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『ヲタクに恋は難しい 7巻』ふじた

この漫画は「胸キュン」が約束されている。腐女子の成海と重度のゲームヲタク宏嵩(メガネ男子、はい好きー!)カップル、コスプレをたしなむ小柳(女)とアニヲタ樺倉(男)カップルなどのラブコメ。見た目はかわいい成海ちゃんはコミケの前になると人には見せられない姿で男×男の漫画を描いたりする。自分がヲタク気質というかマイノリティというか、光属性ではないというか、なので、彼らに感情移入してしまう。

6巻の感想でも書いたのだが、ふじたさんは胸キュンのツボを押さえている。漫画や同人誌(私は同人誌に詳しくないので実際違ったらすまん)を読み込んだ人による黄金パターンがこれでもかと再現されている。例えばツンデレとか。指圧で押してほしいところを押してもらうような感じ。絶対に美味しい洋食屋に腹を空かせていくような感じ。どんなピンチも水戸黄門が助けてくれるような感じ。期待を裏切らない満・足・感。ちなみに三浦しをんはこの道の仙人だと思う。

ヲタ恋はキャラクター一人ひとりに、ゆずれない好きなものがあって、それをのびのびと楽しんでいる。傍から見れば理解不能でキモかったりもする。彼らは好きなものは違えど、他人の大事にしているものを認めて生暖かく見守っている。人と違うこと、人の嗜好を強制したりそしったりもしない。あれ、これって理想の世界では?

漫画250 『ヲタクに恋は難しい 7巻』 


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