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カタチnote:002【不老不死】

【不老不死のカタチ】

【説明】
不老不死とは、永遠を全うしようとするための力である。

【分類】
構造保有型。遺伝継承型。記憶転移型。記憶転写型。概念型。宇宙型。

【構造保有型】
生体における不老不死構造を、何らかの形で得て、その身に宿しているタイプ。
古今東西でのフィクション作品で、登場する。
現在に至るまで、人間での存在は確認されていない。あっても伝説や、噂程度である。
なお、他の生物ではベニクラゲ、プラナリアが不老不死を実現していると考えられていて、研究が続いている。
例:八尾比丘尼、吸血鬼、サンジェルマン伯爵、ベニクラゲ、プラナリア。

【遺伝継承型】
DNAというミクロな設計図情報を、永い年月を経て遺伝継承するタイプ。
地球上における、ほとんどの生物に備わっていて、DNAというミクロ構造が、不老不死であると考える。
環境の変化に耐えれない種は死滅するが、耐えた種は生存&繁栄し、DNAが変異によりさらに多様化(環境の克服準備を)するため、遺伝継承型をマクロ視点で見ると、環境の変化に対応する力を持っていると言える。
例:地球上の生物。

【記憶転移型】
生体の記憶情報を、別の生体(勿論、生体以外のケースもあり)に転移するタイプ。
この場合、記憶(魂の存在)の方にもともと主体性があり、肉体はあくまで宿として考えるケースが多い。
フィクション作品にもよく登場するタイプだが、魂にすがってでも、不老不死に執着するキャラクターが多いため、悪い印象を持つものが多い。
例:大蛇丸。悪魔(憑くタイプの)。

【記憶転写型】
記憶情報をハードウェア、ソフトウェア、あるいはクローンなどに転写するタイプ。
このタイプも、フィクション作品などでよく登場する。
記憶転移型と違い、自身の存在(魂)の消滅はあくまで問題としない。思想、考え方などを分身として残すことを第一としている。故に、分身の複製も容易である。
遺伝継承型とも似ているが、DNAという設計図ではなく、(一応)完成された自己という組み立てられたものを、複製する点で違う。
例:アマデウス(STEINS;GATE 0)

【概念型】
人類の中で、概念体として存在しているタイプ。
今日において、存在していた偉人は、その身体を失っても、人類の記憶の中で概念として生きている。人類が存続しているか、その概念が途切れない限り、不老不死である。
記憶転写型よりも情報が欠損、あるいは曖昧になっている場合がある。
そのために情報の一面から、創作や推測により、穴を埋める形で改変が起こることもあるため、不確実性と、発展性を持つ。
例:偉人など。

【宇宙型】
この宇宙そのもの、あるいは宇宙を創り上げた、上位の環境も含めて。
宇宙という環境そのものは、我々からすれば、果てなき無限の存在である。
この森羅万象に存在する全ては宇宙の中で循環している。生と死とは、宇宙が秘めている「意思」が浮き出たか、浮き出ていないか、それだけのことである。
故に、無限の宇宙に存在するものは、無限の宇宙そのものであり、我々はすでに不老不死の存在である。……という考え方。
ちなみに意識の根源は、宇宙にある。

「その他メモ」

「不老不死になると、幸か不幸か」
この議論はきっと、「遺伝継承型」のみの問題であり、不老不死のカタチは他にもあると気付けた。こういった認識作業は大切である。

不老不死の話題をするとき、どの不老不死のカタチに焦点を当てるかを意識することで、話が飛躍したり、楽しくなると思う。

見上げれば大空が。見下げれば大地が。 俯瞰の位置では、多くを見ることができる。