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業界事情通Z氏との対談 - 1(投稿記事の内容について)

業界事情通Z氏(以下、Z): いやあ、KYOGOKUさん、あんな記事、本来なら有料記事でしょうよ。ちょっと無料で出し過ぎじゃないですか?
KYOGOKU(以下、K): え? ……ああ、一番新しい分の投稿ですか?
Z: そうそう。
K: ふむ。確かにあの記事は短いけれども内容は濃いんですよね。ウチは今のところ全記事無料ですよ。
Z: いや、濃いとかの問題じゃなくて、サービスし過ぎでしょうよ。有益な内容のものは有料にした方がいいんじゃないですか?
K: うーん……かもしれないけれど、今のところ、「いいね」も少ないし、だいたい、ウチのnoteは読者はフォロワー自体少ないですからね。有料にしたところで大した収益にはなりませんからね。
Z: いや、そういう問題じゃなくてです。それは、確かにこの分野的にニーズは少ないかもしれない。けど、あの記事の内容は核心的ですよ、あれは。わたしは記事の内容の価値的なことを言ってるんです。タダで出してはダメな記事です。
K: うんうん。まあね。
Z: 「臨界サイズ」とか「ネンドタケ」とか、わたしはKYOGOKUさんの記事で初めて知りましたからね。そういう有用情報は他のSNSとかBlogとかからは出てきません。KYOGOKUさん発信の初出ネタだと思いますよ。
K: ああ、そうですね。ネンドタケのことを茶色いカワラタケだと思っている人は未だに多いっぽいですね。
Z: そうそう。YouTubeで「この茶色いカワラタケが生えている木には絶対入ってませんから! ハズレの材です」て断言してる人が居ましたよ。それ、真逆ですよね。
K: キノコ……腐朽菌については似非情報がかなり氾濫してますからね。そういう誤った知識を信じたままの人は多いかもです。
Z: そう。インセクト界隈ではね。
K: おそらくは、そもそもは同定ミス(注:キノコについての)が原因だと思いますね、オオクワガタ採集者の。それが伝播したのが発端の「里山伝説」ですね。
Z: そうそう、里山伝説。それもKYOGOKUさん命名ですよね。だいたい、カワラタケ腐朽材がオオクワガタ材だというのも、そこから派生したんでしょうね。でも、それでは大きくならない。それで、最近になってやっと「違うんじゃないの?」となってきた。
K: たぶん、カワラタケについてはその経緯が正解でしょうね。「臨界サイズ」というのは、RIKENのショウジョウバエに関する研究の報文に用語として用いられていたのを借用させてもらってるんですよね。これは造語で、元々は物理用語ですね。核分裂の用語です。なので、昆虫関連では英語で使用しても通じません。
Z: それもYouTubeで使ってる人が居たなあ……どこから引いてきたとかは一切言ってなかったけど。
K: 前のBlogで記事にしたときには、引用元のその報文のURLもちゃんと記載してましたからね。本来は、引用元は記載するなり、紹介するのが本筋ですけどね。
Z: なんか、論文を盾に持論を展開するプロの業者も居ます。
K: それって、論文なのかなあ? ……一般に読めるんだろうか? ……というか、わたしは報文しか読んでませんけれども、あとは資料館に出向いて、調べたりしているんですけどね、論文に出てるからすべて正しいということはないと思いますけどね。
Z: ……まあ、ですけどね、あういう専門的なものをちゃんと理解できる人ってのは少ないでしょうけどね。それ以前に、ここの記事を理解できてないでしょうが、って……。
K: それはあるかもですね。コメント、待ってますけど、ぜんぜん入りませんしね。ただ単純に内容がつまらないのかもですけれども。
Z: いや、自分で仮説立てられるやつなんて居ませんもの。アホばっかりですからね、インセクト界隈は。
K: ……。
Z: だって、未だに「酸欠」だの、「反芻」だの、でしょうよ。あまりにも幼稚でアホすぎますよ。だいたいプロの業者がそれですからね。そのくせ、交雑や放虫問題については知ってても表立っては言いませんからね。業界の裏側ではむしろ常識な話ですよ、コソコソと。オオクワガタのレコード狙いの血統は交雑と添加剤で作り上げてきたという……。
K: ……まあ、まあ、それは。でも、わたしの記事に対する反論があってもわたし的にはまったくいいんですよね。その反論をコメントで入れてくれれば、それはそれでむしろ嬉しんですよね、反応としてね。それに対してはこちらも真面目に返しますしね。議論ができるじゃないですか。
Z: まともにKYOGOKUさんに相対せるやつなんて居ますかね? 議論、成り立ちます? いやあ、ほんと、問題あり過ぎな業界ですよ。だから、ちゃんと科学的な考察なんて、あういう輩には関係ないんでしょうけどね。
K: うーん……そこですよね。レコード狙いのためだけのブリーディングとかじゃなくて、純粋に科学的な考察を伴った観察というか。わたしのようなアプローチをされる人が増えてこられると良いんですけどね。でも、それはニッチな枠組の中の更に限られたところ……隅っこですよね。かなり少数派。
Z: ブリードにせよ、普通に飼育するにせよ、結局、お金が絡むじゃないですか、一般的にペット業界は先ずは売買が先ですからね。そうすると、買った側は元を取りたくなるのが人情だし、売った側は更に欲をかきますしね。
K: ふむふむ。そこがそもそも、野外採集ベースのわたしなんかと考え方も飼育方針もまったく違うところですよね。
Z: そうそう。そういうことですね。
K: でも、わたしと同じような考えや、似たスタンスで観察や研究されてる方はきっと居られる筈だと思ってるんですよね。だから、そういう人からの記事へのリーチを待っているところですね、今は。
Z: KYOGOKUさんは純粋にはそれで良いのでしょうけど、どうでしょうねえ、マウント取りたいだけのやつとか、小遣い稼ぎ目当てだとか、そういう輩の方が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。
K: わたしとしては希望的観測を抱きながら今のところは記事をUPしています。だいたい、このnoteにせよ、YouTubeにせよ、収益目的ではありませんからね。良き縁、良き繋がりが生まれるのならば、まだ遣り甲斐はあると思っています。

(続く)

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