戦だが、神永さんの動きは問題なかった。が、チャージマックスで撮影したいと欲張って撃ち損じ、攻めの姿勢で動き出した直後に止めをさそうとして失敗し、そしてQSも入らずで出来はかなり悪かった。素早く撃破できる時はとても速いので、ここはとにかく祈祷力が試される。

盛りに盛った数字を入力した先は井戸のある中庭。問題が無ければここで最初の神官戦になる。竹林神官(怨霊名:首なし神官の霊)はポップする位置が柵で囲われた竹林の中にあり攻撃を誘うことが出来ないのでまたしても祈祷力が試される。因みにこの時の竹林神官はとても良い動きをしてくれたので私もそれに応えることが出来た。大きく飛びかかる攻撃は竹林神官特有の攻撃なのだが、有難いことにそれをすぐに行ってくれたのだ(神官は4人いるがそれぞれ攻撃方法が違う。竹林神官はこの遠距離からの飛びかかり攻撃と火の玉を飛ばす攻撃だけ)。おかげで思っていた以上に素早く撃破することが出来た。運が悪いと延々と首を隠す遅延行為をするので、普段もこのRiJの時のように首をさっさと出してQS入れさせて封印させて欲しい。

後半(中庭を囲む回廊神官・桜のある中庭神官・逢魔が淵神官・投手2回目・第三夜終了)

 中庭を囲む回廊へ行き2人目の神官戦。ここから私が解説をさせていただいたが、その経緯は合同振り返りをご覧いただきたい。おおよそ口に出していたので敢えてここに記述しなくてもいいかもしれないがやはり遅延行為が多すぎて怒りが湧いてくる(最後にQSとハメ技使えたのだけが救い)。少し浮き上がって呪をかけるような動作をした場合は金縛り攻撃で、地面に潜っていった場合は足元から上を覗く攻撃下からの掴み攻撃。このどちらも回廊神官(怨霊名:首なし神官の霊)特有の攻撃であり、そして絶望的にタイムロスとなるものでもある(余談だが、この回廊神官だけは火の玉を飛ばしてこない)。早々に旋回行動をとってくれるとQSしやすくなるのでまたしても走者の祈祷力が試される。そしてここで大いにやらかした事をこの時の私は気付いていなかった。

桜を囲む中庭、兄貴こと桜神官(怨霊名:首なし神官の霊)との戦闘。感謝。ただただ感謝である。解説した通り兄貴は掴み攻撃をする前の距離が適切に保たれていればカメラを構えたままでも被弾することが無い。足止めをしてカメラ無反応状態のまま近づき、チャージが開始されたところで後ろに下がり攻撃を空振りさせる動きがQSだと説明したが(例外もあるがこれが基本)、兄貴だけは足止めを入れずに後ろに下がっているだけで攻撃を空振りさせることが出来る。掴み攻撃も上に大きく飛びあがらないので追尾しやすいし、後ろに回り込んで挑発しているときも上下の動きが少ないので追いやすい。本当に走者にとっては有難い存在だ。他の神官も見習うといい。
そして上記のやらかしに気付いたのはこの兄貴戦の時だった。兄貴に一撃を入れた時に何となくフィルムの枚数を見たらいつもより大幅に枚数が少ない事に気付き、内心(やっちまった)になっていた。とりあえず撃破してみてその時の残り枚数で先に進むか補充するかうっすら考えていたが、この次の戦闘開始時に問題が発生してもしなくても枚数は持つだろうという算段をしていたのも事実だ。回廊神官撃破時にフィルムの所持枚数が18枚だとわざと補充をせずに進むという動きをしていたことがあり、その時の経験からフィルムは足りるだろうと予測を立てることが出来たのだ。
……とはいえ、失敗の危険もあるので本来はすべきでないのだが……何をやっているのやら……

