採用広報を担当する人が気をつけたい、たった1つのこと

ご無沙汰しています。加藤です。

今日は台風らしいですね。家でおとなしくしようかなと思ったので、久々にブログを書こうと思いました。

最近、周りで「採用広報」というワードを聞くことが増えてきました。

個人的な感覚としては「Corporate Branding」という表現の方が自分のイメージには近い(会社のイメージ醸成は、採用領域のみならずもっと全体観の中から常に捉えるべきで、採用マーケットへのアプローチ単体で考える話ではないため)のですが、そこまでこだわってもいないので、最近のバズり具合に乗せて、今日は「採用広報」というワードで統一してみようと思います。

採用広報に、注目が集まってきている

採用広報については、いろいろな勉強会がもようされるようになったり、「私たちはこうやって頑張っています」っていうブログやTwitterが出てくるようになりました。最近では、「採用広報なんて本質的ではない」「見せ方を気にするより実態を突き詰めるべき」という揺り戻し的な声も出てきて、いい感じに世間の注目が集まってきている証拠だなと思っています。

かつて、「グロースハッカー」というワードがバズワードになりつつあった時のことを思い出します。グロースハッカーの時も、こういうことが起こりました。プロダクトの質を突き詰めることにもっとフォーカスすべきだ、という揺り戻しのような意見が多く出てきた。

(さりげなく5年前に解説を担当させてもらった書籍を宣伝)

時代は進み、ビジネスはどんどん難しくなってきています。プロダクトもマーケティングも、両方突き詰めないと勝てない。メルカリさんを見ていてもそうだと思います。当時後発だったメルカリさんが、なぜCtoCコマース市場を席巻できたのか。それは、プロダクトもマーケティングも、それ以外のコーポレートも、ぜんぶ大事だと認識して、投資して、突き詰めたからだと思います。

プロダクトエクセレンスと、オペレーションエクセレンスの両方が求められる時代。それは、採用領域にも同じことが言えます。いい会社であることを突き詰めることと同時に、それをいかにうまく伝えていくか、ということも同じく両方大事だということです。両輪です。

その車は、その両輪で、どこへ向かうのか?

ここで大事なのは、「両輪」だということですね。では、その両輪を持った車はどこに向かうのか?ということです。これがすごく大事なことだと思うし、多くの会社が考えきれていないポイントだと思う。

車は走れるようになった。でもどこへ走るの?どこへ向かうの?これが定められていないと、地図もなく荒野をさまようことになってしまいます。

採用広報、というと、なにかバズる記事を書く、PVがどう、Likeが何個、自社のいい感じのネタを発信する、面白い人がいるから紹介してみる、部活やサークルの紹介をしてみる、社長とか経営陣の紹介をしてみる、新卒に記事を書かせてみる...みたいな、手段の話がまず出てくることが多いように感じています。

でも、それらは全部なんらかの手段なんですね。目的ではない。

採用広報を担当する人が気をつけたい、たった1つのこと

それは、「ゴールイメージを定義すること」です。

一連の活動を通じて、「どんな人に、どう思われたいのか?」を突き詰めること。なるべくクリアすること。そしてそのゴールは本当に目指すべきポイントなのか?そのゴールセットはずれていないか?そして、なぜそれを目指すべきなのか。

ゴールイメージに対する5W1Hを明確にすること。

これが何より大事だと私は考えています。これが抜け落ちていると、すべての施策が単発に終わってしまいます。つまり、一瞬だれかの頭の中によぎるけど、あとに残らない。

スタートアップには、お金がありません。人も少ないので、リソースもない。知名度だってない。あれもこれもない中で、スタートアップには「focus」が求められます。あらゆる活動において、一点突破すること。これを突き詰められないと勝てない。

つまり、企画を単発で終わらせてはいけないのです。そして、企画を手段ファーストで考えてもいけない。一時はバズるけど、後に残らないからです。

すべての活動を、ある一つの目的、ゴールイメージの醸成につながるよう組み立てて、徒党を組んでいく。そうすることではじめて、少しだけターゲットとなる誰かの頭の中に残り続けるような会社になることができる。「あれもないこれもない」スタートアップだからこそ、大切にすべき考え方なのではないかと思っています。

ゴールイメージに近づけるため、両輪で変えていく。

ゴールイメージを決めたら、そのポジションで第一想起がしてもらえるように組み立てていく、それに近づけるように組み立てていく、ことになります。

ここで大事なのは、「採用広報」だけで組み立てるのではなく、会社そのものがそのイメージ通りか、実態を見直して、必要なところは改善していく、変えていくことだと思います。

つまり、表面だけ作ればいいのではなく、中身にもアプローチしていく。

そのイメージと実態が違う、でもそういう会社になっていきたいよね、というゴールセットができるのであれば、そこに近づける会社のカルチャー作りや、必要に応じてはそれを象徴するような制度、仕組みなんかも作っていく。

グロースハックの領域でも、市場との対話の中で、常に製品を見直し改善していく、という考え方があります。採用広報と企業の関係も、それとすごく近い関係にあるなと最近とくにそう感じています。

局所的なアプローチではなく、全体観の中で捉えて、組み立て、見直していくことが大切です、というお話でした。

とはいえ、理屈としてはこうなんですが、実際取り組むとなるとほんとうにいろんな課題が降ってきて、大変ですよね。企業ごとに難しいなんらかの個別事情がある。もちろん、メドレーにもたくさんあります。

課題は山積み、だから、外野からはいろいろなことを言われるかもしれない。けれど、めげずにここに向き合い続ける会社が、長期的には強くなっていくんじゃないかなと思っています。


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"kyo"のマネジメント小話。

あまり世の中のマネジメントの本には書かれていないけど、大切だなと思っていることを少しずつまとめていきます。
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