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2024年1月 元CAの私が思ったことと、これからのこと


横浜・東戸塚 性格タイプ別お片づけ・整理収納アドバイザー岸間江美です。

「子どもに片づいた家の記憶を残したい」と願う親御様を性格タイプ別お片づけでサポートしています。
(なぜ、こう思うようになったのかについての自己紹介はこちらから


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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

元旦から悲しいことが立て続けに起こり、おめでとうと言い難い気持ちになってしまい、新年のご挨拶が遅れました。

犠牲になられた方々に謹んでお悔みを申し上げるとともに、被災された皆様や事故に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

皆様の安全確保、そして一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

このような新年を迎え、改めて私にやれることは何かを考え、2つ書いてみました。


私のやれること①緊急脱出時のお手伝い

私がCAをしていたのはもう随分前のことですし、もうこんなことが起きてほしくはないですが、自分が身につけてきたことでCAさんのお手伝いができるように緊急脱出時の動きを改めて復習をしました。

私は記憶力がすごぶる悪いので、当時習ったことのほとんどを覚えていませんが、緊急脱出時の動きについてYouTubeなどを見て思い出してみると、驚くほど記憶が頭に残っていました。

なぜ記憶力の悪い私が覚えていたかというと、CAは訓練生の時に飛行機の模型(モックアップ)で、緊急着陸(胴体着陸、着水など)、火災、急減圧、ハイジャック、急病人発生など、どの緊急事態が起きても動けるようにかなりリアルな訓練を徹底的に受けます。

私はこの緊急保安訓練が特に苦手で、何度も試験に落ちてしまったので(こんなに落ちる人はいないというくらい落ちた…)、寮の部屋で紙に飛行機のドアの窓の絵を描いたものを壁に貼って、何度も緊急時の動きを部屋で練習したりもしました。

中でも忘れられない訓練の思い出は、お客様を緊急脱出させた後、CAは自分の担当区分に逃げ遅れたお客様がいないかを最終見回りをするのですが、訓練だと分かっていても煙が充満した機内で(模型ですが、煙が実際に出るようになっています)、恐怖で足がすくみ、「とんでもない仕事を選んでしまった」と思ったことを覚えています。(動けないと不合格になるので、顔には出さずに業務は遂行しますが、内心は恐怖でいっぱいでした。)

そして、晴れてCAデビューした後も毎年一回、東京の穴守稲荷にある訓練所でエマージェンシー訓練(略してエマ訓と言っていました)をします。

当然ですが、これに合格しないと業務停止です。(新人の時に徹底的に訓練されてるので、さすがに落ちる人はいないと思いますが)

また、毎回フライト前のブリーフィング時にも、緊急時の動きについてみんなで確認をします。(緊ブリといいます)

更に、一番事故の多い離着陸時には何が起きてもすぐに動けるように頭の中で緊急脱出時のシュミレーションをしておくように教育されています。(離着陸時、窓の外を見ながらブツブツ言っているCAがいたら新人CAさんかもしれません。)

そんなこんなで、記憶力の悪い私でも覚えていました。

ちなみに、ドア付近にお座りの方(特に力のありそうな男性)には緊急着陸時、ドアに押し寄せてくる他のお客様を制止してもらったり(制止してもらっている間、CAは窓の外に火災や障害物がないことを確認してからドアを開け、スライドを作動させます。スライドが膨らむまで約10秒は必要ですのでその間制止していただきたいのです)、または先にスライドを滑ってもらい、あとから滑ってくるお客様を援助していただくことをお願いする場合がありますので、その際は快く受けていただけると助かると思います。

そして、今回の事故。

炎に包まれ、いつ爆発してもおかしくない機体、アラートが鳴り響いた機内はいくら訓練を受けているCAとはいえ、さぞや怖かったでしょう。

恐怖に負けずに冷静に勇敢に緊急脱出をうながし、たった3つのドアから全員を救出した乗務員の皆様を心から尊敬し、感謝の気持ちとお疲れ様でしたを伝えしたいです。

私がやれること②地震対策 暮らしやすさと安全がそろった住まい

今回の能登半島の地震は、震源が浅く、地震の規模も大きいことで激しい揺れが起きたと言われています。

テレビで見た限りですが、全壊を免れた建物でも、家の中の大きな家具がかなり倒れている様子がうかがえました。

私は、大学が神戸にあったので、大学生の時に阪神淡路大震災を経験しています。神戸の震災では、同世代の大学生もたくさん亡くなりました。

阪神淡路震災で亡くなった方の死因のほとんどは家屋の倒壊や家具などの転倒による圧迫死だったと言われています。

さらに、あの地震は朝方、まだ寝ている時に起きたため、ドンっと突き上げるような地震で(ブラウン管テレビが頭の上を飛んだというのを聞いたこともあります)倒れた物の転倒によりお亡くなりになった方の9割が即死だったそうです。

また、東日本大震災の時は社会人で、小さな法律事務所で働いていましたが、その後修復不可能で取り壊されるくらい被害の出たビルで働いていたため、あまりに長く激しい横揺れと窓越しに隣のビルと近づいたり離れたりする光景を見て「もう自分はここで死ぬのかもしれないな」と死を覚悟した揺れでした。

ただ、古いビルでしたが、ボス弁護士がオフィス家具の株式会社オカムラさんの顧問をしていたおかげで大量の書類が収まっているオフィス家具が壁にしっかり取り付けられていた事務所だったので、家具の転倒は免れました。

こんな思いを二度もしてるので、とにかく私は防災に対して神経質です。

危なっかしい寝室のレイアウトになっているお客様はインテリアより優先して安全性の高いレイアウトに変えたり、寝室以外の部屋についても耐震対策をしっかりアドバイスします。

そして、お家丸ごとお片づけのお客様には災害備蓄品の収納まで徹底してフォローしています。

2024年は更に気を引き締め、暮らしやすさと安全性を考えた収納を作っていきたいと思います。

またわずかながら、被災地に募金をさせて頂きます。

今年も岸間江美をよろしくお願いします。

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