逢魔が淵へ移動し、4人目の神官戦。ここはポップした小島から神官が出ない限り行ってくる攻撃が掴み攻撃(私は足止めが発生してしまうロング攻撃と呼んでいる)ではなくかすり攻撃(足止めが発生しないショート攻撃と呼んでいる)になっている。その状態でわざと攻撃を食らうとこちらは硬直すること無く神官の動きだけを止めることができるので、深紅も小島から出ないよう上手く距離を保ってチャージがマックスになる直前で攻撃を当てたら神官が動き出す前にカメラを下す。そうすることによって再び神官はかすり攻撃をするので、食らったらすぐにカメラを構えてマックスチャージ攻撃をしてカメラを下す。あとは撃破までこれを繰り返すだけだ。
そして重要な事だが、これを行うために必ず「鏡石(きょうせき)」と「御神水」を所持しておかなければならない。撃破までにこちらの体力が必ず尽きてしまうので鏡石の所持が必須、そしてその鏡石が割られないようこの戦闘が始まるまでに体力が尽きてしまいそうなら御神水で回復して鏡石を守る必要がある。御神水を使わないのが1番理想だが、上手く行かないことがあるのもRTAのお約束。リカバリーの為に御神水の所持が重要となってくる。リズムさえ掴んでしまえばQSよりも楽なので、もし気になったら試してみて欲しい(カメラを強化していてもこのテクニックを使うことが出来る。その場合は私のAny%の記録を見て欲しい)。
左旋回と直進時のみ行えるこのテクニックを「ハメ技の儀式」と表していただいたが、QSのように走者共通の名称は存在しないので皆様好きなように名前を付けていただきたい。私はハメ技の儀式の方が色々と面白いのでそう呼んでいくつもりだ。
(余談だが、ここまでの神官戦の解説は一切台本を用意していない。あまりにもランダムなので用意してもその通りに喋れないし、ハメ技の儀式が失敗したときは通常の戦いをしなくてはならないからだ。それなのに台本はハメ技の儀式が成功したものしか用意してなかったらおそらくパニックを起こしてしまうだろう。その点私が走りながら解説していけば不測の事態にもすぐに対応できるし、ワイズさんにも負担がかからない。喋りたかったわけではない、決して。そういう訳で見た目以上に余裕のある神官戦の解説を私がやらせていただいたわけだが、まあ、本当に何を考えていたんだか)

普段とは違う場所でフィルムを補充し、保険の為の鏡石も回収していざ氷室家当主戦2回目。ここの動きは被弾以外特に問題なし。Low%は後ろに下がる距離が長いので、出現位置付近に固定すべく一度攻撃を空振りさせて敵の動きを止める必要がある。ここを撮影でなく攻撃の空振りという形で足止めするのは、当主が攻撃モーションに入る前は左右にワープを繰り返しながら近づくという行動をするので撮影で固定するのが難しいからなのだ。おそらく固定化する前に近づかれて被弾してしまうだろう。なので、攻撃を食らわないように空振りさせてからQSし始めるようにしている。残念ながらRiJの時は被弾してしまったが、この程度のロスは気にする必要はない。もう1つ、トドメの時にチャージをし過ぎていたが倒しきれないロスを考えたら気にする必要はない。
(神官戦~当主戦の別チャートのようなものはこちら。リカバリーチャートとしても超攻めチャートとしても使える)

般若の面のアレはイベントでClockTowerGHOSTHEADが一緒になった時に私がよくネタにしている。あっちの鉈の人とこっちの日本刀の人はどちらもインパクトが強いからネタとして非常に使い勝手がいい。紅白の般若の面を被った男たち、うん、目出度い。

