ロンドンの空気を日本へ/Lizzo「Naked」

少し前の話ですが、ロンドン在住のシンガー・ソングライター、小袋成彬さんのジャパン・ツアーの東京公演(7月15日@恵比寿リキッドルーム)に行ってきました。


日本でのライヴは3年半ぶりとのことですが、個人的には小袋さんのライヴ初体験。デビュー・アルバム『分離派の夏』(2018年)に完全にノックアウトされた身としては、この日のライヴを超楽しみにしてました。会場も超満員。男性ファンが多かったのが印象的。

詳しくは次号のミュージック・マガジンでライヴ・レポートを書いたので、そちらをご覧になっていただきたいのですが、最初の1時間20分はDJタイム、後半1時間強がライヴという変わった構成でした。恐らくロンドンのパーティーの空気を日本のファンにも伝えたかったんでしょうね。ドクター・フックから、スティーヴィー・ワンダー、サンデー・サーヴィス・クワイアまで、様々な曲がかかって、会場は大盛り上がりでした。

ライヴは……もうツアーも終わったから書いてもいいと思うんだけど、一番ビックリしたのがSWV「Rain」のカヴァーをやったこと。小袋さんの色気のある歌声にメロウなこの曲が合わないわけがなく。極上の一言でした。この日土砂降りだったので、この曲やったのかな……と思ったけど、他の会場でもやったみたい笑。

SWV / Rain 
90年代R&Bクラシック。プロデュースはブイライアン・アレキサンダー・モーガン。

SWV / Use Your Heart
SWVといえば、最近Twitterにこの曲があがってきて久しぶりに聴いたんだけど、あまりに良くて(知ってたけど)連日何度も聴いています。プロデュースはネプチューンズ。ネプはこういう美メロ・ナンバーもちゃんと作れるから本当に信頼に足りますね。大好き。ソングライトにはタミー・ルーカスも参加してるよ!


閑話休題。小袋さんのライヴ。DJ同様ライヴも観客を盛り上げようという心意気が伺える内容でした。アップ・ナンバーも多かったし。とにかく声が艶っぽくて凄く素敵なので、ブルーノートとかでもやってほしいなー。すごく贅沢なライヴになると思うんだけど。
惜しむらくは、リミックス・アルバムに参加している我らがKOHEI JAPANさんが登場しなかったこと! KOHEIさん見たかったなー。いつか共演を!

(Amazonのリンクがなぜか貼れないのでこちらで…↑)
サード・アルバム『Strides』にリミックス盤をつけてフィジカル・リリース。リミックス盤は配信なし、フィジカル・オンリーというストロング・スタイルでございます。なので曲は各自買って聴いてね。KOHEIさんは小袋さんの代表曲「Work」のHugo LXによるリミックスに参加しております。Hugo LXがKOHEIさんのアルバム『The Adventures of KOHEI JAPAN』を小袋さんに勧めたんですって!(KOHEIさんのインスタ情報)。すごい話。音楽は国境を超えますね〜!


<今日の1曲>
Lizzo / Naked

祝「A About Damn Time」全米シングル・チャート1位!ということで、このナンバー・ワン・ヒット曲を含むニュー・アルバム『Special』からこの曲を。先の「A About Damn Time」はワールド・フェイマス・シュプリーム・チーム「Hey DJ」使いだし、このアルバム、ネタ使い満載ですごく聴きやすいのですが、この曲はクール&ザ・ギャング「Summer Madness」使い。しかもライヴ・ヴァージョン!毎日猛烈に暑いこの時期にピッタリの(?)ネタ使いナンバーとなっております。アップ・チューンが大半を占める中で、しっとりとした曲になってますよ。他にもローリン・ヒル「Doo Wop」使い(メロディーを引用)の曲や、ビースティー・ボーイズ「Girls」、リック・ジェイムス「Give It To Me Baby」使いの曲等々、色々あるので、ぜひチェックしてみてください!

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