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漫画コンテストで入賞できない人の傾向。

たまたまnoteの中で、有名漫画雑誌に漫画コンテストに応募して入賞できず、最終選考に残って編集部の書評をもらったという人の説明と、実際の漫画を見てみた。
今どきの編集部が「どこらへんに入賞させるさせない」ボーダーがあるのか知りたかったからだ。

※ 書き漏れがあったので追記すると、「入賞する」→「予備軍として担当がつく」ことを意味する。つまり編集さんが指導したり、デビューチャンスをくれたりするので、1-2年でプロデビューできる。その後、同じ担当さんになるか、違う人になるかは、ちょっと編集部の方針で違う。嫌いな担当に変わるとけっこうクリエイターにとっては地獄だ。→私のことだ(苦笑)。
というわけで、佳作でもなんでもいいので入賞しないとプロには(普通は)絶対になれない。(まあ、たまに同人誌で1万部以上とか売れて、出版社からスカウトが来ることもあるのですが・・・。なんかあまり続かない気がする。たぶん、自分でファンに直接売れてしまって生活できてしまうからだ。500円が同人誌だとすると1万部売れたら、半分が原価として手元に入るお金が250万円になる。年に数冊出せるので、そういう売れ筋の人は年収1千万円以上、手に入るので、いちいちうるさいことをいう編集部なんて、嫌なのだ。)

ヴァンパイアもので、男性2人と年上女性が1人と登場人物がほとんどいない。
前は、よその編集部だと「絵」と「ストーリー」に分けてあったのだが、それはない。
個人的評価 「絵」 60点、「ストーリー」40点 かなあ。

編集部は「ふわふわして」「ラストに納得しにくい」そうだ。なんだろう、編集部、語彙が足りないぞと思ったが、読ませてもらって納得がいった。それが40点だ。「独りよがり」「ご都合主義」という言葉のほうがあたるかなあ・・・。

「独りよがり」「ご都合主義」については、これとか読むとわかるんじゃないかなあ・・・。

https://note.com/kyokannazuki21/n/n082c77b00579?magazine_key=m24b511795012


絵はまあまあだけど、この程度は同人誌のちょっとうまい人レベルなので、ごろごろいる。編集部は「見やすい」と言っているので、ある意味、インパクトのない、普通の絵柄というかんじ。かわいいけど、「プロ」の水準ではないかなあ・・・。まあ、ファンタジー系でヘタウマの人でプロになれた人もいるから、それくらい。
「ごろごろいる」レベルから、突き抜けないとプロにはなれないのだ。
(まあ、なんとなく突き抜けてなくても、たまたま編集さんからチャンスをもらって、ずるずると作品発表機会をもらえている人はたまーにいる。たぶん、編集へのごますりというか、すり寄りがうまいのだ。たぶん何度も電話したりして、「お仕事もらえませんか?」とか言ってるんじゃないかなって思う。→ちなみに私の一時期の担当さんはイケメン好青年だったので、喫茶店とかで会議しているとデートみたいで楽しかったwwwwww お得www 他のプロ漫画家の先生がいうには、「少年漫画家でたまにすごいハンサムな人いる。編集さんにもイケメンいる」ってことなので、よくあることらしいwww)


ヴァンパイアものを描こうと思ったら、なんといっても萩尾元先生の「ポーの一族」を抜く気で描かないとだめかなあ。「好きだから描いてみたよ」はやっぱり素人さんレベル。

そういえば、何年か前に宝塚が舞台化していたが、わあ、かなりエドガーに似ている。すげえ、宝塚、すげえwww
エドガー14歳だから、150-160cmくらいの人でも170cm近くてもイギリス人だから、あってるだろう。


Amazonの宣伝から引用 似てるー!


ストーリーに深みがないし、主人公が年とってもなんだか20代後半で疲れただけの人っていうパターンだ。人生の深みが全く感じられず、なぜヴァンパイアになりたいかがわからない。つまり編集さんがいいたいのはそのことだろう。
あと、2人でエネルギーを吸いあっているようだが、それじゃあ、2人とも老けていくだけで、若くならないのに、絵が若く描かれていて、自己矛盾に気づいていないのが痛いかもしれない。要するに誰かを犠牲にしているのだが・・・。

「ポーの一族」で当然、何人か吸血鬼の仲間入りする人とそうでない人がいる。多くの場合は、まじにやばい事情に陥って、吸血鬼側も「合格」といっているので吸血鬼になるというパターンが多い。なぜかというと「やばい事情」というのは、よんどころがないので、気持ちが追い込まれやすく、「やめとくわ」と言える状態ではないのだ。まあ、ある意味、吸血鬼側が「仲間にしたるでー」というのがそのまま押し通せてしまうのだ。

