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完璧主義者は完璧にはなれない

「もしかして、完璧主義者ですか?」
う、と言葉に詰まった。
本に書かれた”完璧主義度チェック”なるものを
自己採点したとき、思い当たるものが多かったからだ。
「思ったようにできなければ、やらない方がいい」
そんな感じの質問だ。
ただ引っかかっていたのは、
完璧を目指したことも何かをやり尽くして「完璧!」なんて
思ったことはこれまで一つもないのだ。
だから、自分に対して完璧の文字がつくものを名乗るなんて
そんなのあり得ない、というのがこれまでの考えだった。

その相手は続けた。
「うーん、自分にとても厳しすぎるのでは?」

ここでまた息が詰まった。
自分ではとても怠け者だという評価があった。
始めるのに時間がかかったり、
決めたこともやめてしまうことがある、と
振り返って「完璧主義ではないよな」と
やっぱり思うのだった。

でも、そこで繋がった。三日坊主と完璧主義が。
何かを始める時、最初から自分にとても厳しいのだ。
そして数日で結果が出るわけでもないことを
「こんなに時間がかかっている。
わたしは向いていないのではないか。」
と手を止めてしまうのだった。
はじめは下手でもおかしくないのに、
誰よりも厳しく責めていたのは、自分自身だった。

完璧主義って不安からきてるのかもしれない。
「こんなに下手ならやめた方がいいのでは」なんて、
そしてまだまだ初心者の自分さえも叱咤激励して
どんどん煽る。そりゃ、やめたくなるわ(笑)

心の中に褒め上手を置いた方がいい。
そういえば、整体の先生にも
「体をゆるめる癖をつけた方がいい」
って言われたっけ。

ゆるゆる。そうしよう。



ちらりと映画『セッション』を思い出したわ。
あれ観た時、胃がキリキリした。

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