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「新しいことに超挑戦」

関学スポーツ編集部3年生の佐藤尚樹です!
時間がある時で大丈夫なので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 まさか自分が編集部に入るなんて思いもしなかった。小中高とサッカー一筋の人生を送ってきた自分にとって、記者という立場は無縁の存在。小さい頃から読書や作文は好きではなく、読書感想文なんて高校3年間「心を整える。(著:長谷部誠)」で乗り切っていた学生だった。しかし、今は毎日のように記事を書く日常が続いている。実際、多くの時間を費やし大変なことではあるが、不思議と苦に思ったことがない。ではなぜ今この活動に取り組めているのか。それは、自分の記事を真剣に読んでくれている人がいるからだと思う。私が書く日々の試合速報や号外ビラ、企画の記事にはプロのクオリティがないし、心震えるものを書けている自信もない。しかし、それでも取材をさせていただいた担当部の方にはいつも「ありがとう」と言っていただき、常に私の心の支えになっている。昨年までは試合の写真を撮り、記事を書くことで選手のモチベーションや原動力になれればと思っていた。もちろん今も思っていることだが、日々の取材から最近あることに気づかされる。それは誰かのために記事を書き、本当に心が救われるのは自分自身なんだと。これほどのやりがいがあって、刺激的な日々を送れているのは体育会学生のみんながいるおかげ。いつも私たちの投げかける質問に、心優しく熱い思いを込めて応えてくれてありがとう。

 「自分も新しいことに挑戦してみたい」。これは、昨年の10月に行われた関学スポーツ編集部OBOG会で思ったことだ。この会は、私たち現役編集部員と過去の先輩方が意見を交換し合い、部のさらなる発展を図る機会。その中で、あるOBの方が「ラグビー部のEAGLE MAGAZINEって俺が始めたんだよね」と言っている様子を目にした。その企画は、同期のラグビー部担当を見ても、当然作成しているもの。先輩方の始めたことが、今の代にまで受け継がれていた。アメリカンフットボール部のTIMESもそのうちの1つだろう。考えてみれば当たり前のことで、何をするにしてもその第1人者がいるはず。しかし、この時私はなぜか「自分もやってみていいんだ」と気が楽になった。これまでは、試合速報を上げ、号外ビラをつくることが私にできる最大限のことだと思っていた。新しいことに挑戦したくても、どこか「本当にやっていいのか。これを始めてみんなはどう思うのか」と周りを気にして、萎縮していたのが正直なところ。しかし、私たち3年生の現役としての活動期限は2024年12月31日である。自分たちに残されている時間は少ないため、後悔は絶対にしたくないと思った。

 そこで今年から始めたことがサッカー部男子の「KGGOLAZO」。これは毎節のリーグ戦前に、注目の選手を1人ずつピックアップしていく企画だ。そのきっかけとなったのはOBOG会での出来事だが、1番の思いは私が小中高の15年間打ち込んできた大好きなサッカーに、後悔は残したくなかったから。たとえプレーヤーではなくても、自分の中で思いが強く、本領を発揮できるのがこのスポーツだからだ。例年、サッカー部男子は多くのJリーガーを輩出し、全日本の舞台でも輝かしい成績を収めている。中高と県大会で敗れていたチームに所属していた私からすれば、この環境で活動できていることは本当に信じられないぐらいだ。しかし、私はその魅力をどこか伝え切れていないところに、正直もどかしさを感じていた。「もっと自分にできることはないのか、これで満足なのか」と。この思いが次第に強くなり、今年から「KGGOLAZO」という新企画に1年間「超挑戦」することを決めた。このように、新しいことにチャレンジするという話をさせてもらったが、これはどの部活動や選手にも言えることだと私は思う。「チームのさらなる成長を目指し、現状に留まらず新たなことに手を伸ばしてみること」「選手として一皮剥けるために、困難なことでも挑んでみること」など。これが成功するのか失敗するのかは、自分次第だし、正直タイミングや運命的なところもあると思う。ただ、何事もやらないよりかはやってみる方が得られるものは大きいかもしれない。プレーヤーと記者では全く話が違うと感じる人もいると思うが、いつかこの文章が誰かの活力になればと思う。

 最後に、今年入学した1年生に向けて。これを読んでくれた新入生には、「何かに熱中して、ぜひ忙しい日々を送ってほしい」。私は1年時の秋から編集部に所属し、先輩や後輩、同期といった仲間に恵まれ、色んな選手に顔と名前を覚えてもらえた。編集部の活動自体は大変で、プライベートな時間も削らなければいけない。ただ今は忙しいくらいが幸せだと感じている。なぜなら入部前の暗い日々を経験したから。1年時の春は、自宅と大学の往復だけをし、単位さえ取れれば良いだろうと思っていた。もちろん時間は余るほどあったし、高校生の時に思ってたような自由な大学生活だった。しかし、今振り返ると何も充実はしておらず、どんよりした日々の連続だったと感じる。だからこそ、新入生には何か熱中できること、自分の居場所を確立できる場所を探してほしい。これが私から伝えられる思いで、少しでも自分の経験がみんなの参考になればと思う。

 もちろん編集部への入部も大歓迎です!部員一同、楽しみに待っています!

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