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サラリーマンな私とNPO団体の関わり

はじめに

「NPO法人アジアの子どもたちの就学を支援する会」事務局の山崎です。団体名は長いので、英名Asia School Attendance Partnershipの略称ASAPと記してます。アサップと読んで(呼んで)ください。

※アイキャッチの一番右が本人です

このnoteではサラリーマンという本業をしながらの団体との関わり方や、関わり始めたキッカケなどを纏めてみました。

何をしているのか?

本業は経営支援事業を生業とする企業で、クライアントのITシステムに関して導入や運用をお手伝いする仕事。

ASAPでは昨年度から本格的に事務局スタッフとして関わり始め、ITシステムに関わるところから、そうでないところまで、幅広い運営業務に携わらせていただいています。

関わり方としては最近注目されている副業ではなく、プロボノと呼ばれる自己のスキルを活かしたボランティア活動の一種で、下記のような事務局業務について伴走してきました。

・助成金申請書作成
・年度会計予算、活動計画検討
・チラシ、会報製作
・商標登録(弁理士さんとの団体側窓口として)
・独自ドメイン取得、ホームページ刷新
・寄付者管理としてのkintone導入
・クレジットカード寄付向けサービスsyncable採用
・Excel出納帳→弥生会計インポートツール開発
・trello + LINEbotでのタスク管理ツール開発

ASAPとの出会い

最初にASAPと関わり始めたのは2015年。

社会起業家を育てる「社会起業大学」の単科講座で半年間、社会起業家や非営利組織に対して各々が持つスキルを活かしながらその組織の課題を見つけ、解決する。そんなフィールドワークでの伴走先でした。

初回の顔合わせで、「やることが多く、何が困っているか整理することさえ大変」と話してくれたのは、実務をほぼおひとりで担っている大沼副理事長。(アイキャッチ写真、前列左)

当時はNPO運営に知見がなかった自分でさえ、話を聞けば聞くほど、よく組織運営が成り立っているなという話ばかり。

しかし、御自身も幼稚園の先生という本業がある中で、「カンボジアの子どもたちの未来を変えたい」という熱い想いをもつ大沼さんに、自分の経験が活かせるならとサポートを始めました。

ASAPはどんな団体?

ASAPは『子どもがあたりまえに学校へ通える世界をつくる』というビジョンを掲げ、カンボジアのシェムリアップで「教育環境」そのものを整えるべく、学校運営支援や貧困層の子どもの就学支援を行っています。

自分もASAPへ関わっていくうちに、「教育環境」というのは校舎や本を寄贈するといった一朝一夕の支援で整えることが出来るわけではなく、

・先生という職業にきちんと給与が支払われ、
・教材が必要な時に必要な分が揃っていて、
・校庭やトイレなどの施設が安全・安心に使え、
・保護者や地域社会に見守られながら
・子どもたちが鉛筆やノートを使って友達と学びあう

そのような環境をつくるのがいかに大変なことであるかを気付かされました。

どれも日本ではごく自然に感じることですが、ポルポト政権による知識人大量虐殺の影響が強く残るカンボジアの貧困地域では初等教育でさえそのような環境は整っていません。

ASAPは2007年から、10年以上にわたって現地の教育機関や地域住民と協力し、支援地域の「教育」の場を作り続けており、最近では支援を始めた頃に小学校に就学した子が高校を卒業し、支援校の先生として戻ってきた話も。

これからも続けるASAPとの関わり

本音をいえば、私自身「国際協力」にそこまで熱い想いがあったわけではありません。これは大沼副理事長にもお伝えしていたこと。

それでもASAPのサポートを続けてきたのは、創設者の長谷川理事長、大沼副理事長のカンボジアに掛ける熱意に心を打たれ、「人」に魅せられたところにあります。

わずかな人数で運営を回しているASAPにとって、自分の経験が事務局運営の大きな力になれていることを、大変嬉しく思っていす。15年以上前、大学で勉強した簿記のことも思い出し、あの講義はいま、この活動のためにあったのかもしれないと考えることも。

自分の知見が最大限活かせているASAP。『子どもがあたりまえに学校へ通える世界をつくる』というビジョンに近づけるよう、必要とされ続ける限り、これからも伴走を続けていきます。

そして、自分のように民間企業で働いている方々の知見は、NPOでは大きな力になります。社外でなにか活躍の場を探している方へ少しでも自分の経験が活きればと思いますので、「スキ」アクションや、シェアなどもぜひご協力をお願いします。

※補足

このエントリは2019年7月に行ったバースデードネーションキャンペーンの紹介文をもとに一部編集して作成しました。

伴走団体との関わりを振り返る37歳のバースデードネーション

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