大須演芸場第一部 菊生改メ三代目古今亭圓菊襲名披露興行
菊生改メ三代目古今亭圓菊師匠の襲名披露興行。本日は名古屋まで行ってきました。出演者と感想を書きます。なお、今回は落語が初めての方と一緒に行きましたが楽しんでくださいました。
登龍亭獅鉃
『諸注意&一分で分かる世界の昔話のすべて』
初となるなごや登龍亭一門の噺家さんでしたが、ほぼ諸注意で残念。致し方なし。少しでもネタをやってくださってよかったです。
古今亭始
『鈴ヶ森』
おそらく三回目くらい。圓菊師匠もよく振る泥棒の枕からこの噺。少し言いよどみがあり残念。この噺はやはり一之輔師匠のイメージ。
古今亭菊志ん
『一目上がり』
本日の口上の司会が登場。ある方の台詞を借りるが「達者な人が前座噺をやると安心感がある」。安定感のあるきっちりとした高座でした。
アンダーポイント
『漫才』
初めての漫才師。二人のテンポが噛み合っていてあっという間に終わってしまったような感覚でした。まだまだ聴きたいです。
古今亭志ん彌
『銀婚旅行』
仲入りはこの人、当代圓菊師匠の修行先です。三代目三遊亭圓右師匠作のこの噺。今日一番ウケていた貫禄の高座でした。面白いことをぶっきらぼうに言うのがまたいいんですよね。今年の住吉踊り、期待してますよ!
仲入り
口上
『菊生改メ三代目古今亭圓菊襲名披露口上』
菊志ん(司会)・菊生改メ圓菊・菊春・志ん彌
新圓菊師匠の口上は何回も見てますが今回の口上が一番個性が出ていたのではないでしょうか。菊志ん師匠は弟弟子としての想いを、菊春師匠は先年亡くなった二代目圓菊師匠の女将さん(三代目古今亭圓菊師匠のお母様)に触れながら、志ん彌師匠は師匠代わりとしてきっちりとした口上でした。途中で皆様がニヤけるあたりに圓菊一門の結束を感じさせます。最後は三本締めで。
古今亭菊春
『宮戸川』
一度幕が下り、上がってから「元禄花見踊前弾き」で登場。この曲は楽生師匠や右團治師匠と同じ曲。菊春師匠らしい、明るく元気でエネルギッシュな高座でした。半七とお花の対比がおもしろかった。最後のオチで客席がざわめいたので、落語初心者の方が多かったかもしれない。
ぺぺ桜井
『ギター漫談』
膝は一門の御意見番(菊太楼師匠サイトより)のぺぺ桜井先生。初めて見るタキシードで登場。でも内容はいつものでした笑。でもぺぺ先生はこれからもいつものやつをやってほしいな。ある方の配信でぺぺ桜井先生の名前だけ独り歩きしてましたけど生で見てもらえてよかった。寄席の天然記念物です。
菊生改メ三代目古今亭圓菊
『錦の袈裟』
目に鮮やかな青の着物で登場。後幕と相まってウクライナに見える。「待ってました!」の声をかけたら師匠と目が合う。そのまま掛け声のマクラから遊郭の話へ。大好きな「幾代餅」かなと思っていたら錦の袈裟。でも圓菊師匠の錦の袈裟も大好き。与太郎さんを楽しく演じていて、こちらまでその楽しさに乗せられてしまう好高座。対比の女将さんも光っていました。
終演後は楽屋で圓菊師匠と談笑。またお会いしましょう!
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