当主の証を使用すべく首折れさんの見送りを受けながら月読堂へ。禍刻霊である霧絵の猛追を間一髪で逃れて最終章へ。

・最終夜振り返り


2体同時・昔の縄巫女1&2回目・霧絵・IGT表示

  琴の部屋からスタートして行く先は月読堂の地下、黄泉の門のある場所へ。最終夜で気を付けるべき点もやはり歩き方。座敷牢から出てきた霧絵から桜のある中庭の方へ逃げるだけのこの区間はとにかくどれだけ最短距離を歩けるかがポイントとなっている。とてもきれいに歩ければ階段を降りきったところで白黒状態が解除されるのだが、残念ながら今回は綺麗には歩けていなかった。流石に普段でもここまで来たらリセットはしないが、だからといって適当に歩いてはいけない。
月読堂から月の井戸、そこの扉を開けて奈落橋へ。ここから先がLow%最大の難関であり最大の見せ所となる(ただし戦いのテンポは変わらないので白熱している、という訳ではないのが悲しい)。奈落橋エリアのムービーを見た後は月読堂へ戻れなくなるのだが、なんとそこから四回の強制戦闘が始まるのだ。しかも幽霊の数はラスボスの霧絵を入れて五体。それを30枚の一四式で倒し切る必要があるという、純粋に走者の腕が試される場所となっている。正直ここまでの戦いは本当に序章に過ぎない。それまでは、戦闘が終わる度にタイムロスになろうとセーブポイントに戻ってフィルムを補充すればいいだけなのだから。
ムービー直後に男子と女子の怨霊(怨霊名:彷徨う男の霊 怨霊名:浮遊する女の霊)が現れる。この2体をおよそ10枚で倒すのが一応のデッドラインとなっている。使用枚数1桁で2体を倒せたら運が良いと思っていい。今回は最初にdouble shot(2体同時撮影)が決まって非常に幸運だった。男子を5枚、女子を4枚の合計8枚使用で突破はかなり出来が良い。ここは女子の動き方で大きくタイムがブレるところなのでこのように綺麗に倒せたのは幸運だと言える。

 続く縄巫女ちゃん(怨霊名:昔の縄の巫女)1回目は、出来ることなら最初の一撃を4チャージになった瞬間撮影したかったが上手く決めることが出来なかった。まあ、チャージし過ぎでワープされるよりはタイムロスも少ないので良いのだが。1回目の縄巫女ちゃんは体力が160しかないのでちゃんとチャージが出来れば2回の撮影で倒し切ることが出来る。むしろ問題があるのは禊の道に出てくる2回目の縄巫女ちゃんだ。問題、というよりも意識しなければいけないと言った方が正しいかもしれない。彼女自身も強化されているので(特に移動速度が1番強化されれている)撮影を失敗すると態勢を整えなおすのが難しい相手なのだが、それよりも気を付けなくてはいけないのが所狭しと立ち並ぶ鳥居だ。最序盤の縄の廊下でワイズさんが何と解説していたか思い出してほしい。そう、見た目と判定が一致しない出っ張り、『ファイナル判定』があると。ご覧になっていたければ分かると思うが、あの場所は常にカメラを構えたまま後ろに下がらなければいけない場所になっている。頭の中でどのように動くかを常に意識しながら敵を倒さなければいけないので、あの場所は見た目以上に、そして思っている以上に気を使わなければいけないところなのだ。
3撃目辺りが若干怪しいが、あれは普段よりも早く撮影してしまった為リズムが狂って4撃目をどうしようか迷っていた動きになっている。迷った挙句にまたしても過剰にチャージをしてしまった訳でここもマイナスポイントとなっている。三回とも120ダメージを与えて撃破が一番理想的な動きとなっている。これも動いている敵にしっかりCORE SHOTを決めなくてはいけないので難易度が高い。理想的なものはこちら↓

そして最終戦、霧絵。まず何よりも、ムービーに入る前の黄泉の門の前にある岩を調べるときの動きがなってない。ただ調べるだけなのにすんなりと定められた場所に立つことが出来てないのは如何なものだろうか。ただただタイムロスになるだけなので走者の方はこういった部分に注意を払っていただきたい。
ムービーを飛ばしていざ霧絵戦。霧絵は即死攻撃持ち(鏡石を所持している場合は一度だけ復活する)、チャージをマックスにしないとシャッターチャンスにならない(シャッターチャンスにならないとダメージを与えられない)、地震を起こしてファインダーをぶれさせる攻撃をしてくる、ワープするたびに体力が回復していく、といった特殊行動を多分に行ってくるのでこれを踏まえて体力を削っていく必要がある。ワープするたびに回復するという事はつまり、なるべくワープをさせずにダメージを与えていかなければならない。しかし、即死を恐れて距離をとっていてはダメージよりも回復の方が上回ってしまいやがてフィルムが尽きてしまう。これを避けるために、私は霧絵にしっかり近づいて距離を保ちながら素早くチャージするようにしている。アーカイブをご覧いただきたい。ダメージを与えたらすぐさまカメラを下してギリギリまで霧絵に近づいていることがわかるだろう。Low%を走るなら必要なテクニックとなっている。

