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日本の世界遺産〜富士山〜

富士山5合目まで車で行って来ました。トップ画像はススキ野原と富士山です。
曇り空で視界の悪い日だったので、東名から富士山が見えなかったら行くのやめようと思っていました。すると、はじめは頂上だけ少し見えていた富士山が、御殿場に着く頃にはどーんと、くっきりと姿を現しました。

富士山(誰でもわかる)

まるで葛飾北斎の版画のような光景。北斎の版画は西洋文化の発展に影響を与えたにとどまらず、この富士山の美しい輪郭とフォームを全世界に知らせることとなりました。
現在フランス語通訳コースで「世界遺産」を勉強していますが、それによるとユネスコの世界遺産に日本の富士山が登録されたのは2013年。以降、外国人観光客が増え続け、登山シーズンには登山ルートが大渋滞。軽装で宿泊施設の予約も取らずに登って野宿したり、登山道にゴミを捨てて行ったりと、ルールを守らない登山客が後を絶たないことが毎年のようにニュースになっていますね。

すばるラインからはうっすら紅葉と富士山が見えました


ユネスコ登録の主な目的は観光産業の発展にあるわけですが、富士山の環境保全と観光客の安全を保てるように入山規制をしたり、登山料を義務化するのは当然のことだと思います。どうしてこのあたりのルールを決めるのに、日本は時間がかかるのか。今後のことを考えたら何も対策をしないわけにはいかないのだから、さっさと決めればいいのに、と思います。

釣り雲

標高2300メートルの5合目の駐車場から山頂の姿はくっきりと見えました。近い!そして寒い!
富士山周辺に現れる笠雲や釣り雲も見ることができました。外国からの観光客が多かったです。

笠雲


5合目にある富士山大社「小御嶽神社」は、富士山ができる前の937年からあるそうで、小御嶽と古富士が噴火を繰り返してできたのが現在の富士山なのだそうです。知らなかった!

新たにご朱印帳を買いました


ここは2人の天狗が支配していることから「天狗の庭」とも言われています。
拝殿の隣で御朱印をお願いしたら「天地の境」のスタンプをドンと押してくれました。
「天と地の境」という言葉はぴったりで、ここでは上からと下からのエネルギーがぐるぐると渦巻いていました。
生きている間にもう一度来られる保障はないので、御朱印と御朱印帳の他にもお守りや水晶のブレスレットなどをたんまり買い、商売上手なお土産物屋さんに誘われてお土産をたくさん買ったり、甘酒を飲んだりして散財しました。

小御嶽神社

これは全く関係ない話なのですが…


国連教育科学文化機関(ユネスコ)から2018年末に脱退することを表明したアメリカ。直接の契機は、今年7月にユネスコがヘブロン旧市街をパレスチナの世界遺産として認定したことにあると報道されている。ヘブロン旧市街にあるマクペラの洞穴はユダヤ教の聖地でもあることからパレスチナの世界遺産とすることにイスラエルが反発、イスラエルと「同盟関係」にあるアメリカの脱退表明に至ったという。


富士山から無事に戻りフランス語の課題のために資料を読んでいたら、アメリカが2018年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の条約締約国から脱退していたことを知りカチンときました。
どうやら2011年にパレスチナがユネスコに加盟することを不服として、アメリカは分担金の支払いを停止したそうです。今年7月に再び加盟国に復帰しています。しかし世界遺産の5分の1を保有している国が、2011年から脱退するまでの7年間もの分担金を未払いだったことになります。パレスチナにだって貴重な文化遺産があるのなら、資金が十分に確保でいきない貴重な文化遺産や自然遺産こそ、国際機関が守るのは当たり前の話でしょう。ほんとに、アメリカはいじめっ子みたいな国だなと呆れた次第です。


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