休みの前ともなれば、ゆっくり呑みにでも行こうかという気分になる。

私は「自分へのご褒美」という言葉が好きではない。
センスを疑いたくなるくらいには、ちょっとどうかと思う。

ご褒美などと言わず、がんばったのだから当然という気概でいたい。

いつもより良い店で、というのも悪くない。
物静かなバーのカウンターに腰を預けるのもいい。
が、少し敷居が高いだとか、懐具合がということもあるだろう。

そういうときにお勧めしたい店がある。
「魚や一丁」である。

こちらもチェーン店で、関東では東京と神奈川と埼玉に、そして北海道にも1店舗ある。むしろ北海道こそ1号店でもあるのだが。

刺身居酒屋と謳うだけあって魚が美味い。

どんぶりで出される茶碗蒸しや、北海道の出らしくザンギにジンギスカンなどのメニューが並ぶ。この店の良いところは、どのメニューも偽りなし。
メニューの写真そのまま出てくる。

が、私がお勧めしたい理由は別のところだ。

テーブルにあるだけで盛り上がる。
「舟盛り」である。

きちんと、どーん！ と盛られていてほしい。
ただ、お値段も張る。

ところが魚や一丁、さすが刺身居酒屋を謳うだけのことはあると唸らせる。

そんな舟盛りが、3,000円でおつりがくる。
どーん！ と出てくる。
気分がいい。

やったな！ という気になる。

ちょうど二人で食べるくらいで、ちょうどいい。
でも見劣りしない。

種類もいろいろで、あれがこれがと言いながらワイワイ楽しめる。

ご家族で、お子さんがいらしても楽しいと思う。
男の子ならウキウキするだろう。

チェーン店でもいいかな？ と舟盛りが出てくるというのもサプライズだ。
ご想像の通り舟盛りは映える。

1品で3,000円は、高いのかもしれない。

が、ここは1つ騙されたと思ってご注文いただきたい。
どーん！ と。

きっと気分がいい。
そう思えば、この3,000円は安いくらいである。

是非お試し頂きたい。