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プレ皇室研究: 新羅の問題

古事記や日本書記、九州の伝説などを研究していますと、1つ、面白い話が出てきます。

というのは、高天原を追い出されたスサノオは、出雲にいくのですが、それ以外に、息子と新羅に行っています。
新羅にいくのですが、「なんか、きにくわねー」と思って日本に帰ってくるのです。
また、白木神社とあるのは、実は新羅神社のことでして、音が濁らないようになまっているのです。
息子が祭られている神社には、よく白木神社と名付けられています。

新羅は、まあ古代日本では近くの隣国として何度もでてきます。
しかし、あらあら、実際はいつからかというとこんなです。

「新羅(しらぎ/しんら、シルラ、前57年 - 935年)は、古代の朝鮮半島南東部にあった国家。」


でも、「記紀」のいうとおり、神武天皇の即位が紀元前660年になるなら、新羅なんて国は当時もないし、もっと前のスサノオの時代になんてもないのです。

つまり、わりとちょくちょく出てくるのですが、「記紀」は時代感覚がかなりインチキなんです。
これは、脳科学的にも間違いやすくて、みなさんも、たとえば疲れているときに、土曜と日曜を間違えたり、祝日を忘れたりしますよね。他には、10年前と思っていたら、案外とさらに古くて20年前だったりして、時間のセンスはずれやすいんです。脳になんらかのバイアスがあるのか、時間を正確に意識するのは、脳の体力を使うのかなと思います。

さて、その新羅ですが、紀元前に57年にまでしか遡れなければ、その前はなにかというと、帯方郡、楽浪郡、そのほかの小国になります。
Wikipediaの朝鮮の歴史を引用します。前に、ご紹介した馬韓、弁韓、辰韓と、中国の分室政府みたいなかんじです。あとは汚い民族で有名な濊貊なんかです。


だから、本当にスサノオが朝鮮半島に渡っていたら(まあ、ある意味、縄文人帰国子女が、また外国に行ったっていうだけだが)、渡った国は辰韓とか、弁韓とかです。馬韓かもしれません。
それにこれらの3か国はもともとが、倭人、中国人、朝鮮半島周辺の民族がぐちゃぐちゃに住んでいたのです。

だいたい建国の話もおかしいというか、「卵から産まれました」っていう、異常事態ですwww 引用します。
「中国史料では、高句麗、百済、新羅の順に登場する[6]。『三国史記』において高句麗の建国よりも新羅の建国が早く設定されたのは、著者の金富軾が、慶州出身で新羅王家の一族だったためであると考えられる[6]。金富軾は、新羅王家の一族だったが、高麗王家に仕えて、平壌が高麗から独立した反乱を鎮圧して武勲を上げた人物であった[6][註釈 1]。

『三国史記』が伝える建国神話によれば、慶州盆地に6つの村(閼川楊山、突山高墟、觜山珍支、茂山大樹、金山加利、明活山高耶)があり、その六村が卵から生まれた赫居世を王に推戴したのが新羅の始まりであるという[3][8]。

新羅の建国神話は他の朝鮮諸国と比較して特異であり、三姓の王の交代という形をとる。即ち初代赫居世に始まる朴氏、第4代脱解に始まる昔氏、第13代味鄒に始まる金氏(始祖は味鄒より数代前の閼智とされる)である[3][9]。その内容の伝説的色彩が強いことや、実際に新羅で姓が使われ始めるのが6世紀に入ってからである点などから、これらの神話は基本的に史実としては扱われない[9]。しかし三姓がそれぞれに異なる由来を語り、6つの村(後の新羅六部の前身とも考えられる)が関わる独特の建国神話は、新羅王権の成立過程の複雑な様相を反映したものであるかもしれない[10]。」


しかも、この人、倭人なんだなあ・・・。国の重臣が外国人ってことですな。今なら、官房長官が外国人ってかんじ? いやあ、現代とセンスが違います。


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