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お客様が望むもの、本当の理解

WEBディレクターも長くやっていると、新しいWEBサービスを導入してもお客様が使いこなせない雰囲気が分かり、もったいないと感じることがある。
ITが生活に深く入りこんでいるにも関わらず、いつもきまって、最後にはWEBは全く効果が上がらないと言われてしまう。

長年このパラドックスを自分の不甲斐なさ、能力の足りなさだと思っていた。でも、いくら自分で納得のいくものが出来ても答えが変わらない。
考えた末に一つの結論に達した。

すべてを新しくするプロジェクトでは先出の「効果が上がらない」と言ったご意見をよくいただいた。
人や組織に変革が浸透していくのには、そもそも時間がかかるのではないだろうか。

結局は外部から来た(コンサルタント・制作会社)に「新しい道具」を与えられ、自分たちの培ってきたスタンスを横に置いてでも使いこなさなければならない状態に陥るからだろう。

また、ITに詳しくないクライアントも多く。素晴らしい道具があっても使いこなせないのかもしれない。

これに比べてポイントを絞ったプロジェクトでは、クライアントの反応が違う。
自社事業とITの効果が最大限に発揮されるポイントをつかみ、キャンペーン発案や修正といったことが、クライアントの口から出てくるようになる。

1つずつポイントを絞り、事業の背景を考えながら、クライアントの意見に耳を傾けて作っていくと、クライアント自身が内容を把握して動きだしてくれるようになる。

実は自分たちこそが、クライアントの事業を理解するのにもっともっと時間を掛けなければならないのかもしれない。


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