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ドドリアくんと「俺ガイル」相模①

長かった!!
京平はこのnoteを書き始めた当初から、ドドリアくんの騒動の話題をして、この俺ガイルにつなげる回を早く書きたかったんです!!!

さて、みなさん。前回のラストに言及した”とあるラノベ”とは、
今回のサムネになっている
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。” 通称 ”俺ガイル
のことだ。
この作品の概要をサラッと話すと、
ひねくれてて拗らせまくっているけど根っこは悪い奴じゃない、絶対的ぼっちの男子高校生、比企谷八幡(ひきがやはちまん)が、高校内の人助けを業務とする”奉仕部”にひょんなことから入らされ、そこの部員や様々な人たちと出会って、色々な事を体験していく物語である。

サムネは6巻の表紙なのだが、この6巻では比企谷をはじめとする奉仕部の面々が高校の文化祭の実行委員内でのトラブルに巻き込まれていく話が展開されている。
簡単に解説を入れるつもりだが、まずは大まかなキャラを覚えておいて頂きたい。

比企谷のクラスにも現実世界のクラス同様スクールカースト的なものがあり、1軍には葉山隼人(はやまはやと)というイケメン、文武両道、人望も厚いというキング・オブ・陽キャの男がいる。もちろんそんな葉山には、同じ1軍に属する取り巻きの女もいる。
そしてそんな葉山を指くわえて眺めることしかできない2軍にあたる、
相模南(さがみみなみ)というこれまたヤバいメンヘラ女がいる。
こんなメンヘラでさえ2軍になれるのに、スクールカースト最底辺にいる比企谷て…。
とまぁ相模の悪口はさておき、今回はこの相模が悪い意味でキーパーソンなのでよく覚えておいてほしい。
そして、もう一つ大事な群がある。
それが比企谷の所属する部活「奉仕部」について。
ここには”雪ノ下雪乃(ゆきのしたゆきの)”というとんでもなく有能で何でもできてしまう美女がおり、後述する文化祭実行委員は彼女の尽力で成り立っていたようなものであった。もちろんその文実の中でも副部長ながら、皆に頼られるエースだったのだ。
そして、もう一人の奉仕部員”由比ヶ浜結衣(ゆいがはまゆい)”という抜けてるところはあるがいわゆるとっても良い子もいる。彼女もまた、葉山率いる1軍のメンバーであり、葉山と普通に口を利けるという点から相模からの妬みを買っている節があった。

俺ガイル登場人物紹介①
俺ガイル登場人物紹介②

物語の発端は、主人公の比企谷が文化祭実行委員を半ば強制的にやらされてしまうというところからであった。
しぶしぶ文実の仕事に取り組む比企谷だが、そこには見慣れた影が。
なんと、自分が所属する奉仕部長の雪ノ下も文実の一員として参加していたのだ。

文実の会議にて、最初に委員長決めが行われたのだが、
相模が

「成長したいから!!」

という大義名分で委員長に立候補したのだ。
ここで相模が言った「成長」とはなんなのか。
そこがこの話のキーポイントなのだが、それは後述しよう。


そして文化祭に向けての実行委員の仕事は進行していったのだが…
実行委員長であり肝心の相模が本当に無能だったのだ。
友達とのおしゃべりに夢中で文実のミーティングに遅れたり、文実の仕事をほったらかして自分はクラスの催し物に口を出したり。
委員長の相模が機能しない分、そのしわ寄せは誰に行くのか?
そう、それは副委員長となった雪ノ下雪乃であった。
彼女自身責任感が強く、しかもなまじ有能なものだから仕事を押し付けられがちであり、一時は体調を崩すにまで至ってしまった。
それ見かねた我らが主人公の比企谷が立ち上がり、誰が聞いてもものすごくわかりにくい形で相模に苦言を呈したのだ。
そのシーンはこの俺ガイル文化祭編屈指の名シーンだったりする。

相模が、文化祭のスローガン決めの場において委員長として案を出した。

”絆~ともに助け合う文化祭~”

これに対して比企谷は露骨に嫌なリアクションをして、相模に文句があるなら代案を出すよう言われたのである。
そこで比企谷が出したスローガンの案というのが…

”人~よく見たら片方楽してる文化祭~”

