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感謝の気持ちは伝えられる時に伝えとくスタイル

僕は今、飛行機の中にいる。
日本に帰国する為だ。僕にとっての初めての海外生活と、サッカー選手としての海外一国目の生活が終わった。

オーストラリアに結構住んでいた気がするが、日本へ一時帰国した期間を除けばたったの1年半にも満たない。そう考えたらまだまだ新米で海外初心者だ。

僕の人生はまだまだこれからだが、とりあえず1つの区切りとしてみんなに感謝しなければいけないと思い、今noteを書いている。

正直、この約1年半のオーストラリア生活を終えた感想をnoteに書くつもりはなかった。なぜかというと、僕が初めての海外生活を終えてオーストラリア生活の反省をここに書けば、どうせ「海外に行ってよかった。」「すごくいい経験ができた。」「この経験を次に生かしたい」といった、海外を経験した後に誰もが言うであろうセリフベスト3を偉そうに語ってしまう自分がいるのが分かっているからだ。もちろんこの言葉は当然誰もが感じているだろうし、僕も実際に今感じている。でもそんな綺麗事にも近い言葉を使っても、自分のアウトプットの場として使っているこのnoteの中では大きな意味をなさないだろう。なによりオーストラリアで個人としてたいした結果も残せなかった僕が、いかにも何かを達成したかのような気になってしまう事が自分自身納得出来ない。いちサッカー選手としてそうなってしまっては終わりな気がする。

だから今回はみんなに感謝を伝えるだけだ。本当にただそれだけ。オーストラリアで関わってくれた人全員に。そして日本で応援してくれた人にも全員にありがとうを言いたい。まさにこれこそ綺麗事の真骨頂のようではあるが、もうこの言葉しか出てこない。ノーベル賞を受賞した人やレッドカーペットを歩いた映画監督がよく言うようなセリフになってしまったが、ようやくその人達の気持ちが少しは理解出来たのかもしれない。(全く出来てない)

もはや相手に感謝を伝えて、ただ自分が気持ちよくなりたいだけなのかもしれない。要は自己満足である。でも僕の中で自己満足でもなんでもいいから皆んなに伝えたいと思ったのが事実だし、これから僕がどんなに歳をとっても、この気持ちを忘れない為にnoteに書き留めておきたいと思ったのだ。

自分の為に使うと決めたこのnoteで、ありきたりな「感謝」という言葉をみんなに伝えている時点で、僕の意思の弱さと語彙力はもう救いようがない。そんな事は自分が一番分かっている。でも結局この言葉しか出てこない。本当にみんなに感謝しかない。なによりオーストラリアで出会った仲間の事が大好きすぎてやばい。←色んな感情が混ざった僕の語彙力ではこれが限界だ。
心の底からずっと関わっていきたいと思う仲間ばかりだ。日本人だけでなく出会った外国人も。

今でも鮮明に覚えている。初めてシドニーに着いた日の事を。初めてチームの練習に行った日の事を。みんなの前で自己紹介をした事、練習場の空気、匂い、音、景色、チームメイトの顔。本当に全て鮮明に覚えている。初めての海外だったから絶対気持ちで負けたくないと思い、練習場に着く前にXJapanの歌を聞きまくって気持ちを高めていた事。(なぜXJapanだったのかは謎だけど、なんか外国人に立ち向かっていける気がした)  オーストラリアでダメなら俺のサッカー人生は終わりだぞってあえて自分を追い込んで、自分を奮い立たせてたこと。
試合に勝った時の興奮と試合に負けた時の喪失感。初めて点を取った時、チームメイトとの距離が一気に近くなったと感じた時の充実感。サッカーだけではなく、初めて相手に英語が伝わった時の喜びと伝わらない時のもどかしさと恥ずかしさ。考えたらキリがない。本当に色んな感情を僕に与えてくれた。この環境に感謝したい。

この環境は僕が自分一人で作り出したものでは決してないし、ましてや偶然できた環境でもない。色んな人のサポートがあってこのような環境に身を置かせてもらう事が出来た。という表現が一番しっくりくる。

サッカー面では代理人であるただしさん。英語も話せない僕がいきなり海外に来て1人でトライアウトを受けて契約出来るはずもない。チームのトライアウトに連れていってもらい全力でプレーできる環境を与えてもらった。怪我をした時にはフィジオにも連れてってもらった。僕1人ではなにも出来なかった。

生活面ではバイト先の日本食レストランのオーナーである後藤さん。僕はオーストラリアに来た当初、恥ずかしながら本当に英語が分からなかった。5歳児の What is your name? が聞き取れなかったくらいだ。そんな僕をレストランのホールスタッフとして雇ってくれた。正直最初はきつすぎて辞めたかった。英語が聞き取れないから、お客さんに水を頼まれてもフォークを持って行ったり。ホールスタッフもほとんど違う国の人だからジェスチャーだけで意思を伝えてみたり。中国語も話せる日本人のお客さんに中国人と間違えられて中国語で話しかけられた時には、涙が出そうになった。お客さんに何十回と笑われたしたくさんキレられた。綺麗なオーストラリア人のお客さんの「こいつまじか」みたいな顔は一生忘れられない。 そんな僕でも雇ってくれたおかげで、大好きな仲間達が出来たし、なにより仕事をしていて本当に楽しかった。

