ブッダが悟りを開いたあと、最初の説法(初転法輪)で四諦八正道(したいはっしょうどう)について説いたとされています。

四諦八正道の『四諦』とは仏教の根本となる教えのことで、次の4つの真理のことです。

1、苦諦(くたい)……この世は『苦』であるという真理。

ブッダはわたしたちが世界を誤って認識しているせいで、自分自身に苦しみを与えているとしています。しかし「この世の全ては苦である」と理解することで正しい道を求める心を持つことができます。

2、集諦(じったい)……では、なぜ『苦』がおこるのでしょうか

それはこの世が『無常』であるにも関わらずわたしたちがそれに執着するからです。実体のないものを追いかけ続けてもいつまでたっても救われることはありません。このように苦しみの原因は『執着(煩悩)』であるという真理が集諦です。

3、滅諦(めったい)……苦しみの原因が執着なら、無常の世界を超え執着から離れることができれば苦を滅することができます。この真理が滅諦です。

4、道諦(どうたい)……苦を滅する境地である滅諦に至るにはどうしたらよいか。それは正しい修行『八正道』を行うことです。この真理が道諦です。

悟りを得るにはまずこの『四諦』について知ることが大切です。

【苦諦】この世は『苦』(四苦八苦)             ①問題提起

【集諦】『苦』の原因は執着(煩悩)だ         ②正しい認識

【滅諦】『苦』の原因を滅すれば苦は断たれる③解決法

【道諦】苦を断つためには正しい修行法が必要④実践法