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上司に知ってほしいこと

元同僚と3人でウイグル料理屋で女子会をしていたら、全員男性のプレイングマネージャーの元で働いており、彼らのマネジメントに困っていることがわかった。端的に言うと「できない自分を隠して取り繕おうとする、周りはみんなわかってるのに」。そのために筋が通っていないことを押し付けられたり、効率が悪かったり、イキったり一人で悩まれたりして、大変に迷惑。

元同僚たちはフェアにやりたいと思っているし、そもそもただ快適に良い仕事をしたいだけなので、調略で相手を失脚させたりとか、裏で陰口を叩くとかはしない。どうやったら上司に改善してもらえるか、気付いてもらえるか、心を開いてもらえるのか、と心を砕いている。どのように伝えたら傷つけずに、もしくは傷ついたとしても綺麗に早く治るかまで考えている。

驚くべきことに、彼女たちは中国の歴史書に答えを求めていた。平成元年生まれは孔子を、37才は三国志を。39歳の私は思う。上司が、それを読め。私は読むのが面倒くさいので、特に心に響いたことを聞いた。あと、ダメな上司は部下を本当に成長させるな、戦略かな。

子曰く、「上司の間違いを指摘するのは一番槍の武功よりも難しい。」この難しさを今、日々痛感しているのだろう。

三国志。(北方謙三の)「張飛軍の鍛錬は最も厳しい。ついていけない者は置いていくか、殺す。そこまでして厳しくする張飛軍は戦地で最も人が死なない。厳しい鍛錬により、死ななくてよい者が戦で死ななくて済む。(弱い人が足をひっぱったりもしない)…だから私はそれを実践している」人に嫌われることを恐れる人が多い中、そんなことができるのはすごいと思う。

頭が悪い、センスがない、容姿が悪い、能力がない…人によってポイントは違うけれど、人は見せたくない、自分が見たくないものを死にものぐるいで隠す。自分の存在理由に関わる(と思う)からかな。自分も未婚でイカしたキャリアがないことから必死で目を背けてきたからな。それってハタから見ててバレバレだし、本当に迷惑。周りは自分の想像のように酷い人間ではないから弱みを出したって攻撃しないし、むしろ助けてくれるのに。迷惑をかけられるより、友好的に解決したいと思うのが道理だ。

自分が何を隠しているのかすらわからない段階もあるけれど、それは気配を強め、決して逃げ切れるものではない。クリティカルすぎて辛いけれど、ブレイクスルーを起こすきっかけにもなる。そしてそれで死ぬことはない。

うむ…と迷惑をかける側もかけられる側もわかる自分は思う。マイケル・ジャクソンも歌うように、変えられるのは「Man in the mirror」だけ。私は戦うのに疲れたから、老子の思想に教えを請おうかな。

柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す

※写真はウイグル風焼きうどん。下はゆばサラダ。おいしかった。

#エッセイ #随筆 #自己啓発 #マネジメント #ビジネス #上司 #部下育成 #三国志

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