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House of Cards

小学生のころ、7歳歳上の兄と海外ドラマにハマっていた。ハマっていた、といってもFriends やプリズンブレイクシリーズを観きったくらいだけれど。そのあと、大学生の頃付き合った彼に薦められてゴシップガールを観た。その彼は8つ歳上のサラリーマンで、バリバリ仕事ができる人だった。彼はセレブにとてつもなく憧れていた。(好きなキャラはチャックバス。まさにそんな人であった。)まあ結果としてどれも面白かった。どれも違った意味でハラハラして刺激的だった。

わたしにとってゴシップガールぶりの海外ドラマであるHouse of Cards。今回のきっかけは映画館である。タイトルは何度も目にすることがあった。映画館の予告でたまたま目に留まったのだ。なんせわたしの大好きなデビッドフィンチャーが監督だなんて、観るしかないじゃないか。フィンチャーの代表作と言えばセブンやファイトクラブ。人の内面を巧みに操り、観客をバッドな気分にさせる天才だ。バッドなんだけれどフィンチャー作品は多くの気付きを与えてくれる。

House of cardはアメリカの政治ドラマ。主人公フランクはホワイトハウス入りを目指す下院議員。日々の地道な努力と計画により国務長官のポスト目前までいくが、ある者の裏切りによりそのポストを他の人物に手渡すことになる。耐え難い屈辱を味わったフランクは、この屈辱をバネにあの手この手で再びホワイトハウス入りの計画を立て実行していく。

この主人公フランクは、まあ言葉巧みである。ここかがフィンチャーらしいなと。じわじわと相手を追い詰め、敵を蹴落とし、利用する。政治の世界なんて実際こんなかんじなんだろう。表面上はクリーンだが、ドロドロとしていて陰険なのだろう。と同時にこれは今の政治に対する皮肉なのかなとも思う。これからが楽しみな作品だ。