キリンはおあずけ

オンラインストアの改良作業が意外なくらいに順調だった。昨日までのスケジュールをほぼ完璧に消化している。

ただし予定通りに進めようとすると、この作業だけで完全に手一杯になってしまって他の仕事をする余裕の残らないことが、実は初日の時点で明らかになっていた。そんな状態では、いずれ盛大に躓くのは自明の理である。かくしてほかの仕事をどうしてもやらなくてはならなかった今日は、オンラインストアの作業にまるで手を触れることなく終わってしまったのだった。

言うまでもなくそもそものスケジュールにムリがある。これはもう昔からの癖なんだけど、1時間でこれくらいできたんだから8時間あればその8倍は確実にできるだろう…と大真面目に計算してしまうようなのだ。順調に進んでいる時の速度を基準にしてしまうのが間違ってるし、疲れをまったく考慮していないことについては頭がどうかしている。他人の労働を管理するような役職につかなくて本当に幸いだった。

この癖はつまり自分に期待しすぎるということなのかも知れない。それは時として長所にもなるけれど、計画を立てるような時には覿面に短所だ。うまく手綱を握って使い分けてもらいたい。

とりあえずこの週末はほかの急ぎの仕事を片付けつつ、自分の正しい歩幅を測ってスケジュールを立て直すことにする。今月のコンテンツにもそれなりの時間を割かなくては。先月のような短期集中型も経験として悪くはないけれど、数日前かちまちまとメモを書き溜めているアイディアは、時間をかけてじっくり検討しないとものにならなさそうだ。

発売日に買ってきた郡司芽久「キリン解剖記」は、まだ1ページも読めていない。今週末を良い感じに乗り切ってから、鼻歌まじりに紅茶をいれて読み始められたらと思う。