新企画(Pさん)

 明けて今日、新企画の準備をウサギさんと始める。
 あんまり気負っても仕方がないけど、自分にしたら、満を持したところがある。
 どこまで情報をオープンするとか話してないのでまだ触れないけれども、ヒントみたいのが散らばっているし、そんな隠すほどたいしたことでもないけれども。
 新しいことをはじめるというのは、いつでもフレッシュな気分になれるもんだ。

 近所に家系のラーメン屋が出来て、今月オープンしたばかりなのにもう二回も行っている。
 ラーメンには「完まく」という概念がある。スープまで残らず食べることを完まくという。身体には悪い。近所のとは別の家系ラーメン店では、完まくをするごとにスタンプを貯め、割引なども行っている。
 なぜスープを客の胃袋に収めようとするのか。ラーメン屋においては、スープの処理費用というのが馬鹿にならないらしい。あの油じみたスープをそのまま下水に流すわけにはいかないんだろう。それが、米を炊いて無料で配るのの何倍も掛かるから、家系ラーメン店ではよく、ライス無料のキャンペーンをやって、そのライスでスープをおじや状にすることによって、やはり、スープを完飲させようと躍起なのである。
 家系ラーメンは、あと他の種類のラーメンよりもスープが少なめになっている。食べ終わると、確かに、一口ほどで飲み込めそうな量しかスープが残っていない。
 二十代のころは、東京都内の人気ラーメン店の制覇とかもくろんでいたけれども、もうそんな体力はない……。

 テクノの古典で「Popcorn」という曲がある。
 その初版(?)よりも、幾多アレンジされた曲のほうが聴きなじみがあるかもしれない。
 その原点みたいな、はじめに作曲された曲を聴こうと Youtube で検索して聞いたけれども、最初のものは、なんだか物足りない。
 ある種の音楽は、どんどん流通していく中で雪だるま式に価値を増していったり、虚像的に古典化したりするものがある。
 この曲も、キャッチーではあるけれども、その音自体になにかこだわりがあると言うよりも、流行歌じみた抽象性がある。それがあそこまで広がった一員でもあるだろう。
 およげたいやきくんなどは、確かに流行したけれども、物語性と歌のクセが強くて、ふっとよぎるように聞くことが出来ない。
 音楽の存在様態もいろいろだなあと思った。

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