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騙されやすい人

「騙されやすい人の特徴7選」という記事がありました。
あなたは人に騙されたことがありますか?

「騙される」の定義は人によって様々だと思いますが、私自身は結構人に騙されやすいと自負しています。

「騙されやすい人の特徴7選」という記事を読んで、もっとも私の特徴に当てはまると思ったのが、

素直な性格で何事も真に受けやすい

騙されやすい人の特徴7選|もう二度と騙されないためにできる改善策とは? | Smartlog

という特徴です。

この記事では、そんな特徴を持つ私が騙された実例についてお話しします。

初めにお断りしますが、「騙された」と言ってもマルチ商法や詐欺などの人生を大きく変えるような話ではありません。
日常の細かな「騙し(ごまかし)」です。人によってはわかりづらい話かもしれませんがご了承ください。

「これ以上騙されたくない!」
「どうして人は騙されるんだろう」
「人を騙すにはどうしたらいいんだろう」
こんなことを考えている方は、ぜひ「騙される人」の1サンプルの話として参考にして頂ければと思います。

さて、「騙された実例」についてお話しする前に、
「騙されるか否か」に関して私の特徴をもう少し説明します。
正確に言うと私は一方で騙されやすく、一方で騙されにくい人間だと思っています。
それは真面目で素直な性格に関連してこんな特徴を持っているからです。

私の騙されにくい特徴

甘い言葉が嫌い

人を甘やかせる言葉が嫌いです。
相手が私のためを思って言ってくれると感じた場合には涙が出そうなほど嬉しいときもありますが、基本は裏があることを知っているので嫌いです。
甘い言葉を簡単に使う人や企業は正直人格を疑います。

甘い言葉の具体例としてはこんな感じの言葉です。

  • 絶対に安心、安全

  • 楽して稼げる

  • 聞くだけで英語が学べる

  • 1週間で腹筋が割れる

これらの言葉が出てくると私はニュートラルな判断ができなくなってしまいます。
ある商品やサービスを紹介されたときに、それが仮に本当にいいものだったとしても残念ながら聞く気になれません。
実際に世の中に出回っており、昔からなくならない言葉なので一定数信じる人がいる魔法の言葉なのだと思います。そしてそれは今後もなくならないと思います。
ただ私は嫌いです。

「大丈夫」「平気」という言葉が嫌い

甘い言葉に近いですが、この言葉も嫌いです。
具体例としては、

  • ちょっとした距離なんだからシートベルトをしなくても「大丈夫」

  • 立ち入り禁止って書いてあるけどちょっとくらい入っても「平気」

もちろん「大丈夫」「平気」という言葉そのものが嫌いというわけでは決してありません。

「大丈夫」「平気」という言葉を使って相手の行動を自分の思い通りに誘導しようとするその卑劣な精神性が嫌いなだけです。

私は聖人ではないので、私と私の家族に被害が及ばない範囲でやってもらうのは構いません。
でも私の運転中にシートベルトしない人や私が子供にシートベルトしようとしているときにこれらの誘導言葉を言われるとイライラします。

まるでこっちが加害者みたいな言い方をされるときもあります。
「まじめだねー」とか「みんなやってるじゃん」とか。
「お前に責任取れんのか!」と言ってやりたくなります(まあ言えないですけど)。

「大丈夫」「平気」を上記のニュアンスで使ってくる人は、

  • その行動をとった後の影響を深く考えていない

  • その言葉を投げる相手のことを蔑んでいる

のどちらかだと私は思っています。
相手の人生を軽く見ているように感じます。

ルールやモラルを何一つ破らないほど真面目でもありませんが、
破るときはあくまで「自分で責任をとる」と覚悟したときだけです。

たまたま金が手に入るのは不幸だ

ちょっとひねくれているかもしれませんが、私は楽してお金が手に入ることは不幸だと思っています。
ある日急に「100万円あげるけどいる?」と言われたら喜んで受け取ります。もらって帰ったら家族で何に使うかワクワクしながら会議します。
が、「不幸ポイントが1つ増えたな」とふと思ってしまいます。

運だけでお金が手に入るのを不幸だと思うのは、
「人生は波のようにいいことと悪いことが交互に起きるからだ」
と思っているからではありません。

「人として成長する機会を失った」と思うからです。
100万円を稼ぐのが難しいのは誰にでも理解できることですが、
100万円を無条件にもらえるというのは、その難題に挑戦する機会を奪われたということです。

