10月14日
久しぶりにライヴをはしごして見に行く。
最初はYAOAY（a.k.a.笹口騒音）さんのライヴを見に阿佐ヶ谷へ。
素敵な写真に囲まれつつ新曲を中心に生音でゆったりと歌う形式のライヴ。新曲のなかでも特に「バードマン」や「マイ・フェイバリット・ソング」には笹口さんにしか描けない独自の世界観が溢れていてあっという間に深々と引き込まれる。「より良い歌を作って歌う」そんなアーティストとしての基本をずっと大切にしている笹口さんの歌にはいつだって真っ直ぐだ。

会場を出ると雨足は強くなっていた。そのまま電車に乗り移動。that's all folksりょうさんのライヴを見に吉祥寺へ。
「ミドルオブ」からりょうさんの巧みなフィンガーピッキングによる弾き語りを堪能するライヴ。「春を呼ぶ講演」や「チャイム」での繊細な音の響きを聴いて胸がギュッとなる瞬間がたまらなく好きだ。

終演後、久しぶりにお会いしたりょうさんと話し込み、さらにNEPOの早瀬さんと打ち合わせ。帰宅すると日付けはとっくに変わっていた。

10月15日
日常に生きる。
前夜あまり睡眠が取れなかったので少々辛い。が、忙しさは次々とやって来る。
帰りの電車内で関係各所への連絡をする。何かを始めるには良い時節になった。

10月16日
日常に生きる
座り仕事の日。毎週水曜日に放送されている原田龍二のラジオ番組は原田氏がいつまでもラジオ慣れしないせいで

「安定の不安定」

とリスナーから呼ばれている。毎回耳にする度に素晴らしい言葉だと思う。

10月17日
日常に生きる
前日座り仕事になったのは失敗だったのでは？というくらいに多忙な1日。
夜、ビートルズ「ア・ハード・デイズ・ナイト」ブルーレイを見る。
両親はビートルズをリアルタイムで聴いていた世代だ。自分が幼稚園の頃、週末の買い物の最中に「懐かしい！！買おっか」と両親が購入したのがビートルズ映画のビデオだった。
白黒映画から流れ出したそれまで聴いたことのない音楽と4人のカッコよさにたちまち夢中になった。

10月18日
日常に生きる
この時期の金曜日らしく慌ただしい日。来週からはさらに多忙になるはず。その予行演習のような日。
夜、イッキさんのライヴを見に久米川の太陽と月灯りへ。月曜に続いてまたしても大雨。
新しい相棒のガットギターの音色がイッキさんの歌声を包み込む様はとにかく美しくて、イッキさんが描く歌の世界観をより深く広く見せていた。
ガットギターは弾き手を選ぶ。下手な演奏者が弾くと途端に見窄らしくなる、難しい楽器だ。イッキさんが弾くガットギターの音色は演奏力の高さだけでなく歌心にも溢れていて綺麗だった。

終演後、カタカナのセイヤさんと話し込む。カタカナのフルアルバムリリースとレコ発イベントという大仕事を終えたセイヤさんはホッとしたような表情をしていた。

太陽と月灯りの居心地の良さもあってか、深夜に帰宅。そのまま明け方近くまで「ミンボーなんて怖くない」「スーパーの女」メイキングを見る。自分の感性を信じることはとても大切なことである。

10月19日
休養日。が、前夜に「対バン」という言葉を聞いてやや狼狽したため朝からアコギを手に取って練習。

10月20日
近所から楽器屋が無くなったので、新宿まで出向く。ピック1枚とボタン式電池を購入して帰宅。なんとも虚しい。

夜、イッキさんが出演するイベントを見に立川の「月ノ海」へ。
個性派アーティストの中でもイッキさんの歌は独特の輝きを放っていた。そして演奏する姿を見ながら心から音楽を愛しているイッキさんの気持ちが伝わってくる。その場にいるみんなが思い思いに楽器を鳴らしたり歌ったりして笑顔になっている様子を見ながら音楽って素晴らしいものだなあ、と改めて感じる事が出来て嬉しい気持ち。素敵な日曜日の夜。

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