見出し画像

この度の令和六年能登半島地震により
被災された皆さま
ならびにご家族の皆さまに
心よりお見舞い申し上げます

  いつかの見附島
  貴重な写真使わせて
  いただきました


この言葉を書けるようになるのに
二週間かかりました
二週間
まだ事実として受け止められることは
ほんの少ししかなくて
あれ?
私のお正月はどこに行っちゃったんだっけって
なんだかつかみどころのない感覚です

本当はもう一度お正月をやり直したい
能登豚と泡盛でラフテーを作ってた
ストーブの上でコトコト煮込んで
キッチンで味を整えたところだった

二度目の揺れがおさまったとき
お鍋の中身は棚から落ちてきたものや
粉々になったグラスやお皿の破片とともに
床に飛び散っていました

それからも余震は続いて
警報が鳴るたびに家族で手をつなぎ
揺れがおさまるのを待ちました

大切なものが音を立てて壊れたとき
それでも手をつなぐ人がいる私には
なくしたくないものって
案外少ないのかもしれないと感じました

ガラス片の中に
娘が初めてのバイト代で買ってくれた
琉球グラスのかけらを見つけて
その時だけは泣きました
声を出して泣きました

だけどもっと辛い人がたくさんいる中で
自分にできることが絶対にあるはず
だからもう泣かないって決めました

今も避難生活を送っている方々
家族や大切な人と連絡が取れていない方々が
少しでも早く心穏やかに過ごすことができるよう
今はただただ祈ります

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?