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器は持っていると、楽である。

とても嫌なことがあって、よくわからない気持ちで溢れ返っているときは、感情を入れ込む器があると、楽である。

器とは、特にあなたの感情を震わせるものだと、とても良い。
好きな音楽、詩、単語、理屈、運動、理解者でも、なんでも良い。

器とは、まとめるものである。
人間の脳では、処理できる限界がある。
だから、できるだけまとめて、脳を助ける。

散らばった感情を、器の中に注ぎ、震わせる。
熱く浮き出ていた感情は、純粋が故に、蒸発していく。

しばらくすると、器の底の不純物に気付くはず。
それはあなたがどうしても、理解できていなかったものである。
だから、蒸発されず存在し、不快な熱を産み続けていた。

ただ、この段階までくれば、処理法が見えてくるはずである。
砕くも良し。潔く捨てるのも良し。分析、分解するのも良し。飲み込むのも良し。取って眺めて理解に努めるのも良し。それは、あなたのやり易い方法で。

器はあると、とても気が楽になる。

見上げれば大空が。見下げれば大地が。 俯瞰の位置では、多くを見ることができる。