人 〜よく見たら片方楽してる文化祭〜 のシーン

である(笑)
発言者の比企谷本人曰く説明すると

「人という字は人と人とが支えあって、とか言ってますけど、片方寄りかかってんじゃないっすか。誰か犠牲になることを容認しているのが『人』って概念だと思うんですよね。だから、この文化祭に、文実に、ふさわしいんじゃないかと」

(すべてを察した比企谷の恩師、平塚先生の「その『犠牲』とは、いったい何を指す?」という問いに対して)

「俺とか超犠牲でしょ。アホみたいに仕事させられてるし、ていうか人の仕事押し付けられてるし。それともこれが委員長の言うところの『ともに助け合う』ってことなんですかね。助け合ったことがないんで、俺はよく知らないですけど」

とのこと。
比企谷の意図としては、雪ノ下があまりにも無能な相模の尻拭いをさせられている現状に苦言を呈したつもりなのだが、彼はそれをストレートに言えないため、周囲からは”自分が楽したいだけだろあいつは”などと後ろ指を指される結果となってしまったのだが。

結局、相模という巨大な足枷を抱えつつも雪ノ下や比企谷の尽力もあり無事に文化祭当日を迎えることができた。

しかし、ここにきてまたしても相模南はやらかすのであった。
文化祭のステージ上で、最後閉会のあいさつ的なものを文実の委員長がやることになっていたのだが、相模はなんとそれから逃げ出してしまう。
逃げ出した動機も、相模自身の無能さによって相模が自分の居場所を失ってしまって、それに耐えられなくなったからとかそんな感じであった。
しかも、学校そのものから逃げ出してしまったのならまだしも、前述の通り相模は”メンヘラ”なので、結局は誰か(というか相模が一方的に粘着質な好意を抱いている葉山)に”見つけてほしいから”学校の人目につきづらい所に逃げ込んで隠れていたのだから更にタチが悪い。

そして、そこからの比企谷の思考や行動があまりにも凄すぎたのである。
比企谷は知人たちから有力な情報を得て、相模の足跡を掴むことに成功する。その相模を追いながら、比企谷はこう思考を巡らすのであった。

「相模はきっと、雪ノ下や由比ヶ浜になりたかったんだろう。あんなふうに誰かに認められて、求められて、頼りにされるような人間に。だからインスタントに肩書きを張り付けた。委員長というラベルを付けることで箔をつけ、誰かにレッテルを貼って見下すことで自分の優位性を確認したかった。それが相模の言う『成長』の正体だ。」

余談だが、原作では比企谷はこれをモノローグで完結させているが、アニメでは上記のモノローグの内容を、相模本人に面と向かって指摘している。

そして、比企谷が相模の居場所にたどり着き、戻って自分の責務を全うするよう促すが相模は

「なんでわざわざ自分が!雪ノ下がやればいい!!自分は行かない!!」

といった具合に、比企谷に対して逆ギレして悪態をつく始末だ。
京平がこの場にいたら、きっと相模を殴っている(笑)
そして、みんなの良い男代表・葉山隼人が遅れてその場に駆けつけた、相模の女友達2人を引き連れて。
その瞬間、相模は人が変わったように弱気になって泣きながら

「葉山くん…みんな…来てくれてごめんけど…もう私みんなに合わせる顔が…」

といった具合に、かよわい女の子ムーブをしだすのであった。
しかし、さすが葉山隼人だ。

「大丈夫だよ、みんな待ってるから戻ろ。ね?」

とさわやかに促した。
こういうところが相模をきっと殴っているであろう京平(陰キャ最深部)と、葉山隼人(キング・オブ・陽キャ)の差なのだろう(汗)

しかしそれでも相模は

「私…本当に最低…」

と自虐に走るばかりで、事態は一向に好転しない。
もう時間もないのに。
ここで比企谷がとんでもないアクションをぶちかましてこの場をうまく切り抜けるのだが、それはぜひ原作を読むでもアニメを見るでもいいので本編を見て欲しい。

とまぁ俺ガイル文化祭編の流れをざっくりと説明しただけでここまで長くなってしまったので、次回にこの俺ガイルのストーリーとドドリアの一連のムーブメントの繋がりについて解説していきたい。

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