だから私は「楽して稼ぐ」という考え方自体が好きではありません。
将来的に何も残らないから。
当然人からそれをそそのかされるのはもっと嫌いです。


以上の特徴から、私は「楽をして生きていくことをそそのかしてくる人」には騙されないと思っています。
「楽をして生きる」を目指すこと自体は私は賛成です。
それほど幸せなことはないと私も思います。

ただ、それは十分な財源があって、虚しくならないほどに趣味や没頭できるものがあって、自分がその道を納得できると思えればの話です。

人から聞いたうまい話でそのような幸せな人生が送れるとは思えません。

私の騙されやすい特徴

一方で私は自分のことを「騙されやすい」とも思っています。
それは私が「真面目で素直」であることから来ます。
私の信念というか譲れない考え方のようなものから来ていると自分では思っています。

その特徴を上げると

  • 信頼する相手であれば、おかしな主張でもいったん受け入れてしまう

  • 社会的な弱者(と自分が思った人)を無視することに罪悪感を覚える

実例を2つ紹介します。

「折り紙のシワは足で踏んだら直るよ」

保育園児だったころに同じ組の子に言われた言葉です。

保育園のころ、「折り紙で遊ぶ時間」があり、
一人1枚折り紙が配られ、皆好きなように折って楽しんでいました。

ある男の子が紙飛行機で遊んでいたのですが、
数分後に紙飛行機を持っておらず、同じ色のきれいな紙を持って歩いていました。

私が「1人1枚だよ」というと、
悪びれる様子もなく「足で踏んでシワを直せばきれいになるよ」
と私に言いました。

私は疑いながらも自分の紙を上履きで踏んで試してみました。
当然折り紙は汚れ、ぼろぼろになってしまいました。

なぜ私がその子の言うことを信じたかというと、
「紙粘土に色を塗って好きな食べ物を作る時間」でその子が上手にエビフライを作っていて、その手先の器用さに感心したことがあったからです。

その子がどのような方法で新しい折り紙を手に入れたかはわかりませんが、
私はすごく悔しい思いをしました。折り紙がダメになったことも悔しかったですが、「折り紙を足で踏んできれいにする」というばかばかしい行動をとってしまったことで相手に負けた気がしました。

足で踏んだら余計汚れるなんていくら園児の私でもわかっていることでしたから。

おかしな主張でも相手のことを一目置いていれば、
言ったことをまずは素直に聞いて、試してみないと反論できないという性格は今でも変わっていません。

何の根拠もなく反論すればむしろ相手の信頼を損ねるとビビってしまうのです。

「150円くれ」と言われてあげたら「やっぱり1000円欲しい」と言ってきたおばあさん

高校生のころ家に帰る途中で遭遇したおばあさんに言われました。
最初は「私はお金がなくてずっと何も飲んでない。コーラを買いたい」と言って私から小銭をせびってきました。

そのおばあさんは異様な風貌をしていて、鼻の頭にゴマ粒サイズの大きな穴が開いていました。
「普通の人ならその穴を何とかするはず」と思ったからでしょうか、私はそのおばあさんのことをかわいそうと思い、財布から150円を渡しました。

150円を渡すと今度は「牛乳も卵も買わないといけない。〇△%。1000円くれないか。」と言われました(〇△%のところは支離滅裂なことを言っていたのか単に聞き取れなかったか覚えていません)。
「1000円くれ」と言われたことだけははっきり覚えてます。

私は「そんなに持ってません!」と言って逃げるように帰りました。
その後もひと悶着ありましたがついてくることはありませんでした。

今思えば「そんなに持ってない」という言い方はよくなかったと思います。
人に嫌われるのが怖くて、自分の気持ちではなくあくまで外的な要因で相手の要望が通らないことにしたかったんですよね。
シンプルに「あなたの人間性に失望したのであなたには1000円は上げません」と言うべきでした。

「そんなにお金を持ってない」というのは相手に隙を与えますから。その人は変な人だったので会話が成立していない感じでしたが、
相手が悪い人だったら「じゃあいくらなら持ってるの?」って聞かれますからね。高校生ということもあって自分をかわいく見せようとしていました。

今では「高校生の純粋な善意に付け込むひどいおばあさんだったな」と思いますが、当時はかわいそうと思っていました。

これを150円だろうが1000円だろうが騙されたと思わないくらい器量が大きくならないといけないのでしょうが、今の私は未熟なので無理です。
今同じことがおきても1000円は上げないです。
(金額というより足元見られてる感じが嫌なんですけどね)


終わりに

文章読み直したらひねくれた性格だなと改めて思いました。
私と同じような人には参考になったのではないか、と信じたいです。

自分の判断に責任をもって、先のリスクを想定して行動するよう今後も気を付けたいところです。

ありがとうございました。


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