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趣味で海外YouTubeを見続けていたらTOEIC855点に到達した話

 僕は2年ほど前(2020年1月頃)から趣味で海外のYouTubeを観るのが日課となっています。この趣味を通して、英語のリスニング力が向上し、TOEICの点数が615点から855点に上昇しました。

 2年かかっているので勉強方法としては、あまり効率的ではなかったかもしれませんが、楽しみながら英語学習する一例として、僕の経験を紹介したいと思います。


海外YouTubeにハマった経緯

 かつては、海外から入ってくる情報は、メディアによって翻訳され加工されたものがほとんどでした。しかし、インターネットが普及した現在においては、ダイレクトに海外の情報にアクセスすることは難しくはありません。特にYouTubeは、世界中の映像を見る事ができる高いポテンシャルを秘めたツールだと思います。

 2年くらい前にそんなことに気づき始めて、ふとYouTubeで、海外の動画を観るのを試してみました。YouTubeの検索欄に英語で言葉を入力し、実験的に海外のいろんな動画を鑑賞しました。

 そんな実験を始めた初期の頃、印象に残っているのがこちらの動画。

 日本のコンビニで買えるヴィーガンフードについて、オーストラリア出身のYouTuberであるCurrently Hannahさんが発信している動画です。当時は、ヴィーガンがどんな人々なのかもよく分かっていなかったのですが、この動画をきっかけに知ることとなりました。

 この動画を観て、僕が慣れ親しんだ日本のコンビニを全く異なる視点で見ている人々がいることに気づき、世界が広がったような気がしました。このとき、英語で検索して手に入る情報は、日本語の情報とは異なる価値があることを確信しました。

 これ以降、英語でYouTubeを検索することにどんどんハマり、海外の動画を観るのが毎日の日課となったのです。


英語を学び直す必要性を感じた

 英語で話す海外のYouTubeを日常的に見るようになったわけですが、内容の理解が簡単だったわけではありません。大学卒業後の数年間、あまり英語に触れてこなかったので、最初は、内容を理解するのに結構苦労しました。それでも、飽きることなく見続けられたのは、YouTubeに英語字幕を表示させる機能があったおかげです。リスニングが追いつかなくても、字幕を読めば内容が分かるようになっていました。

 とはいうものの、英語字幕を読むためには、主要な英単語を知っておく必要があります。学生の頃は、英語はそれなりに勉強していたと思うのですが、結構単語を忘れていることに気が付きました。そのため、スマホアプリを使って英単語の復習を始めることとしました。アプリは色々試したのですが、Ankiというアプリが一番便利で、今も使っています。有料でそこそこの価格ですが、高機能なので元は取れると思います。


リスニングのレベルアップの感動

 最初のうちは、字幕を読みながら動画の内容を理解するように聞いていましたが、動画を毎日観るようになってから1年くらい経った頃、話している内容が耳でも捉えられるようになってきました。このときの感動はよく覚えています。この変化は、徐々に聞けるようになったというより、突然聞けるようになったという感じのもので、不思議な感覚でした。

 ただ、全ての動画が聞けるようになったのではなく、分かりやすい内容を聞き取りやすい発音の人が話しているという条件のときに限定されます。この頃からは、視聴する動画の中に、聞ける動画と、まだ聞けない動画が混在し、少しずつ、聞ける動画を広げていくフェイズになっていきました。


動画視聴のコツ

 英語学習初心者で、これから海外YouTubeの視聴をやってみたいと思っている人に伝えたい動画視聴のコツは、今の自分のレベルに合わせた動画を探すことから始めてみることです。

 動画の難易度は、「分かりやすい内容かどうか」と「聞き取りやすい発音で話しているかどうか」の2要素で決まると思っています。

 分かりやすい内容かどうかは、動画を観る前からある程度は選別できます。「VLOG」で検索すれば、日常を扱った内容の動画が出てくるので、内容は比較的分かり易いです。逆に、自分が詳しくない専門用語を英語で検索すれば、理解するのが難しい動画が出てくると思います。まあ、当たり前の話です。

