ついに100万を1,000万に乗せる。そして・・

年が明け2010年に入ってからも相変わらず地合いもぱっとせずダラダラした展開が続いていた。資金も3年間400万位で足踏み状態で一向に増えず、正直精神に辛かったが歯を食いしばって、この全く先の全く見えない中で日々模索していたんだ。

その中でも毎日ど真ん中を意識してのフルスイングの研究に次ぐ研究。順張りのオレにはこのやり方が一番しっくりきていたし今思えば基礎がこの時、徐々に醸成していったんだと思う。

オレには当時付き合っていた女性がいたんだが、その子とはパチスロ時代に知り合ってから付き合い始めて5年目位だっただろうか。その子はオレのパチプロ時代を知る数少ない中の一人で非常に気が合ったので付き合っていったんだが、デイトレードの世界に入ってから暫くして彼女の態度に少しずつ変化が起きてきたんだ。

「冷たい」そんな風に彼女の態度が徐々にではあるが硬化してきた感じがしてきたんだ。そりゃそうか、だってパチプロ時代はほぼ負けなしだったので幾らか日銭が入ってきていたので何でもしてあげれていたが、デイトレードの世界に入ってからは収入は殆どなく彼女の機嫌は悪くなる一方。正に「金の切れ目が縁の切れ目」といっちゃあ身も蓋もないが、今から思えばオレも株取引の研究に付きっきりで余り構ってやれなかったんだと思う。だけどオレとしてもこのままどっちつかずで続けて行くのも彼女に対しても失礼だなと思い仕方が無いが別れることを決意した。この時2010年2月。

そして、少し傷心のまま3月に入ったんだ。が、
それまで全く値動きのなかった新興市場の銘柄に突然活気が帯びてきてだした感じがした。ユビキタス、エイチアイ、ブロードバンドタワー、ウェルネット・・・急騰に次ぐ急騰!オレは半信半疑ながらも、がむしゃらに値動きについて行った。現物400万+信用枠1,200万では全然足らず、直ぐ使い切ってしまい、仕掛けたくても差金決済でお金が足りない・・・こんな状況にまでなるとは思わなかったくらい当時、俺の目にはその場の動きが活況に魅力的に映った。

(当時の信用取引は信用枠は当日使うと取引がプラスでも枠が回復する事はなく、枠がゼロになったら翌日にならないと回復しなかった)

その3月でなんと300万も勝った。今まで3年半位頑張ってきて手持ちが400万ちょいしかなかったのに、1ヶ月で+300万!当然嬉しかった、これまでの苦労が報われた気がした。だが、まだ1ヶ月大きく勝っただけ。たまたまかもしれない。最低もう1ヶ月は様子を見てみないと分からないと、はやる自分の気持ちを言い聞かせて引き続き集中して4月も取り組もうと決めた。すると4月もなんとまた300万勝ったんだ。

パチプロ時代でも流石に1ヶ月で+300万なんて物理的にも達成できない数字。それを遂にクリアできたんだ・・オレがパチプロ家業から足を洗いデイトレードの世界に賭けた選択肢がこの瞬間正しかったことが証明されたんだ、と。

だがその代償として5年間連れ添った彼女と別れた途端のこの急騰劇、少し思い悩んだ時もあったが(男は結構未練がましいのよ)知り合いの人にこの話を聞いてもらったら、彼曰く中国の昔の諺(ことわざ)か何かに賭け事と女の両立はできない(両立するとどっちもダメになる?)的な話をしてくれた。その人は、「お前は賭け事の方を取ったんだ、だから結果が出たんだ」、と。それを聞いてオレは少し気が楽になった気がした。

そうしてこの2010年は年間通しても初めて+1,070万と4桁プラスとなった。

東日本大震災、オリンパス粉飾決算疑惑、そして遂に我が家にもタイムリミットが・・そんな激動の2011年が始まる。








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