どっちも大事/3TOB「Golden Time of Day」

東京新聞記者の望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー『i —新聞記者ドキュメントー』をNetflixで鑑賞。監督は森達也氏。
「集団に埋没すると、人は一人称単数の主語を失う」という言葉が印象的。言いたいことを言える世の中であって欲しいなぁと切に思います。

しかし最後の方は見ていてずーっとムカムカしてしまい(もちろん、望月さんにムカムカしているのではありませんよ。同世代&同窓、応援してます!)。こういう時こそやっぱりメイズよね!と思い、メイズを聴く。ライターの林剛さんがちょうど昨日(12/6)フランキー・ビヴァリーの誕生日だとツイートしていたのもあり。メイズはいいよー。幸せしかない。多分世界で一番好きなグループ。15年くらい前の来日公演(@コットンクラブ)も開始早々観客総立ち&大盛り上がりで、そりゃあ『Live In New Orleans』には敵わないだろうけど、それでも最高に幸せだったのでした。チケット代が17,000円くらいしたのもよく覚えております…(いくらでも行くけどね!)。フランキー・ビヴァリー、75歳になったそうですが、願わくばもう一度来日公演を…。
あと、我々ヒップホップ世代にとって忘れ難きは、キッド・カプリによるミックス・テープでの「Before I Let Go」の2枚使い(からのファットバック・バンド「I Found Lovin’」の鉄板の繋ぎ)。あれでメイズを知ったヘッズも多かったと思うんだよなー。

と、政治ドキュメンタリーを観たという話からメイズの話に強引にいきましたが、どっちも私には大事、ということです。マーヴィン・ゲイだって「What’s Going On」(反戦ソング)を出した後に「Let’s Get It On」(性愛ソング)を出してますからね……って、ちょっと違うか。そういえば、メイズは前身のロウ・シルク時代にマーヴィンの前座をつとめており。そしてマーヴィンが亡くなったあと、彼のことを歌った「Silky Soul」という曲をリリースしてますね。と、なんとなーく話が繋がった(のか?)ところで、この辺で。


<本日の1曲>
3TOB feat. Dave Hollister / Golden Time of Day
トニ・トニ・トニの初期のオリジナル・メンバーが集ったグループによる、メイズのカヴァー。TOB=Tony Toni Toné Original Bandのこと。メンバーのカール・ウィーラーは現メイズ。
メイズで何の曲が一番好きかと言われたら、おそらく私はこの曲を挙げると思います。それくらい大好き。その曲のカヴァーなんで、当然大好き。今年よく聴いた曲の3位以内に入ると思います。気を衒ってないオリジナルに忠実なカヴァー。素敵です。

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