 また、流れている映像を説明する形式の動画は、言葉の聞き取りが曖昧でも映像が補ってくれるため、難易度は下がります。一方、出演者がカメラの前で話す形式の動画は、出演者の表情しか言葉を補完する情報がないので難易度は高いと思います。

 聞き取りやすい発音かどうかは、出演者の国の訛りや、出演者自身の個性で決まると思うので、色々観て自分が聞き取りやすいと感じるYouTuberを探すほかないと思います。一人のYouTuberを聞いて、分かりにくいから全てを諦めるのではなく、複数人聞いて、聞けそうだと思う人を探すのが良いと思います。

 これらのことを踏まえつつ、僕が海外YouTubeを見始めた頃に、分かりやすいと思って視聴していたチャンネルを1つ紹介します。

internationally ME

 流れてくる映像にナレーションを入れた形式の動画で、日本への旅行をテーマにしており、内容も比較的分かりやすいと思います。


TOEICを受けてみた

 記事のタイトルにも書いたTOEICの話をします。

 海外YouTubeを見始めてから、3ヶ月経った頃から、英語の資格試験を受けてみたいと思いようになりました。特に資格を使って何かをしたいというわけではありませんでしたが、自分の英語の実力を把握する意味で、挑戦してみる意欲が湧いてきたのです。

 数ある資格試験の中でTOEICを選んだのは、リスニングとリーディングだけの比較的気軽に受けられる試験であり、大学時代にも受けたことがあるので、受けるハードルが低かったためです。

 勉強の参考書として、英単語学習に金フレ、文法に文法特急を使っていました。定番の参考書ですね。金フレについては、Ankiアプリにデッキをインストールして使っていました。そして、公式問題集で問題を解いて復習。正直言うと、問題集を解くのは動画を観るのと違ってまあまあしんどい。

 試験を受けようと思ったのは早かったのですが、コロナウイルスの影響で、試験が抽選となり、しばらくは受けることができませんでした。やっと受験できたのは海外YouTubeの視聴を始めてから1年半経った頃で、結果は765点。その後、半年後には855点に到達しました。大学時代の最高点は615点だったので、まあまあ上昇したのではないでしょうか。


海外YouTubeの楽しさ

 海外YouTubeを視聴する楽しさは、大きく分けて2つあると思っています。

 まず1つ目は、世界観が広がることです。英語を介して手に入る情報は日本語よりもずっと多いです。きっと自分の知らない世界に出会えると思います。また、海外の情報を仕入れるのであれば、日本語に翻訳されてマイルドになったコンテンツよりも、直接的な生の情報が手に入ります。この情報はワケの分からなさが魅力であり、それに歩み寄っていく面白さがあります。

 そして2つ目は、自分が成長していく過程を楽しめることです。これはゲームのようなものだと思っています。分かりやすい例を言えば、TOEICなどの資格試験の点数を上げていくのはレベル上げのようなものです。また、実際にリスニングやリーディングのスキルが上がれば、それによって手に入る情報が増えていきます。レベルが上がれば手に入るものが増える。ゲーム的な楽しさがあります。


最後に

 自分が英語学習を始めて2年経ちましたが、やればやるほど、自分の未熟さに気付かされます。知識が増えることは自分が知らないことに気付くことでもあるからです。それでも、モチベーションを保てるのは、過去の自分よりは成長しているという事実があるからだと思います。TOEICで800点を超えたのは、自分にとって最初の壁を越えたということだと捉えています。海外YouTubeを視聴していて、リスニングは今でも全然難しいと感じますが、だからこそ、面白いと思っています。これからも英語を介して自分の知らない世界に触れていきたいと思っています。

 海外YouTubeのおすすめチャンネルは、別の記事でも紹介していますので、良かったら観ていってください。また、おすすめしたチャンネルのストックが増えてきたら記事を書くかもしれません。

 では、今日はここまで。さようなら。



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