そしてもう一つ大切な事として、ギリギリまで近づいてからカメラを構えて、霧絵が動き出したと同時になるべくお互いの距離が保てるように後ろに下がる、という事をしている。当たり前だが霧絵はこちらを殺そうとして近づいてきている。なのにその場から動かなければすぐにゲームオーバーになるだけだ。なので後ろに下がれる”空き”を確保しておかなければならない。この辺りも実際どのように動いていたか確認していただくとわかりやすいだろう。

即死を恐れてはいけない

Low%において回復持ちを相手にするという事はフィルムの所持枚数のこともあり非常に困難な事だとこれで理解していただけたと思う。霧絵戦までにフィルムの所持枚数が12枚以下だと詰む可能性が非常に高くなる。ワープの度に体力を回復する+撃ち損じてしまう、という行動を2回ほどやってしまうと12枚のフィルムはあっという間に底をついてしまい、後はゲームオーバーを待つだけとなる。霧絵の機嫌が悪かったり5連戦最初の2人組に手間取って予定よりも多くフィルムを使用してしまった場合、特にその可能性が高まる。私もLow%を始めたばかりの頃は特によく詰んでいた記憶がある。もし試せる環境にある方はこの五連戦を一四式フィルム30枚で戦ってみて欲しい。そしてそれを突破することが出来たら確実に走者になれる実力をお持ちだという事になる。お待ちしています。

もう少し近づける? それともギリギリ?

RiJの時の霧絵さんはどうだったかというと、彼女はあの時とても機嫌がよくロスの少ない行動を始終とってくれていた。何と霧絵戦で使用したフィルムの枚数が8枚だったのだ。これは今までで2番目に少ない使用枚数で撃破できたことになる(一番少ない使用枚数は7枚なのだが、残念ながら証拠の動画が残っていないのでお見せすることが出来ない。録画しようにも早々再現出来るものではないのでご容赦いただきたい)。撃破直前、姿を消して現れた時に体力が回復していないのだが、恐らくあれはワープではなく本当に姿を消して現れただけなのだろう。なので体力が回復しなかった、というわけだ。(ピンポイントで霧絵戦 その一その二)
最後の最後に幸運に恵まれてRiJという場所で最高最速撃破をお見せすることが出来た。Low%の最大の見せ場であり最難関の戦闘を最高の立ち回りで納められたことを誇りに思っている。


タイマーストップ時のタイムは1:21:44。自己ベストのリアルタイムが1:19:30なのでおそよ+2分でクリアすることが出来た。一発勝負で、何度も不運やロスや悪い乱数を引いてこのタイムで終えることが出来たのは上々ではなかろうか。
そして今更ながら重大な事を言い忘れていたことに気が付いた。2回目の自己紹介のところで順位の話はさせていただいたが、自己ベストのタイムがどのくらいなのかという情報を出し忘れていたのだ。後ほど配信中に「攻めたESTだった」という声と「初めて見たのでそもそもクリアタイムが早いのか遅いのかわからなかった」という声を頂いて、確かにその通りだなと悔やんだ。普段から配信をご覧いただいている方ならESTが攻めているのかどうかわかるが、あの場が初めての方はわかるわけがない。やり取りやトークを楽しんでいただければそれでいいと思っていたが、純粋に走りを楽しんでくださった方もいたのは間違いない。思い至らなかったと言ってしまえばそれまでだが、もっと色々な角度から「見る」という配慮が欠けていたことについては弁明のしようもない。誠に申し訳ありませんでした。

