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アートカードを使って、ワークショップやセミナーをバージョンアップする③

 「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています。
 「アートカードの使い方がよくわからない~っ」という方の参考に少しでもなればということでの第三弾。今回は、《マイ・アートカード》を作ってしまいましょう! という提案です。

 市販されているアートカードには色々と種類がありますが、セミナーやワークショップに相応しく、かつ自分が使いやすくそそられるものとなると、意外に少なく感じます。特に扱われている作品の内容ですね。
 美術館のショップで売られているものは、その館の所蔵品で作られるのが通常なので、作家やジャンルが限られてしまうケースが多いです。一般の教育用として入手できるものは、網羅している範囲も広く、有名どころを抑えているのですが、逆にどこかで観たことのある作品ばかり。「意外性」がなかったり、参加者に「先入観」を持たせてしまうことがあります。どちらの場合も、自分の実施するワークショップやセミナーの趣旨にジャストフィットさせようと思うと、ちょっと惜しいって感じなんです。

 そこで、オリジナルの《マイ・アートカード》を作っちゃおうということなのですが、勿論、一から自分で描きだすということではありません。展覧会などで入手したポストカード(絵葉書)をため込んでおいて、そこから、自分の意図に合わせてピックアップしてくれば、簡単にオリジナルのアートカードが出来上がるというわけです。

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 例えば、何か特定のモチーフで作品を集めて見せたいと思った時など、手持ちのストックから関連しているものを集まれば、すぐに《マイ・アートカード》が構成できてしまいます。
(上の写真は「人」で集めてみた例)

 元々、ポストカードとして販売されているものですから、クオリティは”保証”付きレベル。多少紙質や大きさにばらつきはあるものの、カードして十分に利用できます。ちょっとオシャレな葉書ボックスなどに収納しておけば、立派な《マイ・アートカード(ボックス)》が出来がるというわけです。
 …ただし難点は、同じ《ボックス》をいくつか用意するには、葉書をいつも複数枚購入しなければいけないということ。多人数参加で、グループ数が多い想定だと、グループの数だけ同じ葉書を購入してストックしておかねばならないので、ちょっと大変ですね。
 とは言え、オリジナルの《アートカード》を用意することは、たとえセミナーやワークショップで使わなくても、自分のコレクションで展覧会を作るようなとても楽しい経験にることは間違いありません。
 ぜひぜひお試し&お楽しみくださればと。

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