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医師3年目。将来の夢は、素敵な人になることです。 病気を治すよりも、元気な人が明日も元…

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医師3年目。将来の夢は、素敵な人になることです。 病気を治すよりも、元気な人が明日も元気でいてくれる世界をつくることに興味があります。

最近の記事

島のお医者さん

こんにちは。GW10連休なんて夢のまた夢のような生活を送っています。 今年の4月から、医師キャリア3年目になりました。 たいそうお世話になった研修病院とお別れをし、今年から人口1万5000人ほどの島の病院で勤務しています。 3年目ともなると、専攻を決め、専門医取得に向けて働きはじめる人が多いのですが、私は「なんとなく」内科の先生をしています。 まだ専攻を決めずにいろんなことに挑戦してみたかった、といえば聞こえはいいですが、正直、専攻を決めてそのまま病院で働ける自信がありませ

    • 何を考えてるかなんて、私だってわからない

      何でもそつなくこなしちゃうタイプなんですって、私。 でもその分、自分を出さないから、壁を作られてる感じがするんだって。 それが、「あなた」なりの処世術なんだろうけど、患者さんへの対応を見てるともっと「あなた」のことを知りたくなった。もっと自信もって。 言葉を選ばずにいうと、何考えてるかがわかりづらいから、距離の取り方がわからない。 って言われたんです。 …そうなのかなあ。患者さんに優しいのは知ってる。わたしの唯一の長所だもん。 自信、もってるんだけどな。むしろ、ほめて!っ

      • 目指した理想像

        初期研修が始まって、もうすぐ1年。 上の先生方に甘やかされながら、少しずつ成長しています。 この1年間で、「あ、私こういう仕事がしたかったんだ」って思えることができたので、ふたつ自慢させてください。 ひとつめ。 大きな病気とかないのに、ある日突然心肺停止になって運ばれてきた、同じ年くらいの子がいました。 蘇生には成功して、若いのも幸いして、低酸素による後遺症とかもなく回復。 ただ、もともとうつ病がある子で、目が覚めた後も、目を合わせてくれない、話そうとしなくて時々うなづく

        • ぶれない。

          COVID-19の影響で、私の研修先の病院もオリエンテーション短縮、海外旅行から帰国したものは28日間自宅待機などの対応がとられました。 まったく見知らぬ土地で、テレビもネットもない状態で自宅待機していたので、これからのモチベーションを高めるために何を頑張るかを具体的に決めようと思ったんです。 今までふわふわしてた未来像が、少しだけはっきりしたので備忘録。 私は何のために医者になるのかなあってずっと考えていたんです。 国境なき医師団に入りたいという一心で医学部に入って、 興

        島のお医者さん

          迷惑ですか?

          “迷惑”って何だろう。 前々から綿密に詰めてた予定を勝手な判断で直前変更。…迷惑。 就職先に提出すべき書類の提出が遅くなる。…はい、ご迷惑。 一度お話し聞いてみたかった先生がそこにいる。声かけたいけど忙しそうだし…迷惑かな。 会いたい人がいる。でも突拍子もなく会いたいなんて…迷惑だよね。 前者2つは、私の中では確実に“迷惑”である。 私は自分の時間が他人によって無駄にされるのを、とてつもなく嫌う。 それについての連絡がないことについて、おそらく怒るのだけど。 同じ理由で2番

          迷惑ですか?

          拝啓 15のわたしへ

          所属している合唱団で、今週末に演奏会があります。 大学入学から早6年。今年で最後の演奏会です。 楽しみなような。どうでもいいと思っている私もいるような。 心の揺れ動きが激しいので、整理するために書きます。 15の私に、24のわたしはどう見えるのかなあ。 拝啓 15のわたしへ 中学校最後のコンクールが終わったころかな? 大好きだった部員のみんなとは、今でも連絡を取り合ってるし、合唱続けてる人もたくさんいるよ。みんなと歌えてたの幸せだったなあって思うから、今を存分に楽しんで。

          拝啓 15のわたしへ

          ‪死って数字じゃない。‬ ‪みんな名前があって、それぞれの人生があって…‬ ‪京アニの事件や利根川の事故で、再認してる。‬ ‪本当はみんな、これからがあって、彼らのことを大切に想ってる人がたくさんいたんだよね。‬

          ‪死って数字じゃない。‬ ‪みんな名前があって、それぞれの人生があって…‬ ‪京アニの事件や利根川の事故で、再認してる。‬ ‪本当はみんな、これからがあって、彼らのことを大切に想ってる人がたくさんいたんだよね。‬

          そばかす

          ノートにするまでもない、つぶやきレベル。 私、そばかすがあって、小学生の頃はずーっとこれがコンプレックスでした。 「顔にぶつぶつあるの何?」って幼い友人に聞かれるたび、「そばかすって言うの」って答えるの嫌でたまらなかった。 “そばかす消す方法”を何度も検索したり、大きくなったらお化粧で隠せるかなって期待を膨らませたり。 そばかすってね、ほぼ遺伝性なんですよ。 紫外線によるシミとは違って、雀卵斑って言う遺伝性疾患なんです。 「お母さんと似ちゃったんだよ」って思うだけでいつも