その他にも、たかおさんをはじめとするサッカー選手の先輩達。その先輩達からのアドバイスがなかったら、僕は次のステップに進む勇気が持てていなかったかもしれない。                                    同い年の同期にはすごい刺激をもらった。これからも負けたくないライバルであって大切な仲間だ。心の底から活躍を応援している。                 後輩からもすごい得る事があって勉強になった。

バイト先の仲間達のおかげで英語を話す機会が増え、全然出来なかった英語が少しずつ話せるようになっていった。なにより学生時代にほとんど勉強してこなかった僕が、自分から語学学校に行きたいと言って勉強していた。それは全部みんなと話したかったからだ。

同じシェアハウスに住んでた仲間達はいつもくだらない話で盛り上げてくれた。色んな所にも一緒に行った。最高の思い出をありがとう。

学校の友達はいつも僕を助けてくれた。正直僕がみんなを助ける事が全くなかったのでいつも申し訳ない気持ちでいたが、最後にはお別れ会も開いてくれて、本当にあの学校を選んでよかったし、みんなに出会えて本当によかった。また、学校を紹介してくださったDesign+の方々にも感謝しています。本当にありがとうございました。

たった1年半のオーストラリア生活で、沢山の人が僕を支えてくれた。

当たり前だが、僕の好きな人達ばかりがいるこの環境に身を置くと毎日楽しい。英語も少しずつ覚え、周りとコミュニケーションが取れるし、オーストラリアはほとんど日本と変わらないくらい物が溢れている。日本人も沢山いるから助け合える。ここで仲間達とずっと暮らしていけば楽しい生活が送れると保証できる。でもやっぱり僕はサッカー選手だ。すごく生活が充実すると、楽しい反面、時々不安になる時がある。自分の中のハングリー精神がなくなっていくのを感じるからだ。それはサッカーにおいてマイナスになってしまっていると思う。良くも悪くも周りの環境に逃げてしまう事ができるから。もちろんサッカーだけが全てではないし、生活の中の一部にサッカーがあるというのは理解している。特にオーストラリアはそういう国柄だ。でも昔から楽な所だったり安心できる所にずっといると、どこか不安や物足りなさを感じる。もっと違う景色を見てみたいと思う。こんな幸せな生活を捨ててでも、やっぱり僕はもっと色んな国で生活したいし、サッカーを経験したいと思う。

次の国に挑戦をして成功するかどうかは関係ない。正直言って、次の国に行って大活躍出来る自信がめちゃくちゃあるわけではない。もちろん自分ならできるとは思っているが、その気持ちより「自分がやりたいからやる、行きたいから行く」っていう感覚の方が大きい。結果はどうであれ自分のやりたいことを楽しんでやるというスタンスはオーストラリアに来て身に付ける事ができたから、その感覚をもってオーストラリアを出たい。もし仮に失敗しても別に後悔はないし、むしろ新しい事に挑戦しようとしている今の自分を誇りに思うだろう。というか、挑戦した事への成功か失敗を100か0で表せるものではない。

話は少しそれたけど、とりあえず皆んなに感謝しているという事。海外で生活していると、別れの時は一生の別れのような気がしてみんな寂しくなりがちだ。でも僕は大丈夫。僕がお世話になった人には120%また会えると確信している。サッカーを続けている限り、サッカー選手にはまたどこかで絶対会えるし、僕がサッカーを頑張っていれば誰かしらの耳には届くだろう。もし活躍できなかったらSNSを更新しまくって、嫌でもみんなの目と耳に僕の情報を届けよう。だから僕がSNSの更新に力をいれだしたら、こいつ今崖っぷちなんだなと思っといてください。笑

冗談はさておき、まだまだ僕のサッカー人生は始まったばかりなのに、まるで引退した選手のような感謝の言葉の数々。完全に自分に酔っているダメな三流プレイヤーだ。こういう口だけの選手は大体結果を残せないと相場が決まっている。やっぱりスポーツ選手なら言いたい事は全てフィールドで表現するべきだし、感謝の気持ちは口で伝えるのではなく結果で伝えるべきだ。だから口だけの感謝はこの辺で終わりにしよう。

終わり方にまとまりがないけれど、オーストラリアで出会った全ての人に感謝します。この出会いがまた僕に少しの頑張る勇気と元気を与えてくれる。そしてなにより、こんな最高な人達と出会わせてくれたオーストラリアという国にチャレンジする機会を与えてくれた両親に最大の感謝を込めて

ありがとう。

そして、

みんなこれからもよろしく😆👍




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