やや鬱である

やや鬱である。原因の心当たりはいくつかあって、まず、先月から持ち越して遅れ気味になっているデザイン仕事が一向に進んでいないことがあげられる。手も頭も動かないまま時間ばかりが無駄に過ぎてしまった。何の成果もない一日にならないように細々とした用事を片付けてみたり、日が暮れてからは多少は作業してみたりしたが、焼け石に水の後味がする。

夕方頃に来た姉からのメールにも気持ちを削られた。弟夫妻と最近連絡を取っているか?という内容だったが、彼らとは昨年10月の入院の知らせ以降連絡は途絶えている。しばらく向き合わないようにしていた親族の事情が堤防を越えて押し寄せてくるような予感で気が重い。

主治医からの指示により猫達の夕食をほんのちょっぴりしか与えなかった。頭に花の咲いているプーチン以外は露骨に不満そうで、ハルサメさんに至っては食べ終わった食器の前で恨めしい目をして待っている。そして哀れっぽく鳴く。なぜか食事を減らしていないダニエルまで同じ調子で鳴く。こちらまで惨めな気持ちになる鳴き声で気が滅入った。

妻の帰りを待つ時間があったのでNight in the Woodsの続きをやった。相変わらずとても面白い会話とストーリーなのだが、不意に自分の20歳頃の日々が思い出されて、悪酔いしたような気分になってしまった。登場人物の言葉がいちいち痛い。このゲームのエンディングが「いろいろあるけど人生頑張っていこうぜ」みたいな月並みなものだったらどうしよう…と不安になってきたあたりでとりあえず中断した。多分そんなエンディングじゃないだろうと思うけど今日はダメだ。引き際だ。

明日が英会話の日だということも鬱の原因の一つに違いない。こうして数え上げてみると、いずれも40代不惑の大人が抱えるような問題ではないので困ったものだ。何やってんだ俺と思うとさらに気が塞ぐので、少し熱めの風呂に入って寝たい。いくつかの問題は明日の自分が自動的に片付けていくはずだから大丈夫だ。