とにもかくにも、会場入りするまでに大きなトラブルが発生しパニックになっていたが、プレイ中は始終リラックスして楽しんで走る事ができ、そして東京を離れる時に大惨事一歩手前のやらかしをしながら帰路に着くことが出来た。本当にあっという間に過ぎ去った2日間だったが忘れがたい大切な思い出になった事は言うに及ばないだろう。29日は会場入りした時間が遅かったのと多少なりとも練習をしていたのでご挨拶やお話が出来なかったが、その代わり30日はお昼から会場に行きたくさんの方とご挨拶やお話をすることが出来た(お会いできなかった、声をかけられなかった方もいた。これはまたいずれ、という事で)(ホント無理矢理お願いした方もいた。その節は本当に失礼しました&申し訳ございませんでした)。正直もっとひっそりと過ごすことになると思っていたので、こんなにたくさんの方々とお会いできて感激の極みである。あの時私を沢山連れまわして下さって本当にありがとうございます。

大事な宝物になりました



また参加したい。また挑みたい。また達成したい。そんな思いが今でもこみあげてくる。

次は、何をしようか。

おわりに


 撮っていただいた画像をここで公開させていただこう。

アレを再現
ご協力&応援ありがとうございます!
会場にて。走る女たち!

お遊びに付き合ってくださった皆様、ありがとうございました。一緒に写真を撮ってくださった方々、ありがとうございます。一緒にご飯に連れて行ってくれた方々、ありがとうございます。
これも大事な宝物です。

RiJが終わってから沢山の方に「月蝕や濡鴉を買ったよ! プレイしたよ!」という声を頂き本当に嬉しかった。初代を含むPS2の3部作は正直敷居が高いのでそちらは致し方なし。それよりなにより、初代を走ってみたい、走ります、という声を頂いたことが何よりも嬉しかった。まずはAny%から始めることをお勧めします。そして自信がついてきたら是非Low%にチャレンジしていただきたい。
チャレンジしていただきたい。

それ以外にも沢山のコメントや反応、イラストなどでの応援を頂いていて感謝しきれない。ワイズさんの方に頂いた応援イラストが載せられているのでどうぞご確認いただきたい。リンクはこちらから。イラストだけではなく、記事も解説者としての目線でのものとなっていてとても興味深いものになっているので、まだご覧になっていない方は是非ご一読いただきたい。
(一月に入ってからだが、何ととある有名な動画作成者の方がショート動画を作ってくださった。射命丸文と犬走椛がファイナル判定で怖がっている、というものなのだが、走っている私としては本当にその通りだ、と声を大にして言いたいものになっている。本当にありがたい。ありがとうございます!)

(余談だが、私が手綱を握られずに全力で喋ったらどうなるか、というアーカイブがある。2024年の1/21に行われた「あいかたりRTA」というイベントでの私の姿をご覧いただいてRiJの時と比較していただいても面白いかもしれない。アーカイブはこちらからどうぞ。イベントはとても愛があふれたものになっているので探してみて欲しい)

最後に、運営の皆々様方、ボランティアの皆々様方、会場まで応援に来てくださった方々、リアルタイムでご視聴・コメントをして下さった方々、アーカイブでご視聴してくださった方々、Xで沢山の反応をして下さった方々(バケモンスナップ感謝です)、このnoteを書き上げるにあたって貴重な意見をくださった方々、クリップ等でご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。皆様のお力のおかげでこの素晴らしい舞台に立つことが出来て私は本当に幸せです。本当に、本当に、本当に。
ありがとうございました。

もう一度最後に。
何度繰り返し感謝の言葉を送っても足りることはないでしょう。解説を引き受けてくださったワイズさんへ。この素晴らしい時間の一助を担って下さったこと、本当に感謝してもしきれません。私一人の力では絶対にここまで至れませんでした。2023年を最高の形で終えることが出来たのはワイズさんのお力添えがあったればこそだと思っています。いろいろ無茶振りをしたりご迷惑をおかけした事、ここで謝罪させていただきます。それでも作り上げてくださった、唯一無二と胸を張って言うことのできるこの最高の時間を、本当に、ありがとうございました。

挑戦はまだ終わらない。まだまだずっと、続いていく。


RTA in Japan Winter 2023 零~zero~ Low%

走者:久世悠琳
X Twitch

解説:ワイズ
X Twitch



————全ての走者に幸運を———


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