僕らの100年間戦争

久しぶりに腰痛を持て余している。痛くて動けないなんてことはないのだが、同じ姿勢を長く続けられないので集中力の要る作業ができない。ろくに仕事が進まないまま一日が終わってしまうのは、どうにもやるせないものだ。

僕と肩こり腰痛との付き合いは長い。劇作家をやっていた頃からだから20年以上ということになる。昔はどちらかと言えば肩こりがメインで、周期的に首が痛くなったり背中が痛くなったりしながら、何となく良くなったり悪くなったりやり過ごしたりを繰り返していた。

最近ではすっかり腰痛が主役に躍り出ている。肩や首の問題が解決したわけではないのだが、行動が不自由になるという点で腰の影響力はでかい。もちろんそれぞれが別の問題というわけではなくて、実際には一つの身体の中で相互に関係のあることなんだろう。さすがにそういうことはわかるようになってきた。

あちこちの治療院に通ったり、僕なりに勉強したり、小耳に挟んだ方法を試してみたりした結果、ストレッチの工夫や椅子・机の調整などで、それなりに戦線を膠着させられるようもなってきている。もはや100年戦争かという長い戦いの中で、一方的にやられるばかりだったわけではないのだ。最近は腰痛の出る頻度もだいぶ下がった。いいぞ、この調子だ。

そんなことを思って油断したから、前線を突破されたわけである。調子が良くなると油断して失敗する。僕の常敗パターンだ。ストレッチがちょっと手抜きになってたなあとか、仕事中の姿勢が悪くなってたなあとか思い当たることがたくさんあり過ぎてつらい。

今は「神様もうしませんから」的なことをブツブツとつぶやきつつ、とにかく養生に努めている。仕事が進まないというのはとにかくストレスなので、一日も早く通常営業に戻りたい。