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ヤギ健太の『遊撃手はやったことがない‼️』(四番ショート編)

ヤギ健太が思いつきで一筆書きした、
小説風の小説風ショートショート(作家ではないので、あくまで”風”の”風”)を、お届け‼️
四番バッターは、ヤマダくん。
もはや、小説風ですら、なくなってるなぁ、、、

ホントに、ごめんなさい。
謝っても、許されない、けれど。


当時の私は、少し、調子に乗っていたのだろう。

ほんの、ちょっとした、
オフザケ、だった。

なので、
彼が、
私の襟を掴んできたことに、
驚いた。


私は、
あまり、
驚かない。


スクイズを見破られ、
本塁と三塁の間で、
スクって立ち止まった姿を、
褒められたことが、ある。


何で、
そんなに、
冷静にいられる⁉️

慌ててなかったから、
何か、
作戦があるのかと、
逆に、
考えちゃったよー。



何のことはない。


どうにもできないコトを、
どうにもしてないだけだ。


動いてもダメだし、
止まっても、ダメ。


だとしたら、
どうしたら、
良いのかな⁉️

そうだね。
たしかに、冷静に、考えてた。

作戦は、
思いつかなかった、けれど。


で、
私は、ヤマダくんを、怒らせた。


いまでも、
ありありと、
その時のヤマダくんの、
悔しそうな顔を、
似顔絵に、
できる自信がある。

絵なんか、
全く描けないのに、、、


そう、
ヤマダくんは、
悔しかったんだ。


先輩でも、
先生でも、
勿論、
審判にだって、
自分が間違ってないと感じたら、
絶対に、
抗議するヤマダくん。

要は、
カッコいいんだ、
いつだって彼は。


塁間で挟まれた私と違って、
心から、
カッコいいんだ。


そんな彼を、私は怒らせた。


先輩に、
買い出しに遣わされた彼を、
ほんの少し、
からかった、だけ。


でも、
彼は、
その道中、
ずっと、
イヤだったんだろう。

何で、
年齢が一つ違うだけで、
先輩後輩なんだ⁉️

野球は、実力だろ‼️


そんな雰囲気で、
彼は、
二年生の頃から、
当然に、
レギュラーだった。


三年の時は、
不動の四番ショート。


たまたま、
一番バッターで試合に出た時は、
打席数が多くなるという理由で、
本気で、
サイクル安打にトライして、
残り、
三塁打が出れば、
というところまで、
いった。

つまり、
安打、二塁打、ホームランを、
片付けた。

そんな野球少年。


私は、
自分がキャプテンになった後も、
試合中にピンチに陥ってた時も、
捕手として二塁に送球する際も、
どんな時も、
彼のプレーに、
期待した。

彼なら、
なんとかしてくれるかも。

そうだな、
彼は、私の中でも、スターだった。


そんな彼を、私は、傷つけた。

つまらないジョークで。


ホントに、後悔している。

謝りたい、けれど、彼は、たぶん、こう言うだろう。


ホント、健太は、
キャッチング、下手だったよな⁉️


そう、
彼は、野球にしか、興味ないのだ、、、



それでは。


【いつか、また、どこかで】

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