ちょうど「ポーの一族」再連載しているから、わりと最近の作品でもそのケースが読める。
(最新刊では、なんとキング・ポーという長老が吸血鬼になった逸話が描かれていた。この人だけ、最初から爺さんなので、「えー? 吸血鬼って若くならんの?」と思ったが、その理由もちゃんと描いてあった。そして、キング・ポーが英国にいくというので、不思議な馬車を使うのだが、「科学文明なんかいらんわ」という頑固爺さんなのだったwww さすがは、寿命4千年である。ミノア文明生まれと書いてあったwww すげえ。縄文時代やんかwww)


ついでに「ポーの一族」を読むときは、エドガーの顔つきに注意するとよい。エドガーはだいたいロココ時代 1700年代くらいの生まれみたいで、19世紀や20世紀に出てくるから、もう300歳くらいだ。肉体年齢は14歳だが、とても300歳ぽい目つきをするときがあるのだ。精神が老けているのだ。
それを画力で描ける萩尾先生はすごいので、要するに「プロになりたいなら、精神の年寄度を絵に描けないとだめ」ということなのだ。

これは、普通の年寄の絵が描けない人の説明があるので、よくご覧になるとよい。40歳、50歳、60歳、70歳、80歳・・・と微妙に違うのだ。正直100歳すぎたら、まじにしわくちゃで、シミなども出ているし、歯も抜けていてやばい。

これは、私がたまに見るネット漫画の絵が可愛い人だが、2,3冊出している。ネットで読んだことのある人もいると思うが、切れた時の表情がすっごいえげつなくて、笑う。ちなみに本職はデザイナー関係らしく、たぶんいわゆるグラフィックデザイナーなんだろう。線がシャープだ。

後、人気作品を研究しておくとよい。
なぜなら、毎年レベルがあがっていくので、「昔のプロ」と「今のプロ」では、絵は確実に今の人のほうが上手だ。流行は時代によるので、時代を研究しないとだめかな。少女漫画家志望の人はこれを読むとよい。「人気作品」の理由がわかる。「永遠の乙女たち」の心をつかまないとだめなんだわさwww
(余談だが、名香智子先生が言っていたが、「幼馴染で、前から好きだった。他のGFも作ったことがあるけど、君が一番好きだ」っていうのが、一番受けるんだとwww だから、幼馴染設定はなかなか、いいのだww→なんと私も描いていた(恥すぎるwwwww)。 ついでに今年のNHK大河の「光る君へ」がインチキ設定で、紫式部と藤原道長が幼馴染設定なのだwww これはお父さんのキャリアである。)



絵が50点以下だと、速攻でうまくなるには、まずは模写ですな。


ついでに、デビューしたからって、仕事が年に何度くるかなので、原稿料がどれくらいか知っておかないと、専業にはなれない。専業の先生がほとんどいないのは、そのせいである。デフレ時代が長いせいか、私がもらっていたときよりあがってないし、ネットオンリー漫画だとものすごく安く、私ならもう労力の無駄だなあと思う。→なので、いまいち漫画を描く気がおきない。IT系なので、黙っていても600-1200万円ほどの年収が稼げるので、わざわざ200万円ほどの年収の漫画家になりたいと思わないのだ。
1億円以上の夢の年収の先生はそれこそジャンプで何年も連載できるくらいにならないとだめだが、正直アシスタントを雇わないと週刊連載は無理です。月刊がせいぜいだと思いますな。


他に興味があれば、マガジンにしていますので、ご覧ください。
漫画家だけじゃなくて、小説とか、デザイン系仕事とかも入っていますが・・・。なにかの参考になると思います。


まあ、絵柄はこんなのだwww 1988年で36年も前だwww
これは若い時の市村さんがモデルだ。女性のほうは鈴木京子さんだったと思うが。もう引退されてしまった。


市村正親さんの映画だ。なんとローマ皇帝だwww


歌うまいうまいうまいうまいwww 10-20年ほど前はずーっとミュージカル界の帝王だったのだ。
現役で、世界で一番高齢のファントムだ。しかも、1と2と両方やっていて、かつ1→2の順番でやっている珍しい人で、しかもバリトンなのだ。
(初演の英国俳優の人のほうが高齢なのだが、ファントム役はもうやってないのだ。)


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