          そばかす

          言えなかった「さよなら」

          地元の病院で2週間の実習を行っている間に、22歳の男の子と出会いました。治療不能の末期のがんの子でした。 現在、医学部6年生の私は24歳。 自分と年が近い子が患者として入院していると、どうしても肩入れしてしまいます。 弟の友達ということもあり、実習生としてではなく友達の姉…という立場でいろんなお話を聞きました。(実習時間外に、お見舞いとして。) 年の近い仲良しの弟がいること。 教師を目指していること。 野球が好きなこと。 「教師になりたかったんだけど…それは無理かもしれない

          言えなかった「さよなら」

          好きを夢に②

          夢を語るシリーズ第2弾です!自己満シリーズ。 noteを書いていない時も日々の臨床実習でいろいろ考えることがあって…アウトプットが追いつきません… さて。 今回は、病院で働きたくない私が考えた“なりたいお仕事”(?)をご紹介します。 医師免許取った上で、全く別のお仕事をするというのは今回はなしで。 元気な人が明日も元気でいてくれるために何がしたいか考えました。 やりたいこと列挙なので、“就職”という観点ではないことにご注意ください。 ①外務省 医務官 令和が始まるとき、

          好きを夢に②

          好きを夢に①

          今年はいっぱいnote書こう!と決めたのに、全然書けてないです。 時間の使い方、難しい。 今日は、ここ1年間企業のインターンや国際保健やら何やらを経て、いろいろ考えて、その結果至った、私の“現在の”夢をご紹介いたします。 今回は第1弾。最近気づいた大事な気づきについて。 (割と、医学部生としていかがかな…ということを言いますが、一個人の意見なのでお手柔らかに。) 国境なき医師団に入りたいという単純な想いが、医学部を目指すという決断に至り、国際保健という分野に出会い、国際

          好きを夢に①

          実習生の私にできること

          つい先日6年生になり、臨床実習も後半に突入しました。 実習って、基本2週間単位で各診療科をまわって、それぞれの期間、担当患者さんをもちます。 本当は身体所見とかとる練習のためにあてられるんだけど、私はそれをそっちのけに、患者さんとひたすら話して、仲良くなるようにしてる。 自分には何もできないから、話し相手になれればいいなーって。 入院生活、暇だろうし。 患者さんは、小児科とかでもない限り、やっぱり高齢者の方が多い。 みんな、孫みたいに可愛がってくれる。 医者になったら、こ

          実習生の私にできること

          国境を越えた子供たち

          そんなお堅い話ではないです。 8月後半のお話ですが、JAMのスタディーツアーに参加してきました。 これ↓ http://japanmaetao.org/ ざっくりいうと、タイ・ミャンマー国境付近の病院、学校などJAMが支援している施設の見学です。 期間中は、移民学校や病院を訪問し、いろんな方のお話を聞きました。 もちろん、たくさん遊びました!(笑) 今回はいちばんぐっときた、移民学校訪問のお話を書きます。 4歳~10歳くらいまでの子が通うHOPE校と、10歳~16歳

          国境を越えた子供たち

          いつか、昔話を

          小学校の頃から、お医者さんになるのが夢でした。 でもね。もちろん小学生だし、夢はたくさんあったんです。 ランキングつけてましたよ。 ①お医者さん ②薬剤師さん ③通訳 ④学校の先生 ⑤公認会計士 ⑥小説家 などなど。 ケーキ屋さんとかがないのは、副業でできるかなって思ってたんです。 すごい生意気(笑) 薬剤師と公認会計士という職業を知ってたのは、完全に母親の影響です。 通訳は、語学が好きだったから。 毎朝早起きして、NHKの語学講座見てました。 いっぺんに勉強してたから、

          いつか、昔話を

          好きを求めて

          実は6月頃から企業のインターンに参加していました。 本気の就活生からしたら、だいぶなめてると思われるかもしれませんが、 私なりにちゃんと考えて起こした行動です。 すごくためになったので、学んだこと考えていたことを書きます。 卒業後はもちろん医師になるつもりなのですが、私たち医学部生は、大学に入った時点である程度、将来の職業が決まっているものです。 他のみんなが、職業をどのように決めていくのか興味があったのもありますし、純粋に就活が楽しそう!と思っていたので、参加しちゃいま

          好きを求めて

          10年前も、これからも。

          100回記念大会! 10年前の90回記念大会の、ある試合のある一瞬をテレビで見て以来、夢中になった。 本当に、その“瞬間”から。 9回2死、ボールカウント2-3で走者3塁。1点差で逆転のチャンス。 打者が何球もファールで粘っているのが印象的で、いつもならすぐにチャンネルを変えていたのに、目が離せなかった。 (結局、打者は四球で出塁、その次の打者が内野フライで試合は終了したけれど) その次の日から、朝刊のスポーツ欄を熱心に読みこんだ。 大会始まった日の新聞まで遡って、高校野

          10年前も、これからも。