こんにちは、私は現在、日本語教育能力試験に合格し、ボランティアで日本語教師をしています。まだ開業はしていませんが、行政書士の資格も持っています。

これから、日本に住んでいる外国の方のために、日本国籍の申請の方法を紹介します。
帰化申請は、ちゃんと条件がそろっていれば比較的許可されやすい手続です。
なので、もしあなたに時間があって、帰化条件も大丈夫そうだったら、ぜひ自分で帰化申請をチャレンジしてみてください。

そのための細かい注意事項やチェックリストなども用意しようと思っているので、楽しみにしてください。

ただし、事情が複雑な方の場合は、専門家に相談してくださいね。
日本のことを好きになってくれて、ずっと住みたい、と思っている人の助けになればうれしいです。

3種類の帰化

• 普通帰化
  通常は、普通帰化です。基本はこちらをメインに説明していきます。

• 簡易帰化
  簡易帰化は、在日韓国人・朝鮮人の方や、日本人と結婚している外国人などがあてはまります。簡易帰化といっても、手続きが簡単になっているということではなくこれから説明する要件がちょっと減っているということです。

• 大帰化
  大帰化は、日本にものすごい貢献をした人に許可するというものですが、これまでこれで帰化した人はいませんし、今後もないでしょう。

普通帰化の7つの要件

1. 住居要件
   5年以上継続して日本に住んでいることが必要です。3年間日本に住み、1年間外国で暮らし、2年間日本に住む、ではだめです。5年あれば日本社会に定着しているという証しということです。

2. 能力要件
   帰化申請者は18歳以上でなければなりません。詳しくは後で述べますが、18歳未満の子どもが親と一緒であれば、帰化申請可能です。
   (成人年齢の引き下げ(Q20)により、20歳以上→18歳以上となりました。)

3. 素行要件
   要するに、悪いことしていないまじめな人ですよね、ということです。
   日本や、日本社会に迷惑をかけずに生活していますか、ということや、ちゃんと税金を納めていますか、などということが問われています。
   具体的には、前科がない、もしくは前科から一定期間が過ぎている、ということが確認されます。交通事故や交通違反もないほうがよいですね。

4. 生計要件
   ちゃんと生活できるだけの収入がありますよね、ということが問われます。

5. 喪失要件
   日本は2重国籍を認めていないため、日本国籍を取ったら、元の国籍を失う意志があることが条件になります。
   

6. 思想要件
   日本で、クーデターやテロなどを起こす危険がないかということです。日本に危害を加えるような外国人団体の関係者や暴力団関係者は不可となります。

7. 日本語能力要件
   小学校3年生程度の読み書きができることが必要です。日本語能力検定試験の結果が必要なわけではありません。ただし審査官との面接があるのでここでちゃんと答えられるようにしましょう。

次の記事から、この7つの要件を一つずつ解説していきます。