再生か、粉砕か、自分なりに研究を重ねるものの資金はギリギリ。もう一か八かデイトレを再開するしか選択肢がなくなり否応なく最後の勝負に駆り出されていく。

あれから数カ月間ながら自分なりに課題を決めて研究はしてきた。手元資金ももう余裕が無くなってきたし、この辺で腹を決めてこのクソ地合いの中だけど、本当の勝負に踏み出すことに決めた。

最初の100万のうち20万が溶けた時点で取引を一旦休止してからというもの研究と称して4~5ヶ月の長期間絶えず最も値動きの速い大証の板を見続けてきたせいか、値動きの速さにも慣れて、以前ほどは自分の感情が興奮状態にはなっていなかったので、よし!この分なら少しは自分が事前に用意したトレードプランを感情的にならずに実行できそうだなと思いながら、恐る恐るだがトレードを執行していった。当然ザラ場が引ければ大量のチャートを抱えて相変わらずの事後検証の時間をとり、毎日自分のアップデートに努めた。

実践、検証、フィードバック、分析、反省、そしてアップデート。
今から思えば当時が一生のうちでも最もトレードの研究をしていたんじゃないかと思うし、恐らく1日ゆうに10時間位は勉強していたと思う。そうしているうちに、このサイクルがゆっくりと周り始めたのか、雑なながらもマイナスばかりだったトレードの成績が少しずつだがプラスのトレードに結果が傾き始めていく。

そこから3ヶ月程で原資100万を回復してからというもの2007年末までにトータルでプラス400万くらいにすることができた。
(この時取引口座残高は250万位だったと思う)
当時の地合いと自分のレベルを考えると上出来な結果だったのかもしれないが、この先が見えない漠然とした不安が常に付きまとっていて離れなかった。

そしてここからが本当の地獄の始まりだった。
2008年プラス300万[リーマンショック]
2009年プラス400万・・・

2008年はリーマンショックがあったとは言え一応プラスではあるもの最低限の生活費は種銭から出金していたので資金はずっと400万前後でこの間3年間は全く資金が増えず、流石に気が滅入りそうになっていた。

2008~2009も地合いがとても悪くてデイトレをするにもチャンスも少なく、1回取り引きするまでに最長で1週間待った日もあった。じりじりと焦りからくる焦燥感が募り気が遠くなる日々。

そんな中でだが、自分は資金がある程度膨らむまでは出来るだけ出金を我慢して種銭を減らしたくなかった(複利の力が薄まってしまう)ので、以前に200万ほどお金を貸していた知人に必要になったので少しずつでも返済してくれと伝えたんだが、最初何回かに分けて少しずつ返済してくれていたが、その後彼とは半年以上音信不通になってしまいやがて疎遠になってしまった。

当時も自分もそんなに余裕がない中だったんだが彼の事業が大変だからという訳で少しずつお金を貸してあげていたんだが、いざこちらが本当に必要な時になったら、何だかんだでのらりくらりとかわされてしまった。そもそも安易に金を貸したオレがバカだと言えばそうだったのかもしれないんだが返してくれないものは仕方がない、と割り切るしかなかった。

今から振り返ってもあの頃は本当にギリギリのせめぎ合いの中で生きていたから本当に辛い経験だった。だけどあの時オレは絶対に、絶対に資金を必ず1,000万以上に増やしてやるからなと。そうなれば後は複利の力が目に見えて働き出すからそれまでの辛抱だと、今は歯を食いしばれと、心に刻んだ。

そうしてる間に辛かった2009年も終わりを告げた・・
この時はまだ自身に転機が訪れるとは知る由もなかった・・

そして2010年が始まる・・

(続く)


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