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アートカードを使って、ワークショップやセミナーをバージョンアップする②

 「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています。
 アートカードを使うと、ワークショップやセミナーの内容を、かなり豊かにバージョンアップできそうですよ! の第二弾です。(第一弾の記事はこちらから

 企画の大筋を立ててから、どのようにアートカードを使うかというアプローチもありますが、アートカード(というかカードそのもの)の特徴を理解して、その特徴を活かして企画を練るというやり方もあります。初めにテーマがあるのではなく、素材から発想するという、アート作品の制作にもあるプロセスですね。

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<広げる>(特徴その1)
 元々インパクトのある作品が一枚一枚に載っているわけですから、こちらを一同に「ばぁ~っ」と広げた時の華やかな印象は、場づくりとしてはうってつけですね。何か楽しいことが始まる、いつもと違う雰囲気を参加者に感じとってもらえると思います。まずは全体を見てもらえるような導入プログラムを企画してみるのがよいのではないでしょうか。

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<選択する> (特徴その2)
 カードですので、手軽に一枚持ってもらうことができます。数多い選択肢の中から、何かを自分が主体的に選び出したということが、手触りとして実感できます。また、別のカードを選択し直した時に、自分が最初に選んだものを手放すという感覚も、同じく実感として味わうことになります。「選択」するという行為が、得る事だけではなく捨てている事にもつながるということを、無意識的であれ体験するわけです。選ぶという行為を起点に、なぜ? どうして? につなげていくと、色々とアイデアが膨らみそうです。

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<組み立てる> (特徴その3)
 写真のように、物理的に「組み立てる」こともできるので、その方向でプログラムを考えるのもあり得ますが、ここでの組み立ては、”並べる”とか”関連づける”とか、複数のカードを”つなげて”いくことを意味しています。
 異なるカード(作品)の何かしらの類似点を選び出す、一連の物語をカードを合わせて作ってみる…。<組み立て>を参加者にどのように行ってもらうかを様々にデザインすることで、創造性をかきたてるようなプログラムができそうです。

 アートカードの持つ特徴を深堀りしていくだけでも、かなりワークショップやセミナーの面白い企画アイデアがわいてきそうですよね。


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