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離婚度高い案件: 食い尽くし系夫(たまに女性もいますが)

女性もたまにいるのですが、多くは男性です。
1つ前に、「奥さんにマウントする男性」というコンテンツを書きました。
それの変形が「食い尽くし夫」です。

あるタイミング、あるいは結婚前はそうでもなかったのに、結婚したら、やたらと大食の男性です。
しかも、単なる大食でなくて、心が病んでいるというか、妻子の分まで奪って食べるという、餓鬼状態です。

ちなみに、仏教では「餓鬼」というのは、悪徳の1つで、贅沢をしすぎた人が落ちる地獄を意味したり、食べても食べても満足できない鬼のことを言います。


餓鬼草紙というのがあります。


こういう例ですね。
(1) 奥さんが料理していると、先にテーブルに置いた料理を子供がいても、ご主人だけが全部食べつくしてしまう。
(2) 大皿に盛ったら、1人で食べられる限り食べてしまい、奥さんや子供の分は気にも留めない。分けてあげようという気もない。気づかない。気づいても「男だから」とか「稼ぎが俺の方が多いから」などといって食べてしまいます。
(3) 子供の弁当用に翌日にもっていく分も、前日に食べきってしまいます。ラベルを貼っておいても、それも見えない(見ない)ケースがあります。
(4) 妻子が食べている途中でも、「一口ちょうだい」といって1口どころでなく食べてしまう。妻子の許可を得ないで、妻子の皿のものを奪って食べるなどもあります。だいぶ悪質ケースです。

これは、軽度の精神障害なので、本来は心療内科にいってカウンセリングされても問題はないと思います。

背景には、
① 子供のときに貧困で飢餓状態だった(特に兄弟が多いと競い合って食べてしまう習慣がある)。 
② 一種の愛着障害で、愛情を求めているが、それは言い出せないので、食欲に向かう 
③ 「男の俺は、これくらいたくさん食べられるんだぞ」とマウントしたいという謎の理論がある 
④ 貧乏性なので、人よりたくさん食べたいと思ってしまう 
⑤ 根本的に思いやり、気配りがまったくない などなどです。
③は、これも(大切にすべき)家庭内で奥さんや子供にマウントするという、異常性です。
(本来、男女の性別の役割としては、男性が子女を守るというのが生物学上の基本です。そのために、男性のほうが体が大きいし、腕力もあるのです。ですが、それを忘れて、守るべき妻子に対してマウントすることが、精神的におかしいのです。)

ちょっとした工夫、食べ物を隠しておくとか、名前を書いておくとか、小皿に盛るなどの工夫で、回避はできますが、裏の精神性のおかしさまではなかなか治らないので、大皿に盛り直したら、また食べつくしてしまうという可能性はあるかもですね。

(度が過ぎると家族以外に、会社の飲み会でも食いまくっている人もいるようです。)

ひどいときは、浮気していたりするようです。
これは、浮気相手にそそのかされたというケースのようです。

まあ、1年も2年も続きますと、たいがい、糖尿病、各種成人疾患になることがわかりますので、あまり長続きしないかもです。

もちろん、最悪、ぜんぜん治らないと奥さんが切れて(その前に、奥さんや子供ががりがりになってしまいます)、離婚になるケースもあります。

ちょっと面白いことに、この方がいうように「ジェンダー問題」ではないかといわれていますが、まったくそうだと思います。

少し長いが引用します。

「さらに、食い尽くし系夫の多くが「家庭内でしかやらない」「妻や子どもを相手にしたときだけ発動する」という点は重要だと思う(一部には職場の飲み会や会食でも食い尽くしてしまう筋金入りもいるようだが)。その背景には、「自分の身内に対していちいち気を使う必要はない」「せめて家の中くらいは自分の欲求やわがままが押し通る場所であってほしい」という甘えた考えが見てとれるからだ。

もっとうがった見方をしてしまえば、家庭内で自分がもっとも優位であることを示したい(あるいは、優位であることを確認できないと不安だ)という心理を男性は抱きがちだ。仕事の立場や実績でマウントをとる人もいれば、経済的に大黒柱であることを根拠に支配する人もいる。そのレパートリーのひとつとして「食べたいものを食べたいだけ食べる」という手段をとる人もいるとは考えられないか。」

このように、「妻や子供への、家長としてのマウントをかまそうとしている」「たくさん食べる、男らしい俺」という点が、うかがえるのです。

もし、単純に好きなものを食べたい・・・だけであれば、大人なのですから、お金があるその男性が、近くのスーパーやコンビニにいって好きなだけ買えばいいだけじゃないですか。また、あるいは前の日に買っておいて、自分で冷蔵庫などにいれておいて、「これ、俺があとで食べるから」っていえばいいだけです。
しかし、この食い尽くし夫にとっては、「妻子から目の前で食べ物を奪う」あるいは「妻子のための食料を横から奪う」ことに意義を見出すのです。実に悪質なのです。まさに、ジェンダー問題です。

まあ、これも1つ前に解説した「奥さんにマウントする男性」の変形といっていいかなと思われます。
たぶん、たとえば会社で馬鹿にされている、仕事の能力が低いから、他のところで男らしさを見せびらかしたいといった異常心理が隠れているのかもしれないです。
あるいは、奥さんへの甘えでしょう。

一度、ストレスがないかよくヒアリングしてみるのもよいと思います。
裏の、健全でない心理が見え隠れしてくるはずです。

ああ、他にはたとえば、こういう対策がありますね。
(1) できるだけ、冷凍にして手間がないと即食べられないようにしておく。
(2)  冷蔵庫の前に、上のような餓鬼の絵を貼っておく。
(3) 冷蔵庫の前に、怒っている目のマークを貼っておく。
(4) 奥さんの分まで食べきったら、奥さんのために、その旦那さんに料理をさせる。手間だとわかったら、懲罰なのでやらないはず。あるいは、お店にお弁当などを買いにいかせる。それも手間だとわからせる。費用も当然、旦那さんに払わせる。やったら、とにかく毎回そうして、月に何万円もなるのと、でかける時間がかかるのをわからせる。
(5) 食べられてもいいような、総菜パンのような安いものを目立つ冷蔵庫の位置に置いておいて、それを食べさせる。(他の翌日のお弁当料理などには手を出させないようにする。)
(6) 食事で最初に出すものを、味噌汁とごはん、山盛りのサラダ(キャベツの千切りなど)だけにしてく。つまり、男性が好きそうな肉料理、カレー、餃子といったものは、テーブルにはぎりぎりまで出さないで、安っぽくて腹が膨れるものを出すようにします。インスタントラーメンやうどんだけを出しておくって手もありますね(笑)。嫌なら、手を出さないでしょうし、何度もそうしたら、いいかげん、作戦だとわかるでしょう。ただまあ、やりすぎると糖尿病になる可能性がありますので、キャベツや海藻にしておくのがいいかなあ・・・。


この「あまのじゃく」の愛着障害、反動形成(一種の自己防衛)についても、ちょっと似ているものがあるので、参考で読んでいただけると幸いです。

最後に、当人が理由を話しているパターンがありました。ここで「妻に専業主婦に戻ってもらって、自分が家事や育児を楽したかった」「男のプライド」という本音がでています。これは、やはり「家庭内で俺がえらいんだ」という猿のボス マウンティング(普通は他の若いオスにすべきもので、メスは保護するのですが)の本能に似ています。
まさにジェンダー問題なのです。


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