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これ描いて死ね読んでから死ね!

マンガ大賞2023大賞受賞作の「これ描いて死ね」について語ります。


概要

↑ウィキペディアさんに全振りします

映像研との共通点と相違点

ここが今回の話の核かな、と。

女子高生3人がマンガ創作に挑戦する、自己表現とは何か、それを受けとる側にはどう映るのか、テーマ・設定としては映像研(映像研には手を出すな!)とかなり似ていると思います。

ストーリーを考えるのが得意な安海=監督の浅草、絵がうまい藤森=アニメーターの水崎、マンガは描けないが客観的ダメ出しは得意な赤福=マネージャーの金森、とメイン3人のキャラ設定も酷似。

しかし、大きく違う点が、顧問の手島の存在です。彼女はプロの漫画家としての経験からプロの厳しさを知っていて、女子高生の彼女らを、プロの道からは遠ざけようとしています。
さらに、定期的に挟まれる「ロスト・ワールド」で、壮絶なプロ時代が描かれていきます。
この手島の存在こそが、映像研との印象を大きく違える部分です。

プロだけがゴールではないというテーゼ

これ死ねで描かれているのは、漫画は素晴らしい、読むのも描くのも本当に楽しい!というピュアな感動そのものです。そこには本来、こうやったら受ける、といった商業的な視点は邪魔なのです。
とよ田先生が目指す世界は、生々しいプロ漫画家の世界ではなく、もっと純粋な創作の先に生まれる世界なのかな、と思います。

まとめ

とはいえ、まだ3巻までしか出版されていない、これ死ね。この先どう展開していくのかわからないところです。
この先も楽しみです。

ではまた。

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