勝つことは勝ちを積み重ねていくこと(勝ち続けること)と一体何処が違うのか

勝つことと、勝ちを積み重ねていくこととの狭間には一体何があるのかを少し過去も振り返りながら考察したい。

今年は8月に入ってからは【2019/8中旬時点】完全ノートレで過ごしている。7月下旬くらいから明らか商いが薄くなってきた上に、全体の雰囲気も余り良くなかったからだ。

オレは今年でキャリア13年だが年間成績はずっとプラスを維持している。2006年9月に100万からスタートしたがが今年2019年7月で累計プラスを8億に乗せた。実際はここから税金が引かれるので実質6,5億位だろうか。

今まで13年間株式投機の世界でやってきて、1ヶ月間丸々休んだのは2017/8月だけだ。因みに2017年は比較的地合が良かったので年間トータルはプラス11,000万くらいだったと思う。そんな中でも何故2017年の8月を全休したのかというと、バカンス・・ではなくて、その時もやはり7月の中旬以降から売買代金が細り(夏枯れ)始め無理に手出しする意義がないのでは、と判断してのものだった。

地合いというものは突発的に起きた出来事によってもたらされる部分もあるが、大体は突然方向が転換するものではなく、その少し前から前兆を伴いつつ少しずつ値動きに変調が起き始めたりする。

今回は7月に入ってから徐々に売買代金が細くなってきた上に(毎年8月は夏枯れるが)更には全体の雰囲気が悪くなってきた感じがしたからだ。実際7月の中旬以降はずっと利益を削っただけでの手仕舞いになってしまった。
これはクセの悪い値動きになってきたら起こるパターンの始まりの一つで薄商いの上に全体の雰囲気が悪い中、構わずに取引を続けてしまったからの結果。この手のクソ地合いで引き続き8月も休まずに取引を続行させてしまうと一体どういうシナリオになりそうだったかというと、

恐らくまず、負けた取引のマイナス分をリカバリーするチャンスが閑散+地合い悪い中では少なすぎて、結局無理な取引をしたり、妥協した取引をしてしまったりする。そうなってくると今度はリカバリーどころかマイナス幅が更に拡大したりする可能性も高くなるし、もし勝ったとしても妥協する癖も同時に付いてしまったりと、結局良い目に成りにくい気がするんだ。なので最大公約数をとって、取引そのものを休む『休むも相場』の判断をした。当然、ずっと勝ち続けていた中でだったので勇気は要ったが。

勝ちを積み重ねていくためにはそれなりに自分のリズムを理解して、得意な(不得意な)地合いかなどかを常に観察しながら、出来るだけ得意な地合い(不得意な地合いを避ける)で勝負していくことが勝ち続けていくために必要な考え方なのかもしれない。

この辺のバランス感覚はパチプロ時代に養われたものなのかもしれない。
相場に入る少し前に5、6年間くらいパチプロ(的な)をやってたんだが、60ヶ月間位やってトータルで負けた月は1、2ヶ月といったところで当時は今とは比べ物にならないくらい甘かったとはいえ実質ほぼ負けなかった。

何故そんなことが可能だったのかというと、
それは単純にホールの釘調整(パチンコは基本釘調整で出玉調整を行う)、
パチスロの設定の甘いポイントでだけ勝負し続けてきたからなんだ。非常に単純明快で強力なロジック。だけど殆どのプレイヤーは真似ができない。
何故なら彼らは自分の感情を制御できないんだ。利益よりも目先の興奮を求めてしまう、勝算の高いポイントが来るまで我慢できずに設定が辛い状況下でも平気でリスクを取っちゃう。それではトータルで勝てるはずがないと思う。これはトレーディングと共通している部分も多いと思う。

金を賭けて金を稼ぐという行為としてはパチも株も一緒だと思う。
勝つだけではダメで当然勝ちを積み重ねていく。あくまでもトータルでの勝ちが求められる。

地合いの良い時も悪い時も全ての状況下でトレードを仕掛けて全てでプラスを出していく・・・これは理想なんだが実際は非常に難しく、現実的にできる手としては比較的地合いの良い相場を選んでトレードを行い、地合いが明らか悪くなってきたら手仕舞って、また地合いが良くなってくるまで準備しながら待つ。

地合いの良い時には大きく勝負して、悪い時は手仕舞って静観できる。
そのような自らが参加をするべき地合いかどうかの見極め、取捨選択ができるかどうかでトータルの成績にも大きく影響していくんだと思う。










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