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脳の健康に良い10の習慣

SharpBrainsという、脳の健康の関する最新情報を調査し発信するマーケットリサーチ会社があります。日本では殆ど耳にしたことのない、”ブレイン・フィットネス”なる概念を啓蒙しているようです。CEOであるアルバロ・フェルナンデス氏は、スタンフォードでMBA、マッキンゼーで働いた経験のある方で、化学顧問にはニューヨーク大学医学部神経学臨床教授もいます。そして、会社としては、科学的根拠もきちんと取り入れ、中立的立場を保ちながら活動しているようです。

その会社のウェブサイトに、「脳の健康に良い10の習慣(The Ten Habits of Highly Effective Brains)」という記事(2007年)が載ってます。良いなあ、と思ったので訳してみました。

1. 「それを、使うか、もしくは失うか」の「それ」についてもっと学ぼう。脳の基本を理解すれば、生き物としての脳の美しさ、そして、常に発展し続ける何百億ものニューロンとシナプスの集まりの大切さを理解できるだろう。

2. 栄養に気をつけよう。脳は身体の2%の質量しかないのに、私たちが摂取する酸素や栄養の20%以上も使っていると知ってますか? 高価なサプリは必要ないが、変なもので満たさないように気をつけよう。

3. 脳は身体の一部。身体のエクササイズをすることは、脳も鋭くします。身体のエクササイズは、脳のニューロン生成を活発にします。たとえ、どんな年齢でも!

4. 前向きで行動を重視する考え方が自然に取れるよう、そして、毎日何か美しいことを創りだすのを楽しみにするよう、訓練しよう。外部からもたらされるにしても、自分の考えから生み出されるにしても、過度のストレスや心配はニューロンを殺すし、新しい生成を妨げます。

5. 学ぶこと、新しいチャレンジをしよう。脳があるのは、学習し、そして新しい環境へのチャレンジに適応するからである。新しいニューロンが生まれたあとは、それをどこに使うか、どれ位長生きするかは、どのように使うかに依る。「使うか、失うか」は”クロスワードパズルをしなさい”という意味ではなく、新しいことに頻繁に取り組んで、脳にチャレンジさせよう、という意味である。

6. 私たちは(現時点で知っている限りは)、地球上で唯一の自ら方向を決める(self-directed)生物である。大学を出てからも学び続けよう。一つの仕事が楽になったら(comfortable)、他のを見つけよう。脳は、あなたが行うことを反映して、常に変わり続けるのである。

7. 探検、旅行をしよう。新しい場所に適応することは、環境により注意を向けることである。新しい決断をして、脳を使おう。

8. 脳をアウトソースしない。メディアの人間や、政治家や、賢い隣人達にアウトソース市内。自分で決断して、失敗しよう。そうすることで、隣人たちではなく、あなた自身の脳をトレーニングすることになるのだから。

9. 刺激を与え合える友達を作ろう。私たちは社会的動物で、社会的交流を必要とする。それが、"Baby Einstein”やその他の教育アプリが子どもの発達の万能薬にはならない理由でもある。

10. しょっちゅう笑おう。ひねりが効いて思いもかけない複雑なユーモアがより良い。 次のジョン・スチュワート(コメディアン)になるみたいに努力してみよう。

大切なのは、この記事を読むことではなく、実行することである。小さなステップが雪だるま式に大きくなって止まらなくなって、自然な習慣になるまで。10のうち、まずは今日、どれかからやってみよう。そして、明日はまた違うことをやってみよう。

SharpBrainsの人が書いた本、「脳を最適化する」に、ブレインフィットネスについてはもっと詳しく載ってます。

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