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メディチ家


↓前回はベネチア観光とミラノで詐欺に遭いかけたお話↓


2/4 9日目

 同室の女の人の寝言に悩まされながらもなんとか寝られた。あんなにはっきりと言葉として認識できる寝言を聞いたのは初めてだ。何か悩みや不安とかあるのだろうか。心配になるくらいすごかった。こんな体験あなたはありますか?

 ホステルの朝食を頂きパッキンしてチェックアウト。特に何も言われなかった。後でいいと言われた宿泊税がどうなったかは気になるが、ミラノ駅に向かった。ミラノ駅の窓口で指定席券を購入。しかし、乗る予定だった列車が満席らしくその次の列車になった。1時間ちょっとあったので駅のマックで暇つぶしをすることにした。とりあえずタッチパネルでカプチーノを購入。(€1.6)ただ、日本のカプチーノと違いきな粉の味がする。

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これはなんなのかと思いながら電車を待った。店内を見回すと、日本のマックともブリュッセルやストックホルムにもないものがあった。それは自由に使えるタブレット的なやつである。全部の席ではないが5台ほどあった。使っている人がいたのでチラ見するとFacebookをみていた。そんなこともできるのかと思った。若干セキュリティとか大丈夫なのかという不安もあったが、そこらへんはきっと対策してあるのだろう。また、店員さんが謎にかっこいい。同じデザインの制服なのに何故。そんなことをしていたら時間になった。ホームにあった店で水を購入してリュックに付け、乗車した。席に着くと水がなくなっていた。その時は盗まれたとか思っていたが、たぶん落としただけだと思う。やっぱ百均には無理があったか。2時間弱でフィレンツェに到着した。

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【フィレンツェはイタリア中部にあり、「天井のない美術館」といわれている。中世イタリアにおいて最も重要な都市である。ルネサンスのきっかけとなったメディチ家がここに住んでいたこともあり、ルネサンス期の美術品がバカみたいな数展示されている。】

フィレンツェ駅はそこまで大きくはなかった。ここにもジプシーはいなかった。チェックインの時間までは時間があったが荷物を預かってくれるとのことなのでホステルへ。勘違いもあり、少し時間がかかったが到着。荷物を預かってもらった。ここのレセプションの人もフレンドリーだった。というか日本語で挨拶してきた。ネットでみた情報だと、このホステルのオーナーはドラゴンボールが好きらしい。ウキウキで観光にでた。
 駅前には大きな教会があった。とりあえず入ってみるとやはりすごい。教会の入り口までは庭になっていて、駅前であることを忘れるほど閑静だった。教会の中に入ると真ん中に大きな十字架が吊るしてあった。

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 ここまで大きな十字架を初めて見たので圧倒されてしまった。教会の奥には中庭があり、周りにもいくつか部屋があった。そこにもすごい数の壁画があった。どの壁画も古く、全て教科書に載っていてもおかしくないような年代のものしかなかった。駅前にも関わらずこんなにもすごい教会があることに驚きながら外にでた。その後はサンタマリア大聖堂を目指した。ここの街はどこを撮っても絵になる。すべてが映画のセットのようだ。だれか俺が歩いているところをドローンとかで撮影してくれてないかな。そんなことを思いながら到着。チケットを購入しようとしたら完全予約制だった。ただ、明日なら大丈夫ということだった。その場で購入もできたが明日の計画をまだ立ててなかったのでネットで買うことにした。この判断があほだったことに気付くのは翌日のこと。その後ヴェッキオ宮へ。宮殿なのか美術館なのか博物館なのかわからないほど様々なものが展示されていた。また、ここのクーポラからはサンタマリア大聖堂と隣のジョットの鐘楼が赤い屋根の家々に囲まれているというまさにフィレンツェという景色を見ることができた。

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フィレンツェといえばこの景色だろう。たしか、世界史の資料集の表紙がこの写真だったと思う。そんなことを思い出しながら、完全に風景に見入っていた。その後は街歩き。入れるところがあれば入るというスタイルで観光。どこにいったかは正直わかってないし辿ることも不可能だと思う。それくらい見どころが多い。途中、向こう岸の丘に行きたいと思いヴェッキオ橋を渡って向かった。ヴェッキオ橋の両側には時計店や宝石店が並んでいる。もちろん一流ブランドの店だ。どうせロレックス買うならこういう所で買いたいよな。そんなことを考え、ショーケースを見ながら橋を渡り、坂道を登ったが住居があり見晴らせる場所がなかったので帰ることにした。途中、タクシーの運転手に営業を受けて断ったが、もう一度同じ運転手の前を通ることになった。案の定もう一度営業を受けた。初回よりも強めだったがなんとか断った。去り際になんか言われたが気にしない。そのまま歩いて帰った。部屋に行きさっさとシャワー浴びた。寝る前に翌日の計画をした。朝にサンタマリア大聖堂に行こうということになり、ネットで予約をした。クレカのパスワードでもたつきながら購入し、メールが来た。しかし、添付されているはずのPDFファイルがなかった。もう一度購入しようとも考えたが、重複購入になるかもしれないと思いやめた。そして寝た。馬鹿な私は購入できていないなんてことを微塵も思いつかなかった。


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