「Kiss Me」に罪は無し/John Legend「You Deserve It All」

前回に引き続き『新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない』関連の話。

Apple Musicのジェーン・スーさんと高橋芳朗さんのポッドキャスト番組『TBSラジオpresents高橋芳朗&ジェーン・スー 生活が踊る歌』を聞いていて、ラブコメ映画史上最高の曲は、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー(Sixpence None The Richer)の「Kiss Me」だって話をしていて。そこで思い出しました。私の「Kiss Me」にまつわる悪夢を……(やや大袈裟)。


10ウン年前、自分の結婚パーティーの時に、新郎新婦が退場する曲を、私はアル・グリーン「Love and Happiness」でお願いしていたんです。ええ、(ギリ)20代の花嫁がリクエストする曲じゃないということは重々承知してますよ。ウェディングのフィナーレを飾る煌びやかな曲でもないし。けどその頃(今もだけど)ハイ・サウンドが大好きだったし、この曲収録のアルバム『I’m Still In Love With You』が再発された時にライナーも書いたし、R&B/ソウルのライターをやってる私らしい曲でいいかなーと思ったんです。歌詞も「誰かと寄り添うこと/それが幸せ/愛し合っていれば間違いなんてない/見つめ合い、手を取り合って/愛の力/共に歩んでいこう」ですよ! 結婚パーティーにピッタリじゃないですか!

で、宴もたけなわ、パーティーも終了となり、「Love and Happiness」が流れて新郎新婦が退場……となるはずが、そこでかかったのは「Love and Happiness」ではなく、まさかの「Kiss Me」‼︎‼︎  そこで私は「この曲じゃない!」と言って踵を返し、DJブースに詰め寄ったのでした……。そしたら「いいからさっさと退場しろ」とDJ担当(身内)に言われる始末。すっごいぶーたれた顔で退場した記憶(笑)。まぁ、確かに「Love and Happiness 」の100倍ウェディングっぽいけどさー。あと『ドーソンズ・クリーク』っていう知る人ぞ知るドラマがあって(のちにトム・クルーズと結婚する(そして離婚する)ケイティ・ホームズが主演)、そのドラマでは「Kiss Me」がすごいかかっていたんだけど、我々がそのドラマにすごいハマってるってのをDJ氏は知ってて、この曲をかけたってのもあるっぽい。まぁ、今となっては笑い話ですが(嘘。全然笑い話になってない笑)。ホント、音楽は良くも悪くもその時々のシーンを思い出させてくれるよねーという話でした。「Kiss Me」に罪はないけどね!

Sixpence None The Richer / Kiss Me
この曲に全く罪はありません。たしかにウェディング・パーティーの締めにピッタリだわね。DJ氏のセンスは間違ってなかったということです笑。

Al Green / Love and Happiness
一方こちら。ウェディング・パーティーぽくないなぁ……。けど好きなの!!!


<今日の1曲>
John Legend / You Deserve It All
今年も続々とクリスマス・ソングがリリースされていますが。一番好きなのはこれかな。2018年にリリースされたクリスマス・アルバム『A Legendary Christmas』と同じ頃に作っていた可能性大ですが。リパブリック移籍第一弾シングルで、ラファエル・サディークのプロデュース&メーガン・トレイナーがソングライトで参加。思わず身体が動く多幸感に溢れたナイス・クリスマス・ソングです! MVも次々みんなが踊り出す最高にハッピーな内容。まさにLove and Happiness!!!

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