強さと優しさの炎に包まれて
18日新月の日に、長野市にある長谷寺で行われた「柴灯(さいとう)護摩」に参加してきました。
柴灯護摩は野外で行う大規模な護摩祈祷で、真言密教の奥義なのだそうです。
不動明王の炎により私たちの煩悩を焼き尽くし、天下国家の安穏や家内安全、五穀豊穣などを祈願します。
全てを焼き尽くした後、まだ熱い灰の上を歩きお参りをするため「火渡り行」とも呼ばれているのだとか。
院内で行われる通常の護摩祈祷とは炎の大きさがまるで違い、離れていても焼けるような熱さを肌で感じてきました。
灰の上はどのくらい熱いのだろう?と「火渡り」に臨みましたが足の裏よりも、その場の空間全体が熱くて。
体を包むような熱さが印象的でした。
全てを焼き尽くすという炎の力は、自分だけでは出しきれない怒りや悲しみの感情を炙り出し跡形もなく浄化してくれるようでした。
それと同時に、「どんな火中でもあなたを守りますよ」と言われているような安心感にも包まれました。
長谷寺さんではいつもご住職が「大悲大慈」についてお話しくださいます。
不動明王は睨みを利かせた怖い顔をしているけれど、その存在はとても優しい。
悲しみにに寄り添い、慈愛の心で私たちを見守ってくださる。
「大悲大慈」とはこういうことかと、身を以て感じることができた貴重な体験でした。
いらないものは全て焼き払っていただきました!(そう思っている)
いよいよ明日は夏至ですね。そして夏越の大祓を迎えます。
年の後半に向け、私自身の準備が進んだ心持ちです。
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