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虹は幻、然れども。

虹に魅了されて、虹を描こうとする。
然れど、それは虹そのものでなく、自身が捉えた幻。
だから、その捉えたものを誇りに感じよう。

虹は理想となり、道しるべになる。
然れど、追いかけても、決して追いつかない幻。
だから、追いかけ続けることができる。

忘れてしまう人もいれば。
覚え続けている人もいる。
いま見ている最中かもしれないし。
まだ見たことがないかもしれない。

虹は誰でも、観測できる。
然れど、十人十色に違って見える、変貌の幻。
だから、見えた側面こそ、自身の色である。

虹は幻、然れども。
自身の在り方を、伝えてくれる。

見上げれば大空が。見下げれば大地が。 俯瞰の位置では、多くを見ることができる。