メールはいつまで届くか

メールがよくわからない人は近年どんどん増えている…と思う。あくまで僕がオンラインストアの運営を通してお客さんとやりとりしている経験からの印象だ。

オンラインストアを始めたばかりの頃は、メールどころかインターネット自体に不慣れな人が多くてトラブルも多かった。メールが届かないから会員登録ができないとか、どうやって買ったらいいかわからないとか言って電話をかけてくるお客さんが珍しくなかった。

それから数年かけて世間のリテラシー的なものが着実に向上して何かとすんなりいくようになったなあと思っていたら、数年前から潮が引くように後退し始めて、またじわじわとトラブルが増えてきたようなのだった。端的に言うと、とにかく届かない(あるいは読んでもらえない)ことが増えた。

今後お客さんに各種通知をする機能を追加しようかと考えているところなので、通知手段はまだメールで良いのか、それとも新しい手段を考えなくてはいけないのか、そのへんの判断はとても重要だ。

客観的な調査結果がないものかと調べてみるも、仕事でのメール利用についての調査は結構あるようなんだけど、個人的なメール利用についてとなると、なかなか信頼できそうなのが見つからなかった。SNSに主役を奪われたことは分かっても、メールをどの程度使わなくなっているかがわかりにくい。

でも、まあ、時間の問題だろうという気はする。そして時間の問題というのは常にあっという間だ。

あと何年大丈夫かというのは僕には見当もつかないけれど、世間のオンラインストアに先駆けて「脱メール」を志してしまっても早すぎるということはないんじゃないか。その実現の前に立ちふさがる技術的な問題と金銭的な問題のことはとりあえず置いておくとして、志だけでも掲げてみよう。聖火のように。